デジタルカメラ・ジェーピー

2013年10月17日

パナソニック

画期的な小型軽量化を実現した、世界最小の”プレミアムコンパクトミラーレス”
4/3型1.600万画素LiveMosセンサー搭載マイクロフォーサーズ機「LUMIX GM1」発表


●パナソニック
画期的な小型軽量化を実現した、世界最小の”プレミアムコンパクトミラーレス”
4/3型1.600万画素LiveMosセンサー搭載マイクロフォーサーズ機「LUMIX GM1」発表

-現行ミラーレス機で最小サイズを実現した、超小型マイクロフォーサーズ機「GM1」を発表。
-超小型で高品位な”プレミアムコンパクトミラーレス”に。
-サイズは、98.5×54.9×30.4mm。ボディーは同社の1/1.7型高級コンパクト機「LX7」や、ミラーレス機「PENTAX Q7」より、さらにコンパクトに。
-重さは204g(本体173g)と「Q7」(200g)とほぼ同等とクラス最軽量に。
-ボディーはマグネシウム合金、ダイアルはアルミ削り出しなど、プレミアムで高品位な外装に。
-レンズマウントは従来と同じマイクロフォーサーズマウント。従来レンズもそのまま利用可能。
-画質は先だって発売された「GX7」と同等。イメージセンサーや処理エンジンも同一。
-イメージセンサーは、4/3型1,600万画素LiveMOSセンサーを搭載。最高感度ISO25,600。
-画像処理エンジンは「GX7」と同じ、最新のヴィーナスエンジンを採用。
-シャッターは新開発ユニットを採用。チャージユニットを省いた電子先幕方式を採用。
-メカニカルシャッターは1/500秒まで。1/500秒から最高速の1/16,000秒までは電子シャッターに。
-ポップアップ型ストロボを内蔵。シンクロ速度は1/50秒。
-連写速度はフル画素時秒5コマ(AFS時)。AFCモードでも秒4コマを実現。
-WiFi機能搭載。スマートフォンやタブレットとの連携も容易に。
-レンズは本機にマッチするコンパクトな2段沈胴式の「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」を用意。沈胴は手動式。「GM1」は同レンズとのズームキットでの販売のみ。
-専用ハンドグリップも用意。ホールド性向上のほか、従来レンズ装着時にボディー下からレンズが突出しなくなるため、三脚装着時の安定性も向上。
-ボディーカラーは、ブラック、シルバー/ブラック、ホワイト、ブラウンの4色展開。
-大きさは98.5×54.9×30.4mm。重さ約204g(本体のみ173g)。
-12-32mmレンズキットのみでの販売に。
-オープンプライス。実売9万円前後。11月21日発売。


・私の手が、普通の女性と同じくらい小さいこともあり、あまり小さく見えないかもしれないが、実機は驚くほどコンパクトで、まさに手のひらサイズという印象。
・レンズマウントは、もちろん、従来からのマイクロフォーサーズマウント。そのため、従来レンズもそのまま使える。ただ、大半のレンズは外径がボディーより出っ張るため、その際は別売のグリップを併用するといい。
・ボディーは各色ともに雰囲気がよく、素材感もなかなかいい感じだ。小型モデルはともするとチープになりがちだが、そのような印象はない。

<「LUMIX LF1」と「GM1」の比較>
同社の高級コンパクト機「LF1」との比較カット、「LF1」は1/1.7型センサー機だが、それでも4/3型の「GM1」のほうが高さも低く、コンパクトな印象だ。もちろん、「GM1」のほうがセンサーが大きいため、光学系が大きくなるわけだが、それでも常時携帯できるレベルに仕上がっている。携帯性を考えると、できればパンケーキレンズが欲しいところ。


ボディーにはマグネシウム素材を採用することで、小型化と堅牢性を両立。コンパクトだが、高品位で剛性のあるボディーを実現している。また、ボディー前板に直接ユニットを取り付けることで、さらなるコンパクト化を図っている。シャッターも新設計。電子先幕方式を採用。露光開始は電子シャッターで露光を開始し、後幕を閉めてから画像の読み出しをする方式だ。そのため、1/500秒以上では電子シャッターに切り替わり、1/16,000秒まで利用可能。電子式とはいえ、大口径レンズを日中でも楽しめる点は便利そうだ。

<「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」と
  新レンズ2種「LEICA DC SUMMILUX 15mm / F1.7.ASPH.」「35-100mm」>
・「GM1」に合わせてコンパクト化された新レンズ2種を来年発売予定。新レンズはマイクロフォーサーズマウントの外径と同じ最大径になっており、「GM1」に装着したときのバランスを配慮したものになっている。もちろん、従来機でも利用可能だ。
・新レンズの「LEICA DC SUMMILUX 15mm / F1.7.ASPH.」は、絞りリングを備えた高級感のあるもの。ライカのMマウントレンズに近い質感で、スペックやデザイン的にもとても魅力的。
・「35-100mm」はまだF値も公開されておらず、今回は外観のみ。70-200mm相当の望遠ズームとしては十分にコンパクト。こちらはまだF値をはじめとしたスペックが公開されていない。



「LUMIX GM1 発表会」会場語録概要
※誤字脱字や追記は後日修正します


●DSC事業部 事業部長 北尾氏
・昨日の台風で帰国が遅れて、今朝成田に着いた。
・私たちは初めてミラーレスを発売したメーカー。これからも独自性を発揮してゆく。
・2006年の「L1」で世界初の可動式モニターやライブビューを初めて提案。
・2008年に「G1」で世界初のミラーレスを発売した。
・ミラーレスには、さまざまな可能性がある。4つのシリーズがあり、ハイエンドのGH、先月のGX7などを発売。
・それぞれにミラーレスの可能性を追求してきた。
・一方、写真の世界では、現時点で1億台以上の撮影機器が普及。イメージングデバイスとしてはすでに10億台の撮影機器がある。
・スマートフォンはデジタル化やSNSにより写真の世界に大きな変化が起こっている。
・FBでの「いいね」など、普段撮影することがなかった写真を撮るようになった。
・フィルム時代は現像する必要もあり、加工も難しかった。デジタルになりクリエイティブな世界が広がった。
・だからこそ、今の時代にふさわしい撮影機器、カメラを考えている。

・商品そのものがアートである。「GM1」。
・色に合わせてレザーのテクスチャーを変えて、それぞれが特徴あるものに。

・高品位。マグネシウムボディーで仕上げ。トップ部はアルミ削り出しの3ダイアルを搭載し、高級感ある仕上げに。
・レンズにもアルミ素材で、光沢感のある高品位なものに。
・別売のハンドグリップは総アルミ削り出し。ボディーがコンパクトなので、少し大きなレンズを装着しすいたときに握りやすいものに。
・シャッターを8割小型化。電子先幕専用シャッターを採用。チャージユニットをなくして、大幅なコンパクト化。
・回路基板に歩ジェット部を設けてマウントを入れ込むことで、30%小型化・センサーユニットをボディーにダイレクトにつける。
・高画質。GX7と同じライブMOSセンサーとヴィーナスエンジンを搭載。「GX7」と同じ心臓部を搭載。
・センサーが大きいマイクロフォーサーズで、開口部を拡大して低ノイズ化。
・ヴィーナスエンジンも新規し、低ノイズ化。

・アートなストリートフォト。3人の写真家に依頼した。パリ、シカゴ、東京を表現していただいた。LUMIX GMの世界観を表現。

・最新の240fps駆動による高速AF。位相差に負けない高速性と、明るいレンズでの精度。
・GX7のピンポイントAFやフォーカスピーキングなど、AFは最新。
・フィルター効果も惜しむことなく、最新の22種類を搭載し、多彩な表現に。
・すぐにSNSにより写真をアップしたい。これだけ小型ボディーにWiFiを搭載。スマホやタブレットで写真を楽しめる。カメラのコントロールも可能に。
・新レンズとして12-32mmを同時開発。広角24mmからのズーム。日常スナップに最適なレンズに。シルバーとブラックを用意。
・いかにコンパクトにするかということで、沈胴式を採用。高速AF駆動を合わせて、最新に。
・小型化と高性能。MTFでも、ワイドから照れまで、非常に高い性能を。小さいからといって、決して性能を妥協していない。アクチュエーターを新開発した。
・「これ1本だけじゃつまらないだろう」という声があるのはわかっているので、それに応えて、15mmF1.7のライカズミルックス、35-100mmの望遠レンズも来年用意する。
・マイクロフォーサーズのすべてを利用できる。ますますレンズを充実してゆく。

・日本で唯一のアート写真雑誌とコラボレーション。「LUMIX MEETS TOKYO 2020」をパリで展開。2020年の東京オリンピックで世界に羽ばたいているであろう若手フォトグラファーを起用し、サポート。東京でも開催予定。
・これからもLUMIX Gシリーズで新しい世界を提案してゆきたい。
・いままさに、新たなイメージングデバイスをお客様は求めている。新しいデジタルイメージング、新しい写真の世界を提供してゆく。

<質疑応答>
Q.マイクロフォーサーズの今後の展開は? (山田)
A.今後の展開について、超小型は一つの方向性。単に小さいだけではダメ。小型化だけではなく、マイクロフォーサーズのポテンシャルを生かしてゆくのが使命だと思う。

Q.小型化によるデメリットは? (山田)
A.電子先幕の採用で、1/500秒は電子シャッターになる。ローリングシャッター現象がでるケースもある。拡張性についても、シューもついていないので、物足りない部分があるかと思う。GX7は拡張もあるので。通常使用の範囲では、GMで十分に美しい写真が撮れると思う。

Q.EVFについては? (山田)
A.EVFについては、「やれれば、できていた」というのが本音ですが、今回のコンセプトからストロボと判断した。

Q.市場想定価格は?
A.想定価格は、9万円前後。レンズ付きキットのみ。

Q.GMの想定ターゲットは?
A.ターゲットだが、一つはカメラを趣味にされている方のプライベートなカメラ。質感の高いものを提供。高い感性をお持ちの方に向けての商品としても展開。少しアーティスティックな世界観を提供した。

Q.超小型サイズにこだわった狙いは?
A.ストリートフォト。スナップ、SNSの時代になり、より広がりを持ってきている。そのようなときにお使いいただくカメラとして、高画質で小型化に。マイクロフォーサーズで極限のサイズをレンズを含めて追求した。

Q.ミラーレスの第二ステージの幕開けということだが。第二ステージとは?
A.ミラーレスがでてから5年。ミラーレスのポテンシャルは、われわれが1号機を出したときに感じきれなかったものを感じている。そのポテンシャルを感じさせるものとして、第二ステージと考えている。

Q.ミラーレス、一眼市場について。
A.コンパクトの市場は厳しいが、ミラーレスは堅調。お客様はいらっしゃる。そのお客様に、われわれから喜んでいただける商品を出してゆけば。本日のGM、そしてGX7で提案してゆきたい。

Q.ミラーレスや一眼の市場規模は
A.中間決算もあるので数字は控えるが、中村はコンパクトは減少、ミラーレスや一眼は他社からも魅力的な製品が出てきている。ミラーレス一眼については、まだまだ先の需要が増えると考えている。

Q.スマートフォン止まりのユーザーの取り込みについて。
A.スマホで十分な写真の世界もある。ライフステージが変わってゆく。スマートフォンで非常に多くの写真と撮られてゆく中で、運動会で撮れるのかという部分などもあり、物足りなさを感じる部分もあると思う。写真に触れる機会が従来とは比較にならない広広がったことで、悲観的にならないと考えている。これが今回の商品なのか、また違ったものなのか?はわからない。具体的なものについてはご容赦いただきたい。今回のGMもそんなに安いものではない。

Q.GX7が好調というが、世界市場でのミラーレスについては?
A.世界市場、欧州ではGX7が好調に推移。ミラーレスで金額ベースでNo.1に。厳しい時代でも、いいものを欲しい人が多くいらっしゃる。全体の市場としては、それほど楽観視できる状態ではない。世界市場ではミラーレスは欧米で2割前後、GX7をはじめ、中高級機は活況がある。これからミラーレスの価値を認めていただけるようになると考えている。今後、どのような価値をご提供できるかを考えている。




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