Aug.16-31,1999
1999/8/31 ●リコー
ドイツ・IFAで「RDC-5000」の3倍ズーム版「RDC-5300」発表

ドイツ・IFAで、リコーは「RDC-5000」をベースにした光学3倍ズームモデル「RDC-5300」を発表した。基本スタイルはほぼRDC-5000のものを踏襲しながらも、光学3倍ズームを実現した意欲作。記録待ち時間が短縮化され、グリップ部のデザインを改良することでホールド性も高まっている。価格もDM1500とより手頃になった。

●米HP
PCカードからダイレクトプリント可能なインクジェットプリンター発表!

エプソン、レックスマークに続き、インクジェットプリンター大手のHPが、パソコンなしにPCカードからダイレクトにプリントできる新型プリンターを発表した。国内ではエプソン・プリントン、米国ではレックスマークが圧倒的だったこの分野もHPの参入でさらに活気づく可能性が高い。とくに、今後急成長が期待される分野だけに、強力なライバル機の登場で、既存のプリンターがますます安価で使いやすくなることを期待したい。

1999/8/30 ●独・三洋電機
ドイツ・IFAで「DSC-X110」の低価格後継機「VPC-X360EX」発表

ドイツ・ベルリンで8/28から開催されている世界最大のエレクトロニクスショーである「IFA」で、三洋電機のドイツ法人は「DSC-X110」をベースにしたスタイリッシュな低価格モデル「VPC-X360EX」を発表した。85万画素単焦点モデルで、基本機能は「DSC-X110」とほとんど同一。価格はDM899とドイツでの価格としては十分に安価なモデルといえる。


1999/8/29 Rob Galbraith(海外Web)
D1のサンプルイメージ公開される

プロ用デジタルカメラに詳しい海外のWebSiteであるRob Galbraithで遂に、話題の「ニコン・D1」で撮影された写真が、データとして公開された。これはアメリカでの説明会で撮影されたもののようで、ニコン自身ではなく、撮影者のコピーライトがついているところをみると、ニコンが公式に配布したものではないようだ。
 私はまだ実写していないので、その実力についてコメントできないが、このデータを見る限り、その実力はかなりのレベル。これまでニコンが公開してきたプリントサンプルでの印象の延長上にある、きわめてハイクォリティーなものといえる。

1999/8/28 ●HP(DigitalCameraResource報)
PhotoSmart C30の2Mモデル?「Photosmart C200XI」(不確定情報)

海外のデジタルカメラ専門WebであるDigitalCameraResourceは「HP・PhotoSmart C30」の200万画素モデルとして、「Photosmart C200XI」というモデルがあるようだと報じている。もともと、PhotoSmart C30はコニカ・Q-M100系がベースになっているモデルだけに、Q-M200ベースのHPバージョンがあっても不思議ではない。「It looks like it'll be cheap -- around $300.」というあたりはどうかと思うが・・・。

松下電器産業
132万画素3倍ズーム機「PV−DC10JZ」発売

先に発売された「LK-RQ130Z」と同じものに見えるが、価格も型番も異なるニューモデル。発表資料を見る限り、同じものに見えるのだが、価格の違いは付属品の違いなのかもしれない。 もしくは、「LK-RQ130Z」はパソコン周辺機器系のP3の扱いで、本機は家電ルートということか・・・。
1999/8/28 キヤノンUSA
4×6in.と4×10in.のプリント可能なオリジナル昇華型プリンター発表

キヤノンがPCカード対応の小型昇華型プリンターを発表した。しかも、4×6in,のポストカードサイズだけではなく、4×10in.のパノラマサイズのプリントもできるという斬新なもの。解像度も300dpiとなっており、今回はどうも自社開発によるオリジナル製品のようだ。はたしてどんな画質を実現しているのか、早く現物を見てみたい!

キヤノンUSA
1/2in.2.1MCCD・2倍ズーム搭載モデル「Power-shot S10」正式発表

かねてより海外サイトで噂のあった、キヤノン初のパーソナル向け200万画素モデル「Power-shot S10」がアメリカで正式発表された。CCDは1/2in.211万画素タイプ。レンズは30-60mm相当の光学2倍ズームで、やはり高い光学性能を維持しながら、このサイズにA50のようなワイド系の2.5倍ズームを収めるのは難しかったようだ。
 発表のリリースを見る限り、200万画素化された以外にあまり目新しい点はないように感じるが、処理速度などが向上している可能性もあり、このあたりは実機を見てみないとわからない部分といえる。
 A5から始まったこのデザインも今回のS10で三世代目となる。イクシ的な雰囲気のこのスタイリングも最近は斬新さが感じられなくなりつつあり、このボディーシェルにこだわる理由はあまり感じられない。むしろ、同社初のパーソナル向け200万画素機であれば、もっと斬新で新鮮なスタイリングで登場したほうがずっとインパクトがあったと思うのだが・・・。
 そろそろ、「どうだ!」と言わんばかりの強烈なインパクトのある、パーソナル向け超弩級モデルを見せて欲しいのだが・・・。

1999/8/27 ●ソニー
インターネット上の電子アルバム「Digital Picture Station」開設

ここに来て、静止画を中心としたデジタルイメージング系にも積極的な取り組みを見せているソニー。今回開始された「Digital Picture Station」は、Kodak傘下のPhotoNetサービスを使った、インターネット上での有料電子アルバムサービスだ。
 ここでは、デジタルカメラやDVカメラで撮影した静止画データを同サービスにアップロードし、IDとパスワードを使って、Webブラウザ上で一覧表示を見ることができる。しかも、そこにある画像データからのプリントを、ネット上から依頼することができる点はなかなか便利。とくに、写真をシェアするという文化のあるアメリカでは人気になりそうなサービスといえる。
 いずれにしても、デジタルカメラの新しい楽しみ方を提案するという意味では、意義のあるサービス展開といえる。また、ソニーは今後、インターネットを使った各種サービスを幅広く展開してゆくようで、このサービスもそのバリエーションの一環といえそうだ。
 ただ、従来から他社もPhotoNetを使ったこの手のサービスをすでに展開しており、少なくとも日本国内では、あまりパッとした実績を上げている例はない。その意味では、今回のソニーもさほど目新しいメニューやコンテンツを用意しているわけではない点が実に残念だ。

アドビシステムズ
Pentium III専用アプリ「Adobe ActiveShare」をインテルに提供

既報の通り、海外で先行アナウンスされている、Adobeとインテルが共同して開始するネット上での写真共有サービスが、日本国内で正式発表された。
 個人的には、先のPhotoNetと同じように、なかなか将来性のあるサービスといえるが、今回のものに関しては、インテルのPentium III専用サービスという点が多いに気になる。別段、ハイスペックなCPUが不可欠なサービスとは思えないこともあって、今回の展開はちょっと残念な気がする。


PC Watch
山田久美夫のソニー DSC-F505K β機レポート


1999/9/26 富士フイルム
150万画素3倍ズームで世界最小最軽量「FinePix1700Z」発表

富士フイルムから150万画素の光学3倍ズームレンズ搭載機で、世界最小・最軽量を誇る縦型モデル「FinePix1700Z」が発表された。基本デザインは今春発表の「FinePix2700」系列のもので、発表会での説明によると昨年の大ヒット作である「FinePix700」をズーム機にという要望に応えた製品という。
 CCDは「FinePix1500」で新採用された富士マイクロデバイス社製の1/2.2in.150万画素タイプを搭載。本機では好評のシーン自動判別式AWB(オートホワイトバランス)に加え、シーン自動判別AE機能を新たに搭載し、より人間の視覚に近い再現性を実現したとしている。
 また、処理系の高速化も図られており、FinePix1500よりもより軽快な動作を実現し、ストレスなく撮影できる点も大きな特徴となっている。
 現在、「FinePix1500」が女性ユーザーを始めとした新規ユーザーに受け入れられヒットしているわけだが、今回のモデルはその延長上でのズーム機ではなく、初代モデルである「FinePix700」の発展型であり、ターゲットとするユーザー層が異なる。
 このモデルはこのモデルで、実に完成度が高く、魅力的な仕上がりと感じた。だが、仮にもう少しだけ手頃な価格で、FinePix1500と同じような横型モデルならば、ようやく芽生え始めたデジタルカメラの新規ユーザー層に対するアピール度も強く、大ヒットしたような気がするのだが・・・。
 カラーバリエーションは難しいとしても、ストラップや専用ケースなどをファッショナブルなものにし、多くの人がデジタルカメラの楽しさを体感できるような、デジタルカメラの裾野を広げるモデルになって欲しいと思った。

カシオ
130万画素8倍ズーム「QV-8000SX」国内正式発表
211万画素3倍ズーム「QV-2000UX」国内正式発表

カシオが先のMacWorldExpo/NYで発表した「QV-8000SX」と「QV-2000UX」を日本国内で正式発表した。いずれも、近年のカシオ路線から一歩踏み出し、より積極的な展開を感じさせる、なかなかの意欲作といえる。

富士フイルム
64MBスマートメディア正式発表

24日のオリンパスに続き、富士フイルムも64MBのスマートメディアカードを正式発表した。価格はオープンプライス。対応機種は「FinePix600Z」以降のモデルと「Clip-it80」のみで、大ヒット作の「FinePix700」は残念ながら対応していない。これでようやく、CFカードに続き、メモリースティック、スマートメディアといった三大メディアが64MBの世界に突入したわけだ。現時点での一般的な用途であれば、64MBがあれば実用十分。業務用途でも複数枚を用意すれば実用になるレベルになった。
 だが、大容量化されるとともに必要になってくるのが、メディアの信頼性。残念ながらスマートメディアは、なんらかの理由で突然データを失うトラブルが、他のメディアに比べて高く、32MBカードでは大きな問題になっている。
 容量不足という点では、とりあえず64MBカードの登場で一つの山は越えた感じもあるが、データ損失という汚名が挽回できるかどうかが挽回できるのかどうかが大きな注目点といえる。
 また、オープンプライスということだが、実質的には64MBタイプのCFカードやメモリースティックよりも高価なものになりそう。このあたりは、スマートメディア登場時のウリであった、ハイコストパフォーマンスという話はどこにいってしまったのだろう?

1999/8/25 米オリンパス
「C-900」の後継機、$499の130万画素ズーム機「D450ZOOM」発表

昨年後半の大ヒット作「C-900ZOOM」がようやくマイナーチェンジされた。今回のモデルでは、130万画素3倍ズームという基本スペックはそのままに、処理時間を大幅に高速化。さらに、価格も$499ドルと手頃な価格帯に抑えられている点が大きな特徴。
 最新の処理エンジンの搭載で、連写性能も秒間2コマとかなり軽快になっているという。また、ボディーカラーもやや変更されている。なお、同機はアメリカ市場では「D450ZOOM」、ヨーロッパでは「C-920ZOOM」という名称になる。
 今回のモデルは、200万画素機が主流になってきた日本国内よりも、低価格な130万画素・3倍ズーム機への要求が高い海外市場をメインに展開してゆくようだ。
 海外、とくにアメリカ市場は200万画素単焦点モデルよりも、130万画素でもズーム機の方が好まれる傾向が強く、今回の$499というプライシングはまさに今年後半急速に拡大するアメリカ市場をターゲットにしたものといえる。


米SanDisk松下電器東芝
MMCカードベースの著作権保護機能付き次世代カード「SDカード」発表

昨日突然、緊急記者会見が開催され発表された「SDカード」。このカードはSanDiskが従来から発売しているMMC(マルチメディアカード)をベースとしており、それに今後きわめて重要なポイントになる著作権保護のための新機能を加えたものといえる。簡単にいえば、ソニー・メモリースティックの対抗馬というわけだ。
 メインターゲットはデジタルスチルカメラではなく、MP3を始めとしたデジタルオーディオ。これは、SanDisk、松下、東芝ともに、現在デジタルカメラ市場で広く使われているカードの供給元であり、わざわざこの市場を自らの手で荒らす必要はないという判断のようだ。
 形状はMMCカードと同じで、厚みが多少増しているが、互換性があるという。容量的には当初は32MBと64MBタイプが出荷され、2001年には256MBタイプも登場するという。価格はスマートメディアよりもやや高めになるという。
 今回の発表では、このカードを"次世代メモリーカード"として強くアピールしていたが、ソニーほど明確なビジョンが感じられない点がきわめて残念。また、この手の世界は、動きが激しい分野。それだけにSDカードが市場投入されるほぼ1年先であり、ソニーがそれまでに先行して大ヒット商品を発売したら、かなり苦戦する可能性もある。
 きわめて薄型でコンパクトなカードのため、小型デジタルカメラへの採用も十分考えられ、今後の展開が楽しみだ。

 SDカードのサンプル。スマートメディアよりコンパクトだ


Adobe
Web関連機能を大幅に強化した「Photoshop5.5J」発表


1999/8/24 オリンパス
2/3in.250万画素CCD搭載3倍ズーム「CAMEDIA C-2500L」正式発表

今年3月のCeBITで参考出品され、その後、音沙汰のなかった「オリンパス・C-2500L」がようやく正式発表された。今回の発表会では、2/3in.の原色系プログレッシブスキャンCCDを搭載している点を強くアピール。
 250万画素CCDの採用に関して同社は「通常のプリント用途には130万画素クラスで十分」としながらも、「デジタルカメラから大きなサイズのプリントを作成したり、作品展などを開催するといった目的」などを考慮し、今回の高画素化に踏み切ったという。
 さらに、記録媒体としてCFカードを採用した点に関しては「50ものピンがあるCFカードは、そのピンにゴミが入った時にトラブルになる可能性が高い」としながらも、結局は「ユーザーからの強い要望により採用した」と説明。オリンパスとしては、あくまでもスマートメディアがメインであることを強調していた。
 また今回は、CAMEDIAブランドとして、LEXARのUSB対応の4倍速64MBのCFカードを純正品としてラインナップに加え、さらにインクジェットペーパーとして「旭硝子・ピクトリコプロ」を採用することも同時発表された。
 本機は大ヒット作である「C-1400L」系の後継機となるわけだが、250万画素とはいえ、光学3倍ズームであり、液晶モニターは再生専用。しかも、一眼レフファインダーも従来と同じくピントの確認ができないなど、気になる点も多い。また、発表会会場でも、デザインや質感に対して不満を感じるという声も聞かれた。
 大ヒット作のフルモデルチェンジはかなり難しいわけだが、今回の「C-2500L」は"製品"としての完成度は高まったものの、"商品"としての魅力に欠ける部分がある。少なくとも、「C-1400L」のような斬新なインパクトを感じるモデルではない点が残念。価格も\148,000と高価であり、スペック的にもかなりオタッキーなモデルなだけに、以前のような大ヒット作になるとは考えにくい。むしろ、このモデルが大ヒットするのであれば、デジタルカメラが特殊なユーザーの趣味の世界から脱しておらず、性能を数字で判断するユーザーが多いことを証明することになるような気がする。個人的には、見識のあるユーザーが、自らの判断でこのモデルを評価し、適正な販売台数で推移することを期待したい。

infotrends
日本のデジタルカメラ市場は2003年に580万台と予測

InfoTrendsというマーケット・リサーチ企業が日本のデジタルカメラ・マーケットについての予測を公開。それによると、2003年にほぼ580万台規模になるという。さらに、来年の北米での出荷台数は日本市場を超えると分析している。
 同社によると、日本市場はPCユーザー中心で、今後は非PCユーザーがデジタルカメラを購入することが高い売り上げを実現するのに必要だと分析。2003年には50%以上のデジタルカメラが非PCユーザーになるという。
 また、PCなしでデジタルフォトを楽しむサービスや製品はすでに提供されているが、プレミアム価格になっているという。
 アナリストは「日本企業はカメラのパフォーマンスを高めながら、価格も急速に改善しており、現在では200万画素モデルがもっとも売れている」と語り、上位ベンダーとして、富士フィルム、オリンパス、ニコンの三社をあげている。
 さらに、この予測では、ローエンドのデジタルカメラマーケットや主要ベンダーの戦略、マーケットシェア、将来プランなどについても分析しているという。
 また、非PCユーザーのためのマーケットやビジネスユーザー市場が成長するためには、300万画素CCDや動画サポート、さらにデジタルフォトを楽しめる機器やサービスが広がることがポイントとしている。
 このリサーチのリリースを見る限り、あまり目新しい内容はなく、単に現時点の問題点とごく近い時期(来年前半あたり)の技術やサービス動向しか見ていないような印象がある。だが、非PCユーザーに対する訴求が市場を広げるという点だけは確実だろう。

Philips Semiconductors
低コストUSBカメラ・インターフェイス・チップ発表

フィリップス セミコンダクターは低価格なビデオ・コンファレンス向きのPCデジタルカメラ用インターフェースチップ「SAA8115」を発表した。このチップはVGAサイズのCCDを採用するUSBカメラ向けのもので、低価格でしかも、滑らかな動画撮影ができ、外部フレームバッファーなしに利用することができるという。
 この「SAA8115」には予めパナソニック、シャープ、ソニーなどのCCDに対応しており、VGAフォーマットで1秒当たり15フレーム、もしくは30フレームの動画撮影ができるという。価格は1万個ロッドで$6.50と手頃なレベルに抑えられているという。


PC Watch
山田久美夫の三洋電機 DSC-SX150 製品版レポート

150万画素の超軽快モデル「DSC-SX150」製品版の実写レポートです。コンパクトで動きも機敏で、画質も良好。さらに動画記録も可能な、新世代の150万画素常用機。価格は少々高めだが、こんなモデルがきちんと評価される時代になるといいですね。

1999/8/23 ソニー
新型Cyber-shot「DSC-F505K」正式発表!(13:00)

いよいよ待望の新型Cyber-shot「DSC-F505K」が正式発表された。価格は211万画素5倍ズームながらも、充電器込みで\125,000と手頃なレベルに抑えられており、実販では10万円を切る可能性もある。基本機能が充実しており、しかもこれだけ個性的でスタイリッシュなデザインは、ライバルメーカーの今後の展開に大きな影響を与えそうだ。

PC Watch
山田久美夫のソニー CeberShot DSC-F505Kβ機実写レポート

1999/8/22 Akiba PC HotLine!
グリーンハウス製の128MB・CFカード市場に並ぶ

まだまだ珍しい存在の128MBのCFカード。その第二弾としてグリーンハウスの製品が秋葉原の店頭に並んだ。価格は\48,800。先月末に発売されたSimpleTechnologyの製品よりも約\5,000ほど安いが、まだまだ高嶺の花という感じだ。市場ではSanDiskの96MBタイプはよく見かけるようになったが128MBタイプはまだアキバを中心とした特定店でしか入手できないようだ。
 スマートメディア陣営は近々64MBがようやく発売されるものの、128MBタイプは年を越しそうな気配。単純に大容量ならいいというわけではないが、容量と信頼性を考えると、CFのほうに部がある感じだ。
 だが、CFカードもメーカーにより完全な互換性があるわけではなく、カメラメーカー側もすべてのメモリーカードについての互換性テストをしているわけではない。そのため、購入時には手持ちの機種で使えるかどうかをきちんとチェックすることが大切だ。


Addonics
最高秒間1MBの転送が可能なCF type2対応USBカードリーダ発表

最近は各社からUSBカードリーダが続々登場している。しかし、メーカーによってはかなり低速なものがあり、せっかくカードリーダを購入してもさほど快適じゃないという話も聞く。その点、このカードリーダーは500-800KB、最大で1MBの転送のウリにしているところがいい。
 もっとも米国ではLEXAR MEDIAやSanDiskなどがLEXARが提唱する、USB機能内蔵のCFカードと、きわめて安価な専用リーダーをセットで販売し始めており、単体でのUSBカードリーダーは次第に割高なものになりつつある。本品も価格は$79.99と価格はそれなりのレベルなのがやや残念だ。

1999/8/21 米コダック
「DC40」用Windows2000対応TWAINモジュール公開

コダックのパーソナル機では数少ない内蔵メモリー専用機「DC40」。そのデータを転送するためのTWAINモジュールのWindows2000対応版が公開された。
 最近ではPCカード経由での転送やUSBが当たり前になりつつあり、TWAIN経由でしか転送できない従来機についてのサポートが軽視されがちな中でのアップデートといえる。もともとコダックは、従来機ユーザーへのアフターサポートを真面目に行うメーカーらしい仕事といえる。
 デジタルカメラの世界ではかなりの旧機種に属する「DC40」も、実は発売からわずか4年しかたっておらず、銀塩カメラで考えれば現役バリバリのモデル。しかも、かなりユーザーの多い機種だけに、今回のWindows2000対応モジュールのアップデートは必然ともいえる。
 はたして、日本のメーカーは、Windows2000を始めとした今後の新環境でのアフターサポートをどこまで真剣に取り組むのか。ここ数年、毎年100機種を越える新製品が登場し、消えてきたデジタルカメラの世界だが、既存ユーザーへのサポートを軽視しすぎているような気がしてならないのだが・・・。

SanDisk
「リコー・RDC-100G」のCFカード採用をアナウンス

SanDiskは、リコーが防水防塵108万画素デジタルカメラ「RDC-100G」に、CFカードが採用されたとリリースした。このモデルは、さる7月6日に発表されたもので、「コニカ・デジタル現場監督」のOEM版。
 このリリースはアメリカのSanDisk発だが、まだこのモデルは日本国内でしか発売されていないが、今年年末までには海外向けにも出荷される予定という。
 防水・防滴カメラの場合、過酷な条件下で利用されるため、カードを交換せずに最大何枚撮影できるかという点が大きなポイント。そのため、大容量カードが豊富に揃っているCFカードの有利というわけだ。また、記録の重要性や現場でのハードな扱いを考えると、スマートメディアではやや不安な面もある。各社とも、次第にCFカードを採用する機種が増えつつあり、市場シェアで上回るとはいえ、スマートメディア陣営も徐々に苦しい立場に追いこまれつつある。これで大手がもう一社くらいCFカードを採用すると、形勢が逆転する可能性もありそうだ。

1999/8/20 ニコン
「COOLPIX 950」が「EISA」、「TIPA」など欧州各タイトルを受賞

海外でも人気の高いCOOLPIX950がヨーロッパの映像系雑誌社賞の2大タイトルである「EISA(European Imaging and Sound Association))」と「TIPA(Technical Image Press Association)」の各賞にそれぞれ選定された。同機はすでに日本国内でも「カメラグランプリ'99・カメラ記者クラブ特別賞」を受賞しており、このタイプの受賞は三回目となる。
 具体的には「EISA」が「ヨーロピアン・デジタルカメラ・オブ・ザ・イヤー1999 -2000」。「TIPA」は「ザ・ベスト・フォト・アンド・ビデオ・プロダクツ・イン・ヨーロッパ1999 -2000(ベスト・コンシューマー・デジタルカメラ)」を受賞。
 選定理由としては、前者が「シャープな描写力の3倍ズームレンズによる高画質」「正確な露出機能と各種マニュアル機能」「外部スピードライトを接続して使用できる」「非圧縮でも画像記録が可能」「レンズ部回転式ボディは、マグネシウム合金採用により軽量で頑強」といった点。後者は「高品質な光学系と総画素数211万画素CCDで極めて高精細な画像が得られる」「3倍ズームレンズと2cmまで近接可能な接写機能」「銀塩カメラユーザーにも使いやすい3つの測光モードと、多様なマニュアル設定機能」という。
 販売実績では「COOLPIX950」を上回るライバル機である「オリンパス・C-2000ZOOM」は、いずれの賞も逃してしまったことになる。このあたりは、雑誌中心で選定する賞と、市場での実績が必ずしも比例するわけではないという証ともいえそうだ。

コダック
TDKが有機ELディスプレイの特許ライセンスをコダックより取得

自己発光式で今後の展開が大いに期待される有機ELディスプレイ。コダックはこの分野で先進的な技術を備えており、今回、TDKがこの有機ELに対する特許ライセンスを取得した。コダックはすでに三洋電機ともライセンス関係を結んでおり、これで有機ELに関する提携は2社目となる。
 この有機ELは従来のLCDと違い、自己発光により表示するもの。そのため、バックライトが不要になりパネルをきわめて薄型にできる。さらに、低電力消費も少なく、表示レスポンスが早い点も大きな特徴。しかも、視野角がきわめて広いうえ、どんな照明下でも高い視認性を実現できるなど、ほとんどいいこずくめのデバイス。
 ただし、まだまだ開発途上のデバイスであり、現時点ではモノクロ表示で、カラー表示は難しい状態。とはいえ、あと1-2年で製品化され、カラー化されるという。今回のライセンス提携も、その大きな可能性を高く評価したものといえる。

ソニー
新型Cyber-shot 8月23日発表!(事前予告(第八弾)公開)

ソニーは事前予告の最終回となる本日、「8月23日、もうひとつのサイバーショットが、ベールを脱ぐ。」というコピーを掲載。これまでの告知では、スタイリッシュなデザイン、カールツァイスのバリオゾナー搭載、マニュアル操作、メモリースティックとUSB対応、レンズ回転、マグネシウムボディー、動画機能など、主だった要素が次第に明らかになったわけだ。
 そして、最後の興味は、やはり価格。\168,000なのか、\148,000なのか、\128,000なのか・・・。デザインやスペックから見ると、結構高そうな感じだが、もし実販で10万円を切れば、現行製品の200万画素級ハイスペックモデルのなかでもかなり魅力的な存在になりそう。
 いずれにしても、23日の正式発表が大いに楽しみだ。

米コダック
「DC260 Zoom」ファームウエアアップデート

米コダックは本日、「DC260」用のファームウエアVer.1.0.7(英語版)を公開した。日本語版はコダック株式会社のサイトから近日中にダウンロード可能になるという。
 今回のバージョンアップでは、シリアル・ナンバーEKH84000001を境に見られた、赤のマゼンタシフトが改善されているという。これは採用しているCCDセンサーのロッド(?)によるトラブルのようだ。

MGI Software
MGI PhotoSuite IIIのPlatinum Editionを発表

アメリカの人気画像処理ソフトである「MGI PhotoSuite III」のPlatinum Editionが発表された。
 今回のバージョンアップでは、パノラマ合成を行うステッチ機能を搭載したほか、インターネット関連の機能が大幅に強化されているのが大きな特徴。
 ステッチ機能では、各画面のパーツを色情報などを解析し、それを補正した自然なパノラマ合成ができる点がポイントという。また、インターネット系では、同ソフト内にWebブラウザ機能があり、ネット上にある画像をダウンロードして、直接エディットし、利用することができるという。これはWeb上におかれた画像データ(著作権フリーのデータなど)をより簡単扱えるようにしたもののようだ。また、同社のサイトからテンプレートやコンテンツをダウンロードし、利用することもできるという。
 実際に、最近の調査では、画像処理ソフトを利用する目的が、ホームページの作成を始めとしたネット上で利用に大きく移行しているという。
 そのため最近では「Adobe・Photoshop5」のように、インターネット系での画像利用に積極的な取り組みを見せる画像処理アプリケーションも登場している。そして今後は、パーソナル向けのソフトでも、インターネットとの連携を重視した機能が不可欠になる時代になりそうだ。

Vivtar
$80以下の子ども向けデジタルカメラ「E-CAM」発売

低価格デジタルカメラを得意とするアメリカのVivitarは、子ども向けのモデルとして「E-CAM」を発表した。このモデルは、CMOS素子を採用したコンパクトな固定焦点式モデル。画素数は不明。ファインダーは光学式のみ。記録は内蔵メモリー専用で24枚の撮影ができ、付属のソフトとRS232CケーブルでPCに転送することができる。実にシンプルなモデルだが、ちゃんと10秒のセルフタイマー機能も装備されている。さらに、画像処理ソフトのLivePixもバンドルされており、PC上で画像処理を楽しむこともできる。
 価格は実販でわずか$80以下。先だって日本で発表された子ども向けモデル「トミー・ミーシャ」よりはやや高めだが、それでも十分に安価な設定といえる。
 昨日の「AGFA・ePhoto Smile」とはややターゲットが異なるが、いずれもアメリカ市場での普及価格帯を狙った製品として、大いに注目される。

PC Watch
プロカメラマン山田久美夫の三洋電機 DSC-SX150 製品版実写画像

本日発売の「三洋電機・DSC-SX150」の製品版での実写レポート。コンパクトで高画質。とくにクリアで明快な色調は大きな魅力。しかも、本格的な動画撮影ができ、640×480ピクセルの高画質撮影ができる点も特筆すべき点といえる。150万画素モデルとしてはやや価格が高めだが、それだけの価値は十分にあるモデルといえる。

1999/8/19 ソニー
107万画素CCD搭載でSXGAに迫る静止画が撮れるDVカメラ発表!

デジタルビデオカメラも、いよいよメガピクセルの時代に突入した! 今回発表された「“メガピクセル ハンディカム”『DCR-PC100』」は、新開発の107万画素CCDを搭載機。動画では水平解像度520本を実現。静止画でもSXGAサイズに迫る1,152×864ドットの静止画を記録できる、新世代DVモデルだ。しかも、レンズはカール ツァイスだ。
 このメガピクセルCCDには、“アドバンスト ハッド”テクノロジーを採用しており、黒い被写体や暗い環境下での撮影でノイズを低減されているという。
 静止画撮影時には“プログレッシブシャッターシステム”を採用し、動きの激しいシーンにも対応しているという。また、高画素CCDと独自の画像補間技術により、デジタルズーム時の画質も28%向上しているという。もちろん、静止画の記録媒体はメモリースティックを採用している。
 デジタルビデオの静止画キャプチャーは、これまでVGAがメインであり、デジタルスチルカメラの対抗として考えるのは難しかったが、これで画素数的には実用レベルに入った感じだ。しかも、縦型ボディーで、意外なほどコンパクトなため、これ一台で旅行はもちろん、家族の記録、さらには取材までもこなせるモデルに仕上がっている。
 画質や操作感は、実際に使ってみなければ分からないが、十分に期待できそうな感じだ。
 デジタルスチルカメラ側からの動画へのアプローチと同時に、DVカメラ側からも本格的な静止画へのアプローチを開始したという点では、なかなかエポックメイキングなDVカメラといえそうだ。

ソニー
64MBメモリースティック発表、11月発売へ

ソニーがCyber-shotユーザーにとって待望の64MBメモリースティックを正式発表。同時に32MBタイプも発表された。価格はそれぞれ、\20,000と\12,000とスマートメディアよりもかなりリーズナブル。さらに発売日については、64MBタイプが11月21日、32MBタイプは9月21日となっており、いずれも比較的近い時期に市場に並ぶことになる。
 大容量タイプは新型Cyber-shotと同時発表されるのかと思っていたが、今回はDVカメラと同時発表だった。もともと、メモリースティックは汎用性の高いものだけに、事実上は単独発表という感じ。
 また、11月20日に64MBタイプが発売されるということをから考えると、逆に年内は128MBタイプが発売されない可能性も高いわけだが・・・。
 いずれにしても、64MBで\20,000と手頃な価格であれば、Cyber-shotやハンディーカムユーザーではなくても、十分に魅力的なメモリーといえる。

PC Watch
デジタルカメラ価格調査(新宿/秋葉原 '99/8 第3週)

いよいよ200万画素機が5万円を切る時代になった。発売以来、人気が今ひとつだった「コニカ・Q-M200」は、さくらや新宿店やラオックス・ザ・コンピュータ館で\49,800というプライスをつけ、史上初の4万円台の200万画素モデルとなってしまった。
 また、「富士フイルム・FinePix2900Z」「三洋電機 DSC-X110」「エプソン CP-800」「三洋電機・DSC-SX1Z」なども\5000〜1万円値下がりした。これらの機種はそれぞれ、十分な魅力と実力を兼ね備えた製品だけに、ますますお買い得感が増した感じで、ユーザーにとっては好ましい動きといえる。
 ただ、人気がパッとしないとドンと値下げするという、デジタルカメラ市場全体の悪しき伝統がまた繰り返されている感じで、あまり健全な市場とは思えない。

INTEL & Adobe
PentiumIIIユーザー向けにWeb上で写真を共有できる新サービス開始

INTELがPentium IIIのオーナー向けにWeb上で提供する新サービスである「WebOutfitter」というコンテンツの一環として、ADOBEがActiveShareというソフトウエアを使ったインターネット上での写真共有サービスを開始する。

米SONY
32MBのメモリースティックを公開

米国のソニーは、8/15更新のMemory Stickの製品紹介ページで32MBのメモリースティックを公開。このページには、製品名から製品写真まですでに掲載されている。もちろん、日本国内では未発表だ。とはいえ、32MB版の発表により、かなりの本格派と見られる新型Cyber-shotがより有効に活用できる環境が整うことになり、ユーザーにとっては喜ぶべき展開といえる。

Agfa & Sears
米国大手シアーズがアグフアの$129デジタルカメラを販売
(Agfa ePhoto Smile Available at Sears)


米国の大手小売りチェーンであるシアーズが、アグフアの低価格デジタルカメラの販売を開始するという。このモデルはePhoto SmileというVGAモデル。2MBの内蔵メモリー専用機のシンプルなモデルだが、価格が$129ときわめて低価格である点が大きな特徴。さらに、スタイリングもキヤノン・イクシ風でなかなかスタイリッシュなもの。アグフアはこのモデルについて「エントリーレベルで、電子メールやインターネット環境をターゲットとした、初めての上質なモデル」と説明している。
 一方、シアーズといえば、全米で850もの店舗を持つデパートチェーンであり、インターネット販売にも強い販売網だ。
 昨年から今年にかけて、アメリカで急速に売り上げを伸ばしているデジタルカメラだけに、今回の販売提携は今後の展開に大きな影響を与えそう。とくに、VGAモデルとはいえ、米国での主な使われ方であるE-MAILやHomePage用には十分なレベル。しかも、スタイリッシュでコンパクトなモデルが、たった$129で入手できれば、なかば遊び感覚で気軽に購入する人も増えるだろう。
 また、この価格帯のモデルは、オモチャ的なモデルを除くと、他社に競合機種がほとんどないため、当面はアグフアの独占状態になる可能性もある。もちろん、この展開を地元のコダックが黙ってみているハズはなく、これに対抗する往年のDC20のようなコストパフォーマンスなモデルを導入してくる可能性もあり、さらに、日本メーカーも何らかの形で参入する可能性もゼロではない。これから年末のクリスマス商戦にかけて、目が離せない市場になりそうだ。

1999/8/18 米ソニー
「Cyber-shot Pro DSC-D770」ようやく米国で正式発表

日本国内で先行発売していた「DSC-D770」がようやく米国で発表された。価格は$1999と、国内に比較的近い価格設定となっている。アメリカでは先代モデルから、業務用のレンズ固定式デジタルカメラとして人気が高いだけに、今回のD770も人気になるのでは・・・。なお、「Cyber-shot Pro」という名称は海外向けでは今回が初めてという。

Photobit
米軍が100万画素級高速度撮影用CMOSビデオカメラを開発協力

米軍が高速度で高解像度のビデオのカメラ・テクノロジーの開発をPhotobit 社と865万ドルで契約したという。同社はCMOSを得意とするメーカーで、「active pixel sensor (APS) 」という高画質で高速度撮影可能なセンサーのメリットを米軍が認めたという。
 今回認められたのは「PB1024」というタイプで、1024x1024ピクセルのCMOS APSセンサー。PB1024は1秒当たり最大500フレームのmegapixelイメージを取り込むことができ、8bit出力が可能。これは世界が最も速いmegapixelタイプのcamera-on-a-chipになるという。
 同社はもともと、NASAのジェット推進研究所で発明されたハイ・パフォーマンスなイメージ-キャプチャー・テクノロジーへの権利を所有しており、宇宙開発用のCMOSチップの技術がベースになっているようだ。
 米国のCMOS関係者はNASAで開発したCMOSテクノロジーが、近い将来、デジタルカメラを含むコンシューマー市場で強いアドバンテージを持つと確信しているという。さらに、米軍の援助でCMOSを開発するとなると、かなりのパフォーマンスを要求されるため、長足の進化を遂げる可能性もある。
 今後、話題に上ることの多くなりそうなCMOSに興味のある方は、一度、同社のホームページを訪ねてみることをオススメしたい。

ソニー
新型Cyber-shotの事前予告(第七弾)公開

第七弾は動画編。今度のCyber-shotもやはりMPEGでの音声付きの動画記録ができるようだ。しかも、ズーム付きモデルなので、結構便利に使えそう。しかも、MPEG1(だと思われる)なので、再生環境が広い点もCyber-shotの大きな魅力。しかし、画面内でAIBOを動かしてみせる点が悔しい・・・(やっぱりAIBO、買えばよかった・・・)。つぎの告知は、なぜか明日ではなく20日。となると、正式発表は来週以降になるのだろうか・・・。

1999/8/17 ●米コダック
KODAK PhotoNet online Print Centerページを開設

先だってのデジタルカメラからのオンライン・クイックプリントサービスの発表にともなって新設されたPhotoNet online Printページでは、同サービスでの全体像を紹介。Quick Printsサービスはもちろん、ヨーロッパでのサービスについても掲載されている。このほか、日本国内ではあまり紹介されていない各種のデジタルプリントサービスを一覧することができる。
 単にデジタルデータをプリントするだけでなく、いろいろなスタイルで写真を楽しめるメニューが用意されているところがPhotoNetの大きな特徴であり、デジプリや富士のF-DIサービスとの大きな違いといえる。
 便利さだけでなく、楽しさに重点を置いた展開がなされているあたりは、いかにもKodakらしい展開といえる。

NEC
9.4in.で1600×1200ピクセル表示可能な高精細液晶を開発発表

NECは直視型TFTカラー液晶ディスプレイの中で最高精細なアモルファスシリコンTFT液晶パネルの開発発表をした。このパネルは、211ppi(pixels per inch)という高密度なもので、対角線24cm(9.4型)の中に192万画素(1600×1200ピクセル)の高精細な表示ができるという。
 通常のTFT液晶が80-100ppi程度なのに比べると、かなりの高密度。これは、写真印画紙に迫る解像度だけに、「デジタル写真立て」といった用途にも十分耐えるレベルといえる。実際にメーカーでも、200万画素級デジタルカメラの画像をそのままの品質で表示できるとしている。また、これだけ高精細になると、液晶ファインダー、とくに液晶ビューファインダー用としてのデバイスとしても大いに期待できる。
 製品化は2000年末を予定しており、9/6-9に開催されるユーロディスプレイ'99に出展されるという。
 デジタル写真立ては、価格の問題さえクリアできれば、近い将来、アメリカやヨーロッパを中心に市場がかなり広がる可能性があるアイテム。それだけにこの手のデバイスが適価で、早期に登場することを大いに期待したい。

ソニー
新型Cyber-shotの事前予告(第六弾)公開

第六弾は素材編。ボディーはマグネシウム合金を採用。さらに、ホールディングしているシーンを見ると、意外に小さなモデルのようだ。しかも、35mm一眼レフと同じような感覚でホールディングできそうなところにも好感が持てる。しかし、かなり個性的なデザインのようで、いかにもソニーデザインという感じがする。どうも、このシリーズはあと1-2回はつづくようだが、そろそろネタが尽きてきたような気もするのだが・・・。となると、正式発表は20日か、23日か・・・。

1999/8/16 ソニー
基本性能を大幅に向上させた1/3in.25-44万画素CCD発表

近年、高集積度指向が強く、同じ画素数でより小さなセルサイズに納めるという方向性が主流だったCCDの世界。だが、今回の新製品はあえてセルサイズを1/3in.に抑え、さらにEXview HAD CCD技術を採用することで、基本性能を大幅に向上させている点が大きな特徴といえる。とくに、従来品に比べ、感度が約2倍(+7dB)、スミアで-20〜-25dB、ダイナミックレンジ(高飽和信号)で1.5倍前後(+2〜+5dB)も向上している。
 また、補色系のインターレースタイプで、ピン配置や駆動条件も従来品とコンパチのため現行品からの置き換えも容易という。今回の製品は感度が高く、ダイナミックレンジが広いことから、夜間監視用カメラ、車載カメラなどに向くとしている。
 このところ、このクラスのCCDは性能を維持しながら高集積度を高め、セルサイズを小さくすることに主眼がおかれていたが、今回の製品は大型のセルを採用し、基本性能アップしている点は大いに注目される。もちろん、これが今後のメインストリームになるというわけではない。このような指向の製品が登場することで、同じ考え方で手頃な価格の高画素CCDが登場することを大いに期待したい。

ソニー
新型Cyber-shotの事前予告(第五弾)公開

第五弾はレンズ回転部。上方に90度、下方には50度まで回転するようだ。これまで公開されたものを総合すると、液晶モニターの位置から見て、”自分撮り”はできないようだ。しかし、これだけレンズが大きいと、レンズ回転式というよりもボディー側が回転すると思った方がより正確かも。しかし、この事前広告、いつまで続くのだろう・・・。そろそろ、全体像がわかるようなイメージを見せてほしい。

Digital Intelligence
Dreamcast上でデジタルフォトを楽しめるシステムをライセンス

Digital Intelligence社は、セガのDreamcastで、写真の編集や保存が楽しめるPicture IQというソフトウエアテクノロジーをセガにライセンス供給すると発表した。具体的な内容については語られていないが、Dreamcastで、デジタルカメラなどのデータを手軽に扱える環境を構築できるという。ゲーム機をベースとしたこの手のシステムは、任天堂の64ベースのものがあるが、今回発表されたものが、どの程度の機能を備えたシステムになるのは不明。だが、パソコン以上に普及しているゲーム機をベースとしたシステムは、デジタルカメラの普及に大きく貢献することは確実であり、とくに今度デジタルカメラの需要が大幅に広がる、低年齢層への普及のきっかけになる可能性もあり、今後の展開が注目される。

Memorizeusa.com
高い耐久性を備えた新型メモリーカード(SmartMedia?)発表

MemorizeUSA.Comはデジタル・リンクス( TM )と呼ばれる新型のメモリーカードを発表した。サイズはクレジットカードよりもコンパクトで、アダプターを介して普通のPCカードとして扱うこともできる。さらに、現在の容量は32MBだが、2-4年後には容量は1GBまで拡大できるという。
 最大の特徴はメモリー・チップ,およびカードが電磁界干渉や極度の圧力,および温度,化学薬品(酸性を含めて)に強い点という。そのため、米国国防省に採用される可能性もあるという。
 Yahooでのリリースでは形状について触れられていないが、別ルートの情報ではSmartMediaと報じられており、詳細は不明。
 だが、メモリーカードのデータ保持に関しては、近年大きな問題になりつつあるだけに、高耐久性のメモリーカードが登場することは大いに歓迎すべきことといえる。


米コダック
デジタルカメラからのオンライン・クイックプリントサービスを発表

米コダックは、同社傘下であるオンラインネットであるphotonetを通じて、デジタルデータをクイックプリントするサービスを開始する。このサービスは(他社と違い)、ブラウザーベースで依頼でき、専用ソフトをダウンロードする必要がない点が大きな特徴。
価格は4×6in.サイズで$0.75を予定しており、配送料は$1.95。また、5×7in.サイズは、$3.65、8×10in.で$8.95となっている。これには最低注文枚数の限定が付く可能性もあるという。プリントの仕上がりは中2日(営業日で2日後)となっている。

 すでに、注文依頼用のページがあり、実によく考えられており、パソコン初心者でも安心して依頼できる点は感心するばかり。とくにデータのアップロードがきわめて容易な点や対応するデータフォーマットが豊富な点は特筆に値する。また、プリントクォリティーを保つために必要な画像サイズが明記されている点も親切だ。さらに、モニター表示とプリントの違いについても、懇切丁寧に解説されている点にも感心してしまう。
 今回の4機種の新型デジタルカメラと同時に発表された新サービスだが、昨年のフォトネットの買収といい、今回の発表といい、コダックはデジタルカメラからのネットワーク経由でのプリントサービスに強い期待を持っていることがうかがわれる。
 だが、問題はこのシステムがどのくらいのスケールで利用されるかという点にかかっており、今後の展開が大いに期待される。


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1999/8/01-15
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