デジタルカメラ・ジェーピー

2017年01月19-21日

01/19
(木)
●富士フイルム
富士フイルム、京都・二条城で「一眼レフからミラーレス」への"大政奉還"発表会を開催
中判ミラーレス「FUJIFILM GFX 50S」、24メガX-TransCMOS搭載の「X-T20」「X100F」、新レンズ「XF50mmF2」を一挙発表

-昨秋のフォトキナ2016の話題をさらった中判ミラーレスカメラ「GFX 50S」を正式発表。
-「FUJIFILM Gフォーマットと呼ばれる、43.8×32.9mmの大判CMOSセンサーを採用。
-レンズを含め、システムを新規に開発。既存レンズシステムに縛られることなく、より理想的なフォーマットとして選択。
-イメージセンサーは、ベイヤー形式の5,140万画素CMOSセンサーを搭載。
-レンズマウントも新規。新開発の「Gマウント」レンズを6本をラインナップ。
-ボディーと、63mm、32-64mm、120mmマクロを同時発売。
-ボディーはオープンプライス。「FUJINON GF63mmF2.8 R WR」 195,000円、「FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR」 299,500円。「FUJINON GF120mmF4 R LM OIS WR Macro」 349,500円。
-専用アクセサリーとして、マウントアダプターを用意。ビューカメラ用とフジノンHCレンズ用を純正品として用意。
-大きさは147.5×94.2×91.4mm。重さ約825g。EVF装着時:約920g。
-実売価格はボディーが80万円前後。63mmレンズ、EVFユニット付属で実売100万円(税別)を切る価格に。2月下旬発売。



APS2,430万画素X-TransCMOSIII搭載
画質や基本性能を大幅に向上させた小型軽量なミラーレス機「X-T20」発表

-XシリーズのAPSフラッグシップ機に搭載されている、イメージセンサーと画像処理エンジンを搭載した、ミラーレス機「X-T20」。
-小型軽量な「X-T10」の後継機で、基本的なデザインやサイズは先代を踏襲。
-基本性能は大幅にアップ。画質面は「X-T2」「X-Pro2」と同等に向上。
-イメージセンサーはAPSサイズの2,430万画素X-TransCMOSIIIを採用。
-画像処理エンジンは「X-Processor Pro」を搭載。
-新AFアルゴリズムにより、高速・高精度AFを実現。
-タッチパネル式のチルト液晶を搭載し、操作性を向上。
-フィルムシミュレーション機能をさらに充実。アクロスモードも搭載。
-4K動画撮影に対応。HDMIクリーン出力も可能。
-露出補正ダイヤルに「Cポジション」を追加し、最大5段の露出補正が可能。
-AFは「X-T2」と同じく、91点測距を採用。AF追従で秒間5.0コマに。
-大きさは118.4×82.8×) 41.4mm。重さ約383g。
-オープンプライス。実売価格はボディーで11万円台前半。2月下旬発売。

APS2,430万画素X-TransCMOSIII搭載レンズ一体型ハイブリットレンジファインダー機「X100F」発表
-従来からの基本機能を踏襲しながら、イメージセンサーと画像処理エンジンを一新した、アドバンスド・ハイブリッドレンジファインダー機「X100F」。
-「X-t2」「X-Pro2」で搭載された2,430万画素X-TrannsCMOSIIIと画像処理エンジン「X-Processor Pro」を新搭載。
-アドバンスト・ハイブリッドビューファインダーに、OVF内の小型EVF表示の倍率を切り替えできる機能を追加。ピント合わせや確認が容易に。リアルタイム・パララックス補正機能を搭載。AF測距エリア表示もより正確に。EVF時のフレームレートも60fpsに。
-大幅な高速動作を実現。起動時間約0.5秒、シャッタータイムラグ0.01秒、最短 撮影間隔0.2秒、最短0.08秒。
-像面位相差AFが大幅に進化。測距点は91点。AFアルゴリズムも改善。曇天時など低コントラストにも対応。
-シャッター速度ダイアル内にISO感度設定機能を一体化。
-露出補正ダイアルにCモードを追加。前ダイアル併用により、±5段までの露出補正が可能に。
-背面の操作部を一新。操作部を液晶右側に集約。AFエリア変更が容易なフォーカスレバー」を新設。
-レンズは、基本的に、従来の「X100T」のものを踏襲。
-大きさは約126.×74.8×52.4mm。重さ約469g。
-オープンプライス。実売価格は156,000円前後。2月下旬発売。

コンパクトで高画質な中望遠レンズ「フジノンレンズ XF50mmF2 R WR」発表
-軽量でコンパクトな機動性の高い「F2」シリーズ単焦点レンズの第三弾「XF50mmF2 R WR」発表。
-「35mmF2」「23mmF2」に続く、F2シリーズとして、コンパクト切れ味のいい描写をする標準系単焦点レンズ。
-35mm判換算で約86mm相当の中望遠に。
-最短撮影距離39cm。
-62,000円。2月下旬発売。





富士フイルム新製品発表会(京都・二条城)会場スピーチダイジェスト

-大政奉還が行われた、京都・二条城で開催された発表イベント「FUJIKINA2017」。
-会場には、海外から約80名、国内からも多数のプレスを招いて、盛大なイベントが開催された。
-今回のイベントは、日本、アメリカ、イギリスの3ヵ所で同時に開催されており、日本会場では国内外から400名近いプレスや写真家、ディーラーなどが参加したという。

<富士フイルムホールディングス 会長 古森重骼=
・二条城は「大政奉還」が行われた場所。歴史的な場所。
・この場所は「100年前にライカが作った35mmフォーマットからの解放」「70年前の一眼レフからの解放」という意図から選んだ。

・GFX。主流が一眼レフからミラーレスにかわる。
・富士フイルム80年。社長に2000年に就任。カラーフィルムの需要がピーク。その後、旧劇に減少。
・多くのメーカーが撤退や経営破綻。
・富士フイルムは、写真文化を守る。写真を文化として発展することが使命。
・カラーフィルム激減の中で、事業構造を転換。
・フィルムの技術を使って、医薬品や化粧品などへ。設備開発。
・フラットパネル、医療、化粧品、再生医療など、多角化を進めてきた。
・デジタルカメラ分野も主力事業。
・デジタルカメラのパイオニア。88年に世界初のフルデジタルカメラを開発。98年にフィルムに迫る画質のFinePix 700を市場に投入。
・各社が参入。2010年を境に、コンパクト機が激減。スマートフォンに取って代わった。
・株主から、なぜデジタルカメラをやめないのかと言われ続けてきた。デジタルカメラは止めません。カメラとプリント、両面で写真文化を支える。
・高画質で本当に美しいカメラを作る。その需要がある。画像処理ソフトウエアを中心に展開。
・2011年にX100、2012年にX-Pro1。APS-Cでもフルサイズに匹敵する。

・ここ数年は一眼レフとコンパクトは激減。
・スペックや数値では言い表せない色や画質。
・X-Pro2、X-T2を導入。
・2017年。本日、中判ミラーレス「GFX」を発表。1.7倍のセンサーを搭載。同じ画素数でも、解像度や高感度特性が大幅に改善。商品撮影、風景写真分野、ポートレート、ウエディングなどでも活躍。
・これまでどのカメラも達成できなかった、新スタンダードを確立。
・ミラーレスならではのピント精度。
・最高画質を引き出すカメラは大きいという常識を920g。4割減。フルサイズSLRよりむしろ小さい。
・価格は、標準レンズを含めて実売100万円を切る価格に。
・これまでどのカメラでも撮れなかった世界を作る。
・「大政奉還」。二条城での発表会が、ゲームチェンジだったといわれる世界を作る。

<電子映像事業部 飯田年久事業部長>
・GFXは昨年9月にドイツのフォトキナで開発発表。本日正式発表。

・GFXを世界各国35名に使ってもらった。

・「なぜ、中判なのか?」。それは「良質で潤沢な光を得るために」。大サイズセンサーならではの世界。
・同じ画素数なら画素サイズは70%大きい。解像感、奥行き感、立体感は全く別。
・ダイナミックレンジ。階調は14段。滑らかなグラデーション。
・豊かなボケ。

・「なぜミラーレスなのか?」、それは「自由のために」
・大幅な小型軽量化。920g。
・小さなバッグに、ボディー標準、広角ズーム、マクロで3kg。
・ミラーショックで約15%解像が下がる。
・作動音が非常に静か。被写体との関係を崩さない。
・3軸チルト液晶、EVFも。いかなる撮影にも対応できる。
・ミラーレスならではの被写界深度が浅い中判でも、ピント精度が高い。
・測距点は425点。16倍拡大も。
・新しい操作性。タッチパネル液晶
・ボディー、レンズともに防塵某53機。-10度動作。
・フジノンHCレンズが使用可能。大判ビューカメラ用アダプターも。
・HD動画も撮れる。非常に浅い深度。HDMI出力も。

・「なぜ、富士フイルムなのか?」。それは「35mmと一眼レフというオールドレガシーを持たないメーカーだから」。
・マイクロレンズを独自設計。開口部も、独自設計のセンサーに。
・33×44mmのセンサー。新マウント。
・色再現。記憶色が富士フイルムの技術。夏の海、木々の緑などなどの美しい色を再現できる。
・Xプロセッサープロ。JPEG撮って出しの世界がさらに、1段、2段、美しい。
カラークロームエフェクト。彩度が高い被写体の階調表現が豊かに。

・「大政奉還」。
・単なる画素数や数値ではなく、写真の原点に。
・日本では63mmセットで税込み100万円を切る。
・発売は2月下旬。世界同時発売。

・Xシリーズはさらに、小型軽量、スピードを高める。
・「X100F」は第4世代。メジャーアップグレード。起動0.5秒。撮影感覚0.2秒。X-T2と同じエンジン。
・操作性を改良。
・感度ダイアルをシャッター速度ダイアルに。
・背面ボタンはすべて右側に。

・「X-T20」。小型軽量で24メガ。タッチスクリーン。
・「XF50mmF2」。キレとぼけがキレイなF2シリーズが完成。
・グラファイトバージョン。「X-Pro2」は専用色。レンズも同色に。「X-T2グラファイトシルバー」も同時発表。



●日本人プレス向け説明会 
<電子映像事業部商品企画 上野隆氏>


【GFX 50S】
・中判カメラが私たちの元に返ってくる。
・通常のシーンは、これまで通りのXシリーズ。ファッション、コマーシャル、広大な風景などをGFXでカバー。
・ミラーレスシステムの持つメリットを中判でも踏襲。一眼レフと同等の大きさ重さで。
・小型軽量、静音、EVFは369万ドット、
・ミラーレス構造のフォーカルプレーンは世界初。ミラーレスの動作に。
・センサーは5140万画素CMOS。XプロセッサーPro。
・マウントは新設計。フィルムのルールを引きずらず、画質オリエンテッドで。
・防塵防滴、-10度。
・44×33mm。約1.7倍。ピクセルを大型化。センサー面にレンズにあわせたマイクロレンズを配置。
・スタジオ用途向けに、低感度にシフトし、高感度も。既存品では達成できず、カスタムに。

・ボディーデザインはXシリーズを踏襲。基本操作はフィルム時代からの中判と同じ。
・3方向チルト液晶。さまざまな撮影向けにサブ液晶モニターを採用。
・マウントは新設計。バックフォーカスは26.7mm。レンズが重いため、マウントも真鍮。Xシリーズでは600gくらいを境にマウント素材を変えている。
・EVFは0.5型369万ドットの有機EL。0.85倍。チルトアダプターでアングル可変も。ミラーレスならではのものに。
・フォーカルプレーンシャッター。メカニカル、電子先幕、完全電子を選べる。
・電子先幕は超高速でボケが悪くなるので、その領域ではメカニカルに。
・ローリングスピードは1/3秒なので、ローリング歪みは発生。現行Xの10倍くらい。
・一眼レフタイプはミラーショックで15%強、解像度が落ちる。

・色再現をするためにプロセッサーから開発した。
・JPEG画質を向上。さらに圧縮率を下げたSuperFineを追加。
・14bitRAW。Dレンジは14段。
・カメラ内RAW現像では,従来のJPEGに加え、8bit BMPも。
・カラークローム・エフェクト。ベルビア100Fのようなシャドーがすっと沈んでグラデーションを出すものに。
・シャドー側の階調を変更。より軟らかくすることで、画像処理耐性を向上。
・423点測距。RGB別ヒストグラム。ロールと角度方向の水準器。著作権情報追加。ボイスメモ。バッテリー劣化度表示も。
・タッチパネル。水準器やRGB表示。測距展移動も。Qメニューにもタッチを搭載。拡大縮小も。236万ドット。
・クロップによるマルチアスペクトも。そのフレームを覗きながら撮れる。

・デザーシューティング用ソフトを2種類用意。
・RAW現像はAdobeのLightroomとSILKYPIX。
・要望の多かった、ビューカメラアダプター。シャッターはボディーでもレンズでもOK。
・Hマウントアダプター。GX456AF用の9本のレンズをテレコンバーター。全速同調も可能。レンズが重いため、案脚座も同梱。
・標準は「GF63mmF2R WR」。8群10枚。DCコアレスモーター。最短撮影距離50cm。405g。
・25-51mm相当の「GF32-64mmF4R LM WR」11群14枚。875g。
・倍率0.5倍のマクロ「GF120mmF4」。95mmレンズ相当。
・色収差はフォーマットサイズに比例して大きくなる。中判ではとても大きくなる。色収差はAPSのXFレンズを同等に設計。シミュレーションでは、1億画素でも十分解像する。
・110mmF2、23mmF4、45mmF2.8を用意。

【X100F】
・背面の操作レイアウトを大幅変更。Pro2のエッセンスを。
・ISOダイアル、フロントコマンドダイアルも装備。
・露出補正にCポジションを追加。デジタルテレコンバーターも搭載。フォーカスリング操作でデジタルズームを。
・ハイブリッドビューファインダーも進化。アドバンスド・ハイブリッドビューファインダー。
・AFターゲットのパララックスも補正。視野率も100%に。アクロスモードも搭載。
・AFはPro2やT2のものを受け継いでいる。8方向のフォーカスレバーを採用。
・コンバージョンレンズ装着時の自動検出。

【X-T20】
・外装はX-T10のキャリーオーバー。
・秒14コマ。最速0.06秒AF。レリーズタイムラグ0.050秒。
・4K動画。f-Log記録不可。
・Cポジション付き露出補正。タッチスクリーン。AFエリア選択も。
・バッファーメモリーもT2同等に。連写もT2同等だが、UHS-IIではない。

【XF50mmF2】
・F2シリーズ。絞りリングから先が違う。重さは200g。T20と3本持って1kgゆかない。
・最短撮影距離は39cm。0.15倍の簡易マクロも。



01/20
(金)
●富士フイルム 【プレス向け事前イベントレポート】
富士フイルムの最新製品を体感できるリアルイベント「FUJIKINA 2017 京都」、1月21日、22日開催
-明日1月21日(土)、22日(日)に、京都で富士フイルムの新製品イベント「FUJIKINA2017 京都」を開催。
-同イベントは、京都市内3ヵ所で、新製品「GFX」「X-T20」「X100F」などを実機体験できるリアルイベントに。
-京都市内の3つのギャラリーで、機種のテーマ別に展開。
-「GFX」メインの「大フォーマットの世界」を「しまだいギャラリー」(烏丸御池駅下車)で開催。
-「X-T20」メインの「センターファインダースタイルの世界」を「ASPHODEL」(祇園四条駅付近)で開催。
-「X100F」メインの「レンジファインダースタイルの世界」を「ギャラリー祥」(東山三年坂付近)で開催。
-各会場では、同機を使って、日本国内外の写真家が撮影した作品を大型プリントで展示。
-また、メイン会場の「しまだいギャラリー」では、GFXの実機体験や撮影デモ、Xシリーズのクイックメンテランスも実施。
-各会場で、展示作品を撮影したフォトグラファーのトークイベントを展開。



-京都市内の3つのギャラリーを使って開催する「FUJIKINA2017 京都」。
-イベント全体がわかるパンフレットも用意されており、各会場の内容と場所がわかるようになっている。
-ただし、3会場は、いずれも結構離れており、徒歩での移動は難しいので注意が必要。
-3会場とも回る予定のかたは、移動時間を含め、十分な時間的余裕と体力が必要だ。



●「GFX」メインの「大フォーマットの世界」を「しまだいギャラリー」(烏丸御池駅下車)。
-事実上のメイン会場になる「しまだいギャラリー」
-地下鉄の烏丸御池駅のすぐそばで、最寄りの出口から一分程度しかかからない。
-この会場のテーマは「大フォーマットの世界」で、展示は事実上「GFX」のみ。
-会場には数台の稼働する「GFX」が用意されており、レンズやアクセサリーなども、手にとって見ることができる。
-会場内には、同機のベータ機で撮影された作品が展示されており、その実力の一端を知ることができる。
-また、トークイベントや撮影体験ができるようになっているが、京都らしい、とても雰囲気のある感じだ。

-会場ではもちろん、「GFX 50S」の実機に触れることができる。ただ、データ持ち帰りは不可。
-実機を手もすると、中判というイメージを先に持っていると、あっけないほど軽量。
-現地では、35mmフルサイズ一眼レフや中判デジタル機も、比較用に用意されていたが、その場で比較すると、その軽さと軽快さにあらためて驚く。
-レンズは63mmのほか、32〜64mmズームや望遠マクロも用意されている。いずれも手持ち撮影にも対応できるサイズと重さ。
-とくに手ブレ補正機能搭載の望遠マクロレンズは、手ブレ補正の効果が明確に体感でき、安心感がある。
-シャッターショックはとても少なく、ブレによる画質低下がよく抑えられている印象。
-EVFの見え味はとてもいい。ドット数が多くて細かいため、EVFであるということを一瞬忘れるほど。
-ただ、撮影後のブラックアウト時間はやや長めの印象。これはセンサーからの読み出し速度の関係という。
-まだベータ機だが、AFはコントラストAFだけに、最近の位相差検出式に比べると、やや遅めな印象もあるが、十分に実用レベル。
-バッテリーグリップ装着時にも、(ブレの心配はあるが)手持ち撮影は容易な印象。
-EVFユニットのチルトアダプターはやはり便利。ウエストレベル的な撮影もでき、EVFならではのメリットを体感できる。
-タッチ液晶やジョイスティックによるAF測距点変更は実に便利。手持ちではジョイスティック、三脚撮影時にはタッチの便利さを体感できる。

-メニューは「X-T2」シリーズの流れを汲むもので、なかなかわかりやすく、中判といっても、難しい感じはない。
-上部に新設されたサブ液晶は超省電力タイプで、電源OFF時にも表示されており、いつでもカメラの状況を把握しやすい。
-シャッターユニット単体も見ることができる。その内部はまさに精密機械という感じで、意外にアナログ的。耐久は15万回。
-購入キャンペーンのちらしも用意されており、オリジナルのネームタグなどがプレゼントされる。



●「X-T20」メインの「センターファインダースタイルの世界」を「ASPHODEL」(祇園四条駅付近)で開催
-祇園四条駅にほど近い場所にある、「X-T20」メインの「センターファインダースタイルの世界」を担当する「ASPHODEL」。
-場所はややわかりにくいが、四条大橋にほど近い、裏通り沿いの、小さめのギャラリーだ。
-ここでは「X-T20」を中心としたセンターEVFスタイルのモデルを担当。

-大幅な性能向上を果たした「X-T20」。「X-T2」のサブカメラ的な感じもあるが、これだけの性能になってくると、十二分にメインで使えるモデルに仕上がっている印象だ。
-もともと小さなボディーで、「X-T2」よりも明らかに一回り小さく、ともすると、エントリー機的なイメージすらあるが、画質やAF動作はまさに「X-T2」と同レベルであり、実機に触れていても、その軽快感はなかなかのもの。
-ジョイスティックこそないが、タッチ液晶になったため、AF測距点の変更は容易。
-また、露出補正ダイアルに「Cモード」が新設された点も便利。露出補正量も±5段になり、前ダイアルで簡単に変更できる点もいい。
-ISO感度ダイアルはないが、ダイアルにカスタマイズできるため、カメラを構えながら、簡単に変更できる。
-実売11万円前後と安いモデルではないが、この画質と相関を考えると、十分にリーズナブルな印象。
-「X-T2」との最大の違いはEVFの見え味だが、実用的には必要十分。ネーミングは「T10」の後継だが、実力的には別物という印象だ。



●「X100F」メインの「レンジファインダースタイルの世界」を「ギャラリー祥」(東山三年坂付近)で開催

-「X100F」メインの「レンジファインダースタイルの世界」を「ギャラリー祥」で展開。
-東山の清水寺や三年坂の近くで、観光客が多い地域だが、場所がわかりにくく、徒歩では延々坂道を登ってゆく感じ。
-入り口は狭い感じだが、ギャラリーは1階と2階の両方を使って展開しているので、けっこう見応えはある。

ーこの会場のメインは「X100F」で、X-Pro2のグラファイトバージョンも展示されている。
-同機は外観こそ「X100T」のマイナーチェンジのように見えるが、実際にはフルモデルチェンジといえるレベル。とくに初代「X100」や「X100S」ユーザーにとっては結構大幅な進化という感じだろう。
-イメージセンサーや処理エンジンは「X-T2」や「X-Pro2」と同じものを搭載しており、画質もAF動作も別物という印象。
-レンズは同じだが、操作性は大きく変わっている。ISO感度設定が「X-Pro2」と同じようなシャッター速度ダイアルと一体型になっている。暗い場所ではややみにくい部分もあるが、前ダイアルにカスタム登録しての設定もできる。
-AF測距点がジョイスティックでできるようになった点は大きな魅力。なお、中央付近では位相差検出AFになり、それ以外の周囲のエリアではコントラストAFに自動変更される。AF速度は変わるが、周辺でもAFできるので結構便利だ。
-背面の操作部は大きく変わっており、普段「X100T」を使っている私自身、最初は違和感があったが、少し使うと慣れるレベル。
-今回、バッテリーが変更され、レンズ交換式のXシリーズと同じタイプになり、予備電池を一本化できる点は便利。また、USBでの本体充電ができるので、従来のX100シリーズユーザーも、さほど違和感はないだろう。




01/21
(土)
●富士フイルム 【イベントレポート】
「FUJIKINA 2017 京都」、京都市内3ヵ所のギャラリーで1月21日、22日開催中
-富士フイルムの最新製品を体験できるリアルイベント「FUJIKINA2017 京都」を、京都市内3ヵ所で開催中。
-「GFX」メインの「大フォーマットの世界」を「しまだいギャラリー」(烏丸御池駅下車)で開催。
-「X-T20」メインの「センターファインダースタイルの世界」を「ASPHODEL」(祇園四条駅付近)で開催。
-「X100F」メインの「レンジファインダースタイルの世界」を「ギャラリー祥」(東山三年坂付近)で開催。

-メイン会場の「しまだいギャラリー」では、朝10時のオープン前から行列ができるほどの人気ぶり。
-同会場内では、中判ミラーレス機「GFX」のハンズオンが可能。同機で撮影された作品も多数展示されている。
-さらに、Xシリーズの無料貸し出しやクイックメンテナンスも大人気で、朝から長蛇の列になっていた。

-また、「しまだいギャラリー」では「GFX」、「ASPHODEL」では「X-T20」を、実際に使用した写真家のセミナーも開催されている。
-いずれのセミナーも超満員で、多くの立ち見客もでるほどの人気ぶりだ。
-同セミナーは明日22日(日)も開催される。開催スケジュールは当該ページ参照。






Google
WWW を検索 DigitalCamera.jp を検索

このWebサイト上の全ての画像及び文章の著作権は山田写真事務所DigitalCamera.jp)
またはそれぞれの原作者
が所有しています。
一切の許可なき転載を禁止します。

(C)1999-2011 Yamada Digital Photo Office & DigitalCamera.jp ALL RIGHTS RESERVED


mail to :
(E-MAILによるご質問、購入相談などはお受けしておりません )
This website does not sell the Digital camera.

バナー広告について

(Digitalcamera.gr.jp since 1999/12/08)
(Digitalcamera.jp since 2002/02/10)