風速35メートルのブリザードの中では、カメラを構えた手が流され、撮影は困難になる。
この風速は、台風の暴風圏内並みの風であり、撮影している私も風上に少し体を傾けないと、立っていられない。
IXY-Dも一眼レフ同様に両肘を体にしっかりと固定し、ファインダーを覗き撮影できるが、より精緻な構図を求めると、伸ばした両手で液晶を確認しながらシャッターを押さねばならず、こうなると腕に当たった風でISO100の同機では、ブレにブレてしまう。

上の写真はこれでも一瞬、風が弱まった時に風を背にして撮影したものだ。
余りの風力に、馬も風上に頭を向けて、風の抵抗を減らしつつ草を食み続けていた。
体を横にすると、体重500キロ以上もある馬でさえ、風に飛ばされそうになる、そんな風圧なのだ。