これは水を飲んでいるのではない。
水を飲むだけなら、何もぬかるんだ沼の中まで入ることはないのだから。
これは水の中に生えた草を食べているところである。

水草は余程美味しいのだろう。馬は足を掬われ動きを失いつつも、何度も何度も更に深いところに歩もうと必死であった。
2倍ズームしか使えないIXY-Dを手にした私も、この様子を撮影しようとして沼地に脚を踏み入れる。
ところが不思議なことに、馬ほどはぬかるまないのだ。
考えてみれば馬の体重が仮に500キロだとしても、一本の脚には125キロの負担がかかっていることになる。
対する私は100キロであるから、片足に50キロづつしかかからないから、ぬかるまないのだと気付き、調子に乗って更に歩み出したのが悪かった・・・

この後の撮影は、歩くたびにガポガポ音のするブーツのまま続けざるをえなかった・・・。(TT)