デジタルカメラ・ジェーピー

2011年06月22日

●プロメディア
プロ写真家や写真館向けのフォトビジネス系イベント「PhotoNEXT 2011」開催
-プロメディア主催のフォトビジネス向けイベント「PhotoNEXT 2011」が、21日に開幕。本日22日まで開催。
-同イベントは、フォトビジネスを中心としたもので、プロ写真家や写真館など、写真業会向けのビジネスイベントに。
-開催会場は、東京ビッグサイト西4ホール。
-機材展示やビジネスセミナーや講演を展開。スタジオでのデモイベントなども展開。無料聴講可能。
-参加企業やセミナー内容などの詳細は当該ページ参照。
-入場無料。



-プロ機材を中心としたビジネス系イベント「PhotoNEXT 2011」。
-震災後初となる大型の写真機材系イベントだけに、参加メーカーや来場者数が懸念されたが、実際には数多くのメーカーが参加し、開幕初日の午前中から会場は混み合っていた。
-昨年は、ビジネス系ユーザーだけでなく、一般ユーザーへの来場促進も図られたが、今年はほぼ完全にビジネス系に絞った展開へと方針を転換。
-今回のイベントは、ビジネス向けに特化したわけだが、なかでも、一般的なプロカメラマン向けというよりも、いわゆる写真館をはじめとしたスタジオ関連の機材や消耗品が中心。
-大手カメラメーカーでは、ニコン、HOYA、富士フイルム、コダックなどが出展しているが、「CP+」のように、多数の新製品が発表されるわけではない。
-このイベントでは、ふだん、なかなか見ることができないプロ機材や消耗品が多数出展されており、細かくみれば見るほどに、興味深いイベントといえる。



●ケンコー・トキナー
35mmフルサイズセンサー対応超広角ズーム「AT-X 17-35 F4 PRO FX」などを出品
-新社名である「ケンコー・トキナー」グループは、今回、プロ機材を中心としたブース展開に。
-先週末に正式発表されたばかりの、35mmフルサイズカバーの超広角系ズーム「AT-X 17-35 F4 PRO FX (17〜35mm F4)」を出展。
-既発売の16〜28mmF2.8よりも一回り以上コンパクトで、しかも、開放F値はF4固定と、なかなか使い勝手のいいレンズといった印象。最短撮影距離も28cmと短い点も便利。
-ブースには、キヤノン用とニコン用が展示されており、キヤノン用は7月下旬、ニコン用は9月上旬発売予定。
-価格は102,900円。実売価格はさらに安く、フルサイズ対応の超広角ズームとして、結構手頃で魅力的な存在になりそうだ。

-同社ブースでは、濃度が可変できるNDフィルター「バリアブルNDX」も出品。露出倍数は2.5〜1,000倍までバリアブルに変更することができる。
-まだ、発売時期は正式決定になっていないが、さほど遠くない時期には製品化される見込み。特殊な製品ということもあり、実売価格は5万円前後になりそうということだった。
-発売時期未定ながらも、ニコン製一眼レフに装着して、ボディーからの電源供給で動作する、ワイヤレスレリーズも参考出品。受信部はボディー自体に装着でき、別電源は不要なので、なかなかに便利。
-会場にはパッケージも展示されていたが、海外製品のため、日本の電波法の認証を受けなければ国内販売できないため、発売までもう少し時間がかかるという。



●DNPフォトルシオ
8,000万画素デジタルバック「iQシリーズ」やRAW現像ソフト「Capture One Pro6」などを出品
-デジタルバックからラボ用プリント機器まで幅広く展開するDNPフォトルシオ。
-今回、デジタルカメラ系では、マミヤ、リーフ、PhaseOneの製品を一堂に展示。
-ブースには、8,000万画素の中判カメラ用超高画素デジタルバック「PhaseOne iQシリーズ」を出展。同機は背面にタッチ液晶を備えたデジタルバックで、超高画素機とは思えないほど簡単で感覚的な操作での撮影が可能な画期的なもの。
-また、撮像素子のレボルビング機能を備えた「Leaf AptusIIシリーズ」も展示。
-各デジタルバックは、各社の中判カメラ用の製品が用意されており、数種類の画素数のモデルが用意されている。また、量販店での販売も開始されるなど、価格はまだまだ高価だが、以前よりも身近な存在になりつつある。
-ブースでは、先だってバージョンアップした、高機能RAW現像ソフト「Capture One Pro 6」と「同Express 6」のデモを積極展開。
-同ソフトはPhaseOne社のデジタルバックはもちろん、ニコンやキヤノンなど主要なデジタル一眼レフのRAW現像が可能だ。
-プロの間ではユーザーも多いが、これまで解説書がなかったため、やや敷居が高い印象があったが、今回のVer.6発売に伴い、解説書を出版。筆者である写真家の湯浅立志氏もブースを訪れていた。
-なお、同ソフトは、30日間制限なしに体験できる、日本語版の無料お試し版も公開中だ。



●X-Rite
より高精度で高速化を実現したカラーマネージメント用キャリブレーター「i1Display Pro」を参考出品
-X-Riteブースでは、カラーマネージメントシステムの定番「i 1(アイワン)」システムを展示。
-開幕初日に米国のX-Riteが発表したばかりの新キャリブレーター「i1Display Pro」をブースで展示。
-この製品は従来の「i1Display 2」の後継機となるもの。
-外観は大きく変わっており、コンパクトで機能的でスタイリッシュ。
-ディスプレイの測色はもちろん、プロジェクターや環境光の測色にも対応。測色速度も5倍高速化されているという。
-日本国内での価格や発売時期は未定だが、実売価格は3万円前後になりそうだという。



●三菱電機
IPS液晶を搭載したノングレア処理の
フルHD対応LEDバックライト採用超薄型23型ワイド液晶モニター「RDT233WX」出品

-三菱電機ブースでは、今春発売されたばかりのsRGB対応薄型モニター「RDT233WX」を展示。
-同モニターは、このクラスでは数少ない高品質なIPS液晶パネル(ノングレア)を採用したもの。
-処理エンジンも新世代の「ギガクリアエンジンII」を採用。超解像や高速応答性を実現。
-解像度は1,920×1,080のフルHDカバー。HDMI入力も2系統備えている。
-内部処理も10bit処理を採用。カラーマネージメント用ソフト「EASYCOLOR!3」も同梱されている。
-電源ユニット内蔵型ながらも、わずか39mmの薄さを実現しており、省スペース化も可能。
-色域はsRGBだが、IPSパネルによる安定した再現性は大きな魅力で、sRGB域での画像処理入門用としても対応できるもの。表面処理も光沢のないノングレアタイプなので映り込みも少なく使い勝手もいい。
-実売価格は3万円台と手頃なこともあり、マルチメディア系にも、画像処理用入門機としてもオススメだ。
-同機ベースで3D表示対応した「RDT233WX-3D」も発売されているが、ブースでの展示はなかった。
-また、ブースでは、カラーマネージメントやモニターの使いこなしに関するミニセミナーも開催されていた。



●ニコン
デジタル一眼レフによるDムービーを中心としたセミナーや機材展示を展開
-ニコンは今回、デジタル一眼レフによるHD動画の「Dムービー」を中心とした展開。
-写真を中心としたビジネスシーンでは、まだまだ未開拓な動画分野へのニコンとしての取り組みを、積極的にアピールした形だ。
-ブースは機材展示よりもセミナーを中心としたもので、セミナーも動画関係のものが人気を集めていた。
-展示機材はごく少なく、動画に関連したものに絞った展開だ。

●HOYA
「PENTAX 645D」によるワンショット機でのデジタルアーカイブシステムを紹介
-ペンタックスは今回、震災後、とくに重視されているデジタルアーカイブへの取り組みを紹介。
-これは超高精細な画像をワンショットで撮影できる「PENTAX645D」の特性を活かして、スピーディーに大量の資料をデジタル化できる点を最大限に生かしたもの。
-同社ブースでは、実際に活用されている古書籍をデジタルアーカイブするシステムを展示。
-従来のスキャナーやデジタルバックによる方式に比べ、同機はワンショットでそれらに匹敵するクォリティーでのデジタル化が可能。書籍などの立体物でも、効率よくデジタル化できるという。
-もっとも、まだ「PENTAX645D」に触れたことのない来場者も少なくないため、デジタルアーカイブシステムの紹介はもちろんだが、本機自体についての質問も数多く寄せられていた。

●富士フイルム
データ消去や改ざんができない「SD-WORM」カード対応FinePixを展示
-「PhotoNEXT」はビジネス系イベントだけに、通常、見ることができない業務用機器も数多く出品されている。
-富士フイルムブースでは、日本の各都道府県の警察や海上保安庁でも採用されているという、改竄ができないSanDiskのSDカード「SD-WORMカード」に対応したデジタルカメラシステムを展示。
-このカードやカメラは、一般向けに市販されておらず、カードもカメラも、販売先を届け出る必要があるという、きわめて特殊なもの。
-このカードと対応カメラで撮影した画像は、カード記録後、瞬時にロックされるため、改竄することができない。そのため、事件や裁判での証拠能力があるものとして活用できるという。
-カメラのベースになっているのは「FinePix F200EXR」で、同規格対応機は「F200EXR-K」という別の型番になるという。
-実際には、富士フイルム以外にも各社からSD-WORM対応カメラが発売されているが、一般に市販されないため、ほとんど知られていないのが現状。
-このような製品システムがみられるのも「PhotoNEXT」ならではといえそうだ。

●アポロクリエイト
簡単な操作で高精度な3次元3D画像を作成できる「Photosimile」をアピール
-商品や人物の3次元3D画像を、高い専門知識がなくても作成できるシステム「フォトシミリ」。
-マウス操作などで商品をどの方向からでも自由に見ることができる3次元3D画像が作成可能。
-同システムは、専用ソフトと回転式ステージを備えた撮影装置を組み合わせることで、商品を置いて撮影するだけで、360度全方向からの3次元3Dデータを作成できるもの。
-基本機能を備えたソフトウエア「フォトキャプチャ360」で207,900円という価格設定ではあるが、このソフトを使うことで、iPhoneやiPadでもぐるぐる回転しての3D表示ができるHTML5形式のファイルまで作成できることを考えると納得できるレベル。
-専用の撮影システムも展示。商品を水平から垂直方向まで撮影できるデジタル一眼レフ内蔵の撮影システム「フォトシミリ5000」(2,394,000円)も展示。高価なシステムだが、内部の回転式テーブルに被写体を置くことで、簡単な操作で高精度な画像作成が可能だ。
-完全な業務用システムだけに、全体に高価なものではあるが、これらを導入するだけで、手軽にビジネスレベルの3次元3D撮影と画像生成ができることを考えると、むしろリーズナブルなシステムといえるだろう。



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