デジタルカメラ・ジェーピー

2013年04月11日

ソニー

本格的な静止画鑑賞に堪える、
高精細4K (3,840×2,160)表示と広色域再現を実現した
4K対応液晶テレビ「BRAVIA X9200Aシリーズ」発表


●ソニー
本格的な静止画鑑賞に堪える、高精細4K (3,840×2,160)表示と広色域再現を実現した
4K対応液晶テレビ「BRAVIA X9200Aシリーズ」発表。55V型で実売50万円、65V型は75万円に

-テレビでの本格的な写真鑑賞を視野に入れた、高精細 4Kテレビ「BRAVIA X9200」シリーズ発表。
-65V型の「KD-65X9200A」(実売75万円前後)と、55V型の「KD-55X9200A」(実売50万円前後)の2種を用意。既発売の84V型(168万円)に比べ、大幅な低価格化を実現。
-約829万画素相当(3,840×2,160画素)の高精細な4K表示に対応。
-現行のフルHDテレビの4倍の解像度を実現。画面の高さの1.5倍の距離からでの視聴も可能。
-来年試験放送が開始される4K放送や、今後登場する4K対応ブルーレイなどの4K動画コンテンツの表示に対応。
-従来のフルHD放送やBD/DVDコンテンツは、4K対応超解像エンジン「4K X-Reality PRO」により、アップコンバートし、4Kを生かした表示に。
-デジタルカメラで撮影した静止画データの鑑賞も視野に入れた展開に。
-カメラと同機のUSB接続、もしくはプレイステーション3(PS3)経由での、4K画質表示が可能。
-バックライトに白色以外のLEDを追加し、色再現域を飛躍的に拡大した「トリルミナスカラー」に対応。
-トリルミナスカラー対応のαやCyber-shot、ハンディカムと組み合わせることで、広色域を生かした静止画や動画を色鮮やかに可能。
-PS3経由などでJPEGデータを入力した場合でも、YCCデータからsRGBを超える色域を表示。
-独自開発の磁性流体スピーカーをテレビ初搭載。クリアで高品質なサウンドに。
-トリルミナスカラー対応の「W900Aシリーズ」などフルHDモデル4シリーズ8モデルも同時発表。
-オープンプライス。実売価格は65V型75万円前後、55V型50万円前後。6月1日発売。



<ソニー 4Kブラビア発表会レポート> UPDATE


<発言語録概要>
●ソニー ホームエンターテイメント&サウンド事業本部 本部長 今村昌志氏
・今回、渾身の思いで製品を強化した。
・ソニーは、テレビを「リビングで感動を映し出す窓」として開発している。
・昨年9月に、84インチの4Kテレビを発表した。
・そのお客様から、多くの感動を言葉をいただいた。
・直近では、4Kマーケットの市場拡大予測が多くなっている。
・CESなどでも、各社とも、大画面・高精細化に。

・テレビはまだまだ潜在的ニーズに応えられていない。
・もっときれいな映像を見たい。
・カメラの静止画をもっとキレイに見たいという潜在的需要もある。
・さらなる映像進化。「4K X-Reality PRO」を搭載。2つのデバイス技術で実現。
・アップコンバートにより、現在のHDコンテンツもキレイに。
・現在の色域は、まだ自然の色域に達していない。今回のトリルミナスディスプレイは、深い赤、空の青、海の緑などが再現できる。
・テレビの音質を向上。いい音で、しかも美しいデザインでいい音を聞きたい。
・磁性流体スピーカーを搭載。薄型で高音質に。
・オプティコントラストパネルによるフロントサイドスピーカーを採用。
・スマートテレビは、スマートフォンのような楽しさを提供しているのか?
・スマートフォンによる「TV SideView」を採用。ワンタッチでテレビとコネクトできる「ワンタッチミラーイン」機能を搭載。
・ソニーには業務用の4K機器があり、4Kオリジナルでの映画も増えている。TBSの世界遺産も4Kで撮影されている。
・来年度、4Kの試験放送も。そう遠くない将来に配信される。
・4K映画も、BDでは2Kになってしまう。ソニーピクチャーと共同で、4Kへの変換をし、トリルミナス液晶による広色域再生を活かしたアルゴリズムも。
・これまでも静止画では4Kを超える解像度を備えていた。そのコンテンツをテレビで楽しめるようにし、新しい4Kコンテンツ体験に。
・「私たちは、絶対、テレビをコモディティーにしない。」

●ソニーマーケティング ホームエンターテイメントプロダクツマーケティング部 統括部長 本多健二氏
・テレビは2010年をピークに、台数が下がってきている。しかし、46型以上の金額構成比は、いまや40%以上。
・早い時期に薄型テレビを購入したユーザーが大型テレビに移行。
・昨年ソニーは、画面の大型化を推進。46/55HX850が金額シェアNo.1に。4K 84インチも昨年暮れに発売。
・4K対応ブラビア。X9200シリーズ。HDコンテンツもアップコンバートし、いままで以上にテレビにぐっと近づける。迫力のサウンドも。
・65インチは75万円、50インチは50万円前後。
・4K放送は存在しないので、アップコンバート。テレビ番組はもちろん、BDディスクなどで映画やコンサートを。

・大きな新しい体験は写真。なかなかフルHDのテレビで写真を見る体験はなかったが、4K対応により、静止画の空気感まで体験できる。「自分のカメラって、こんなところまで撮れたんだ」と体験できる。
・数年うちにはビデオカメラも4K化。4K体験が身近な存在に。
・いままでのテレビの最上位機種と認知していただいてもいい。
・まだ高価。趣味に積極的に時間を使う人。映画や音楽鑑賞、旅行や自然観賞をする人。
・さらに、デジタル一眼などを使っている人がターゲット。
・さまざまな場で体験を推進。
・「目に見えるすべてを、4Kに」。
・フルHDモデル4種も同時発表。エントリーからハイエンドまで、X-Rearlity PROを搭載。プレミアモデルには、トリルミナス対応。

・インテリジェントコア。イルミネーションで、テレビの動作状況をお客様に知らせる。
・ネットワーク機能も強化。スマホやタブレットとの連係機能を重視。すべてのモデルにWiFiを搭載。アプリを立ち上げるだけで簡単にテレビとつながる。デバイスのなかの画像を簡単に表示できる。
・5シリーズ10モデルを今回発表。ブラビアを通じて、お客様の暮らしを豊かにできるようにしたい。

●質疑応答
Q. 4K放送への対応は?
A. いろいろな規格化や標準化はこれから。ファームアップなどで対応できるか、ハードの変更が必要かわからないが、セットトップボックスでの対応も。

Q. ラインナップの絞り込みについて。
A.在庫を整理し、新しいブラビアを市場投入。主張が明確にしたい。一つ一つの商品をよりクリアに。

Q.40インチ以下は1機種だけだが、このマーケットの見方は?
A.業界的には伸びているところに注力。大型化でのラインナップ強化へ。

Q.4K強化はわかるが、今年の、4KとフルHDの構成比は?
A.具体的な数値は控えるが、大型化=高精細化により、4Kの比率は拡大してゆきたい。HDでもトリルミナスなどのメリットも訴求してゆきたい。

Q.海外では4Kコンテンツプレイヤーも登場しているが、日本では?
A.CES発表ものので、4Kでの配信事業を今年立ち上げる。その展開次第だと考えている。

Q.4Kのあとに8K放送を総務省で発表しているが、4Kは中継ぎなのか?
A.4K、8Kは対立するものではなく、技術的におインフラ的にも連続性を持っている。

Q.4Kの店頭訴求について
A.店頭は各法人次第。普通のテレビ放送が映されたりしても、その魅力は発揮できない。4Kコンテンツや静止画などでのアピールをしたい。

Q.テレビ事業の再生について
A.固定費削減、オペレーションコストの削減、商品力強化。2012年度は固定費とオペレーションコストの削減は予定通りできた。2012年度の販売台数は1350万台が達成できると考える。2013年度は黒字化を達成できる自信がある。来年度は、単純に数を追うのではなく、各商品の付加価値を上げて、バランスを取る方向で展開。



-既存のHDコンテンツは、テレビ内部で4Kにアップコンバート。
-アップコンバートしていない画像(写真中央)と、アップコンバート後(写真右)では、同じコンテンツでも解像感が大幅に向上している。
-もちろん、4Kテレビ本来のポテンシャルをフルに発揮できるわけではないが、現行放送やBD/DVDコンテンツを楽しむときにも、4Kテレビのメリットを享受できる。

-今回の発表会では、「写真を4K画質で鑑賞する」という点を強くアピール。
-デジタルカメラのデータは、もともと4Kよりも画素数が多いため、4K画質の良さをフルに発揮できるコンテンツといえる。
-テレビ本体には、メモリーカードスロットがないため、静止画入力は、カメラとのUSB接続、もしくはPS3からの入力になる。
-さすがに4Kになると、テレビ画面の高さの1.5倍程度まで近づいても、ドット感がない滑らかで高精細な映像を楽しむことができる。
-さらに近づいて細部を見ても、鑑賞に堪えるレベル。
-ただし、現状、静止画表示中に、画像の一部を拡大表示することはできないので、ピントのチェックなどに使うことは難しい。
-静止画表示中にも、テレビ側で静止画の画質表示モードを4種のなかから選べる。
-ただし、出荷時の設定では、コントラストや輪郭が結構強調されるので、やや不自然な印象を受けることもあった。もちろん、設定を変えれば、オリジナルに近い階調や輪郭表示もできる。
-現状、PCからの4K表示には、4K対応のグラフィックカードなどが必要になる。もちろん、VAIOにはそのようなモデルはなく、ノートPCでも対応しているモデルはない。
-4Kでの写真表示などをアピールするのであれば、4K出力対応のVAIOなどを同時発表か、せめて、開発発表だけでもするべきでは・・・と思ってしまった。

-広色再現を実現したトリルミナスカラーは、とても魅力的。
-バックライトを従来の白色LEDではなく、複数色のLEDで構成することで実現しているという。
-説明によると、トリルミナス対応の、同社デジタルカメラで撮影した画像を表示すると、自動的にそのデータが備えている広い色域を生かした表示になるという。
-ただ、デモを見る限り、(元データがわからないが)不自然なほど彩度が上がっているような印象を受けることもあった。他社モデルのデータを表示したときに、どのような表示になるのかわからないので、このあたりは検証が必要になりそうだ。
-また、今回、バックライトはエリア分割タイプになっており、84型4Kテレビのときに気になった、画面内の明るさの均一性は、それなりに保たれているような印象をうけた。

-今回のモデルでは、音質面でも大幅な改善がなされている。
-独自開発の磁性流体スピーカーは、薄型でも高音質が実現できるため、薄型デザインでも、テレビ画面の両横に、画面と同じ方向に搭載することが可能になったという。
-音質は映像の臨場感を大きく左右するポイントだけに、この改善は結構大きな魅力になりそうだ。

-スマートフォンとの連携も強化。スマートフォンからWiFi経由で画像を転送して表示することもできる。
-ただし、ワイヤレスでの転送ができる対応機種はXperiaのみ。また、WiFi認証はNFCで行う。
-その他のスマートフォンでは、MHLケーブル接続での映像転送が可能。ただし、同ケーブルは現状長さ2mまでのものしかなく、65V型テレビでは十分な距離が取れない。もちろん、iOS系モデルには未対応だ。






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