デジタルカメラ・ジェーピー

2013年04月17日

ペンタックスリコーイメージング

APS-Cサイズの16メガCMOSセンサーを採用した
28mm相当ワイド系単焦点レンズ搭載高級コンパクト機「GR」発表


●ペンタックスリコーイメージング
APS-Cサイズの16メガCMOSセンサーを採用した
28mm相当ワイド系単焦点レンズ搭載高級コンパクト機「GR」発表

-GRシリーズ初のAPSセンサー搭載モデル「GR」を発表。APS機で世界最小に。
-ネーミングは従来のような「GR DIGITAL **」ではなく、今回は単純な「GR」として展開。
-イメージセンサーはAPS-Cサイズの16メガCMOSを搭載。ローパスレス仕様。
-レンズは28mm相当の広角系単焦点レンズ「GR LENS 18.3mm F2.8」を搭載。
-背面ディスプレイは、3.0型123万ドット液晶を搭載。
-大きさは、約117.0×61.0×34.7mm。重さ約245g。
-オープンプライス。実売99,800円前後。5月下旬発売予定。



<発表会語録概要>

●ペンタックスリコーイメージング 代表取締役社長 赤羽 昇氏
・デジタルカメラ市場は非常に厳しい。昨年は1億2000万台。今年は1億台を切った。コンパクトカメラが大幅に減っている。アジア、米国、欧州ともに減っている。
・スマホの影響で、安価な方は大きく減っている。
・一眼やミラーレスは増えており、ハイエンドコンパクトは非常に伸びている。
・スマホによりカメラを使う、写真を撮る人の絶対数は急速に伸びた。
・それによって、一定数は、よりいいカメラを使いたい人が増えている。高級コンパクトは、まだシェアは小さいが伸びている。
・ペンタックスリコーは現在、ユニークでオリジナル性の高いラインナップになっている。小さいカメラに固まっており、この点を重視し、得意としている。
・1996年、「GR1」を発売。2005年に「GR DIGITAL」を発売。
・今回は「GR DIGITAL V」ではない。今回はGRの集大成であり、総決算としての「GR」。
・今回のモデルはGR、”グレイトカメラ”です。
・ハイエンドは高機能、デザイン、使いやすいかの3つの重要なポイントがあり、「GR」はこの3つを兼ね備えたカメラに仕上がっている。

●ペンタックスリコーイメージング マーケティング統括部 副統括部長野口氏
・GRは、最強のスナップシューター。
・高画質と携帯性の両立。
・撮り手の意図に反応して、いいフィードバックをする。
・操作性が非常に重要なポイント。
・発売後も機能拡張ファームを計画的にリリース。機能的なデザインの徹底など、これらすべてがGR。
・GRのお客様はクリエイティブ指向。毎日を切り取る。携帯頻度や撮影枚数の多さが特徴。
・昆虫から天体写真までをカバー。
・GR最大の特徴は、ずば抜けたレンズ性能。それを小型ボディーに納めた点。

●リコー 研究開発本部VR開発室長 阪口知弘氏
・レンズは5群7枚構成。18.3mmF2.8。全体繰り出しにより安定した性能に。
・AFと沈胴モーターの2つを備え、高速化を実現。
・開放で1/2000秒を実現。9枚絞り。内蔵NDも装備。
・MTFでみても、値としてもGRの方が高く、放射方向と同心円方向でほとんど一致。
・マクロ領域のMTFも高い。
・レンズの像の流れも少なく1.5ピクセル以下。ディストーションも最大で0.17%。
・色収差も少なく、シェーディングも70%に抑えられている。
・GXR用レンズよりも小型で高画質に。
・ひずみも少なく、画像処理でのひずみ補正もしていない。
・ゴーストも、大幅に低減している。独自シミュレーションで作り込んだ。
・9枚羽根絞りでキレイなぼけに。
・16メガAPS-Cを採用。射出瞳対応で周辺まできちんと光線が入る。
・センサー自身も高感度化。
・画像処理エンジンも一新。GRエンジンVを搭載。自然でかつ尖鋭度の高い画像に。
・高感度のノイズ性能も高く、センサーでの低減と画像処理での軽減も。
・偽色、色モアレの軽減。ローパスレスだが、画像処理で色モアレ処理を行っている。輝度や色信号から特徴的な部分を検出し、補正している。
・ダイナミック連に補正や新マルチパターンAWBも向上。AWBは従来の2倍にエリアを細かくしている。

●ペンタックスリコーイメージング マーケティング統括部 副統括部長野口氏
・縦、横、厚みで、銀塩時代の「GR1」と同じサイズに納めた。
・撮影モードにTAVモードを採用。
・GRは起動、収納、連写ともに、レスポンスを高速化。収納時間は地味だが、ユーザーにとって重要なポイント。
・一眼レフで採用している親指ボタンを採用。基本操作を片手できる点というGRの特徴も踏襲。
・内蔵でNDフィルターを採用。2段分の効果で開放から使える。
・35mmクロップモードを採用。10メガ相当での撮影も。
・インターバル合成や多重露光も。
・レトロモードやハイキーモードを採用。ハイキーは露出補正では撮れないもの。各エフェクトも細かく調整できるので、マイエフェクトを作れる。

・30fpsのフルHD動画に対応。
・側面にボタンを新設。絞りプレビュー/エフェクトボタン。Fn3としてもカスタマイズ可能。
・メニュー構成も見直しし、スマートで視認性の高いものに。
・カメラ内RAW現像にも対応。カスタマイズ機能も充実。
・スマートフォントの連携も。EyeFiカードを利用
・カスタマイズサービスも準備中。パーツ交換サービスも展開。機能拡張ファームウエアも提供。
・GRの進化は地味だといわれてきたが、今回は世界最小のAPS機。だが、それ以上に、GRは細部までこだわって作っているところを理解してほしい。
・2013年5月発売予定。
・東京と大阪でイベントを展開。予約特典も用意。購入特定としてオリジナルバッグを用意。

・オリジナル時計も制作。GRモデルとPENTAX Kモデルを制作。凝ったデザインであり、本格的な腕時計に。

●スペシャルゲスト 森山大道氏
・このようなカメライベントへの出席は初めて。
・銀塩時代からの歴代GRを使ってきた。その魅力は、パッと自分の体感し、手になじむ、人間関係もそうだが、パッとくるところがいい。
・もう50年以上、ストリートスナップ撮っているが、GRがもっとも適している。96年以来、現在まで使っている。
・一番印象に残っているGRは、機能的に新しいものが加味されているが、やっぱり、一番最初のフィルムのGRが一番印象的。
・いま、「GR」をテストしていて、来月から本格的に撮ろうとしている。タイムラグも早く、暗い部分がすかっと撮れるのが、ずいぶん違う。都市をスナップするものにはいい。
・来月から撮るものは、来年の沖縄での作品展向け。ある程度、大きなプリントで発表するものは、来年1月の沖縄展からだと思う。
・小型軽量の使いやすさを、スナップで、沖縄のストリートで目一杯生かしたい。


<質疑応答>
Q.これまでの「GR」シリーズは、小型センサーでなければ撮れない世界を追求してきたはずだが、今回、APSを選んだ理由は?それに伴って、従来の1/1.7型系モデルの今後の展開は? (山田)
A.総合画質と携帯性のバランスを重視したもので、センサーサイズで決めたわけではない。最適な画質の正当なバランス。(今回の「GR」は、従来モデルの)完全な後継機として位置づけている。(野口氏)

Q.ペンタックスの技術がどう生かされているのか?統合効果は?
A.ペンタックスのコーティングなどは使ってはいない。画像処理などはお互いに作り込んできた。(阪口氏)

Q.今回のGRは集大成ということだが、そうなると、GRは今後どうなるのか?
A. (ペンタックスリコーは)2つのブランドで展開しており、それぞれに熱いユーザーがいる。今回の集大成はGRでの集大成として考えている。今後、ペンタックス、リコーにあったものを総動員して、しかも、うちらしいものを作ってゆくのが正しいと思っている。(赤羽氏)







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