丁度写真に写った白馬の眼は、閉じられている。
馬はたとえ乏しい食料であっても、草を食んでいる時が最も幸せそうな顔をしている。
こうして頭を揃えて食べ進むシーンは、偶然に撮れるものであって、決して狙って撮影できるものではないように思う。
僅か10秒ほど後には、馬は再び散り散りになってしまった。