デジタルカメラ・ジェーピー

2010年09月21日〜26日

「フォトキナ2010」レポート

2010/09/30
(木)
[DigitalCamera.jp特報]
世界最大のカメラ・映像見本市「フォトキナ2010」レポート (まとめ編)
-9月26日に無事閉幕した「フォトキナ2010」。
-今回のフォトキナは、新製品も多く、なかなか見応えのあるイベントだった。
-前回の2008年に比べると、会場が狭くなり、来場者数もやや減少したように感じられた。
-6日間の会期中、ケルンからレポートをお送りしたが、取材と編集時間などの関係で、現地からレポートできなかったものが多数残っている。
-今回はそのなかから、主だったものについてレポートし、「フォトキナ2010」のまとめとしたい。



●フォクトレンダー
蛇腹式の距離計連動式中判フィルムカメラ「Bessa III」を展示
-名門フォクトレンダーブースでは、蛇腹式で折りたたみ可能な中判銀塩カメラ「Bessa III」を出品。
-このモデル、日本ではEBCフジノンレンズが装着された「GF670 Professional」として販売されているもの。
-彼の地では、「Bessa III」の名で、レンズ名も「HELIAR 80mmF3.5」となって発売されている。
-フォトキナももはや完全にデジタル時代になり、比較的新しい銀塩カメラを見かける機会が少なくなったが、中大判カメラ系はまだまだ健在で、リンホフなどもきちんとブースを構えている。
-ちなみに「Bessa III」の価格は1,999ユーロ(約23万円前後)と、ほぼ日本と同じだった。

●ハッセルブラッド
中判デジタルカメラ「H4D」のフェラーリディションを発表
-同社は今回、「Hasselblad H4D Ferrari Limited Edition」を発表。499台限定で発売される。
-同機は「H4D」をベースに、外装カラーをフェラーリ・レッドにし、フェラーリのロゴが入ったもの。
-ブースではブラックのフェラーリがあり、H4Dを使ったクルマの撮影デモを実施していた。
-ただ、せっかく、ハッセルボディーがフェラーリ・レッドなのに、ブースにあるのがブラックというのは、やや残念な気もしたが、もしレッドだと目立ちすぎて、ブース全体のバランスが崩れるのを懸念したのだろう。

-ハッセルブラッドは今回、80mmレンズ付きで低価格なデジタルカメラ「H4D-31」を発表。
-同機は35mmハイエンドデジタル一眼レフユーザーからステップアップ向けの機種として企画されたもの。
-同モデルはCFマウント採用機だが、従来からのVシリーズレンズが装着できるアダプターを同梱することで、往年の500Cシリーズなどのレンズを持っている銀塩ユーザーを取り込もうというわけだ。
-ステップアップ用のため、80mmレンズ付きで価格も9995ユーロ(約110万円前後)と、ハッセルの中ではかなりリーズナブルな設定。国内価格がどれくらいに設定されるのか、興味津々だ。
-また同社は、従来のVシステムボディー向けの50megaセンサー搭載デジタルバック「CFV-50」も発表。こちらは従来のツァイスレンズの歪曲や色収差をプロファイルで補正できるという。価格は11,990ユーロ(約135万円)とやや高価だが、往年の名機を死蔵しているユーザーにとってはかなりの朗報だ。

●ローライ
90周年記念として往年の銀塩名機を一堂に展示。新デジタル・コンパクトカメラもラインナップ
-ドイツの名門「ローライ」は今回、90周年記念で歴代の銀塩名機をブースで展示。
-二眼レフの「ローライフレックス」やコンパクト機の元祖「ローライ35」などが年代別にずらりと並んでいた。
-銀塩育ちで、これらのカメラに憧れて育った世代から見ると、現在のローライのデジタルカメラと比較すると、ちょっと哀しい感じがする。

-一方、現在のローライはOEM供給中心のコンパクトカメラのラインナップを展開。
-カラフルな防水モデル「Rollei Kids 100」呼ばれるキッズ向けのラインも用意されており、640×480ピクセルのVGAモデルまで存在する。

●HOYA
ブースでフィルターを使った実証実験を実施。高品質をアピール
-HOYAブースでは、HOYAやケンコー製品についてアピール。
-なかでもユニークだったのが、ブースの裏側で行われていた、フィルターに関する検証デモだ。
-デモは3種あり、写真のものは、フィルターの強度についての実証実験。HOYAフィルター(海外向け)と他社フィルターの比較で、同じ条件で金属の玉をフィルターに落として、どれくらいの強度があるか実証。
-実験では、B&WフィルターとHOYAフィルターの比較をしており、前者は比較的小さな金属球で割れてしまった(写真左下)が、HOYAフィルターではより大きな金属球を何度当てても、キズはついたが割れなかった(写真中央下)。
-通常、ユーザーがこんな比較をすることはないが、メーカーや銘柄でこんなに差があることを実感できた。
-ちなみに、実験のHOYAフィルターはケンコーフィルターとは別系列で、トキナーの販路で販売されているものという。

-この実験は、フィルターを通して、コリメーターで解像度チャートを拡大表示するもの。
-実験では、各社のPLフィルターを通して、解像度がどれくらい変わるのか、体験できる(写真左)。
-ケンコーのPLフィルターでは、ほとんど解像度が低下せず、シャープな像を結んでいる(写真中央)。
-写真左は、国内でも販売されている、ケンコー系ではない、某社のPLフィルターをかざしたところ。解像度が低下するというより、チャートがボケてしまい、解像度が低下しているのが、一目瞭然。
-正直なところ、フィルターの銘柄による解像度の違いがこれほど大きいとは思わなかった。というよりも、正直なところ、ゾッとしてしまった。

-こちらは分光計を使った分光透過率の実証実験。
-同じUVカットフィルターだが、ケンコー製のUVフィルター(写真左)は、きちんと370nm付近で紫外線がカットされており、通常の可視光での透過率もフラットで100%近い。
-一方、他社のUVフィルターでは、カット周波数がより短波長寄りで、UVフィルターとしての効果は期待できない。また、透過率も90%近くまで低下しているなど問題も多い。
-海外市場では、日本メーカーに似せた銘柄や、日本を連想させる銘柄の、品質に問題にあるフィルターも数多く出回っており、問題になっているという。


●GIROPTIC
簡単に360度パノラマ静止画が撮影できる「GIROCAM」を出展
-今回のフォトキナでは、パノラマ関連の機器が比較的目についた。
-なかでもユニークだったのが、この「GIROPIC」。これは全周魚眼レンズを3方向に配置した専用ユニットを使って、簡単に30万画素相当の全周パノラマ撮影ができるもの。
-水平方向で360度、上下150度のパノラマを簡単に撮影できるもので、HDRによる撮影が可能。
-出力は12bitのRAWデータになっており、SDカードに記録される。
-PC上でKolo社の「Autopano」を使って画像を合成し、パノラマ画像やQTVRの作成ができるという。
-写真用途のほか、建築物を撮影してCADソフトにインポートしたり、測定用としても利用できるという。
-出力サイズは30万画素ということなので、プリント用ではなく、Webなどでの用途がメインだが、この魚眼3方向という発想は結構実用的だ。
-もともと業務用途だけに、価格は1,500ユーロ(約17万円)と結構高価だ。

●ADF
140台のEOSを使ったマトリックスリングでの360度撮影デモを展開
-ドイツのADFはフォトキナ会場で、140台のEOSをリング上に配置して、同時撮影ができるマトリックスリングによる360度全方向から一斉撮影デモを展開。
-140台のEOS Kissが円周状にずらりと並んだ姿は結構壮観。各カメラには同時撮影用のケーブルが装着されており、一回のレリーズで一斉撮影ができるという。
-この手法は映画「マトリックス」で活用されたもので、360度の各方向から撮影された静止画を使って、被写体を疑似3D化して、コンピュータ上で特殊効果を演出するもの。
-会場では実際に撮影デモも行われており、このイベントはギネス申請中のようだ。
-このほか、隣接したブースでは、パノラマ系の展示が行われており、機器や作品が数多く展示されていた。

●マンフロット
カメラ底部に装着できる超小型テーブルポッド2種を出品
-用品系ブースの中でも、ひときわ大きなマンフロットブース。いまや、「Gitzo」「KATA」「National Geographic」「Avenger」「Litepanels」「Visible Dust」などの著名メーカーを傘下におさめた同社だけに、その充実度はかなりなもの。
-今回も数多くの新製品を出品していたが、関心を持ったのが、このポケットサポーターシリーズだ。
-日本国内でも同社の折りたたみ式サポーター「Modopocket」が販売されているが、これらはその後継機にあたるもの。
-一眼系にも対応できる「POCKET SUPPORT LARGE」と、コンパクトカメラ用の「POCKET SUPPORT SMALL」があり、いずれも軽量で携帯性も上々。
-折りたたみ式の脚部(?)の角度を変えることでかなり自由なアングルになり、簡易テーブル三脚として十分な実力だ。とくに「LARGE」は丈夫で実用性も高そうだ。
-このほか、マンフロットの新シリーズとして、軽量コンパクトでカラフルなコンパクトゾーンの新シリーズもラインナップされていた。

●BENRO
カーボンフラット三脚や新ジンバル雲台、ムービー用アクセサリーを出品
-いまや世界シェア30%という大手メーカーに成長した、今年15周年になる中国の三脚メーカー「BENRO」。
-日本で今夏から出荷が開始された、折りたたむと平らになる「カーボンフラット」シリーズや分解して持ち運びが可能なジンバル雲台「GH3」をはじめとした、オリジナリティーのある製品を出展。
-今回のフォトキナでは、新型のパノラマ雲台や自由雲台、カメラサポーターなどの新製品を数多く出展。

-今回、同社はあらたに、一眼ムービー用アクセサリーにも進出。
-「EOS 5D MarkII」をベースにした、本格的なムービー用アクセサリーシステム「DV20C」を出品。
-オリジナルのカメラバッグも種類を増やすなど、製品ラインナップをさらに充実させていたのが印象的だった。

●富士フイルム
「FinePix REAL 3D System」をアピール。テレビやプリントでの3D体験デモを実施
-富士フイルムは今回、同社が力を入れている「FinePix REAL 3D Sysytm」を前面にアピール。
ブース入り口には大型の3D対応HDTVによる9面マルチディスプレイが用意され、FinePix 3D W3」で撮影した3D動画や静止画を表示。来場者に3Dメガネを渡しての体験デモを展開していた。
-さらに、実際に撮影やプリント体験ができるエリアも設けられており、「W5」の実機を多数展示。地元の3D愛好家もブースを訪れ、自分のカメラとの違いをチェックしていた。
-また、来場者を3Dで撮影するコーナーもあり、その場で同社の業務用3Dプリンター「DPR-1」を使ってプリントし、配布していた。
-欧州での3Dの人気はいまひとつ。3Dテレビの普及率も日本より遙かに低く、まだハイビジョンへの移行の途中という。
-だが、3Dカメラの注目度はなかなか高く、とくに背面液晶で裸眼で立体視できる点が評価されているようだった。

●タムロン
60周年記念レンズ「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」をアピール。ステージも大人気に
-今年、60周年を迎えるタムロン。同社は今回のフォトキナ向けの新製品はなかったが、60周年記念として発売した高画質・高性能レンズ「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」を中心としたレンズ群をアピール。
-また、ブースではミュージカル仕立てのショーや、プロカメラマンによる撮影イベントなども展開されており、人気を博していた。

●シグマ
「SD1」など新製品にくわえ、レース用ポルシェの展示や舞踏会も実施
-APS一眼レフ「SD1」や新レンズの発表で賑わうシグマブース。
-ブースには、ケース越しに「SD1」と「150mmF2.8macro OS」が展示されていたが、ビジネススペースには、商談やプレス向けに実機が用意され、手に触れることができた。
-新製品はいずれも、モックアップではなく、ほぼ製品版といっていい状態。
-「SD1」は、APS機になったこともあって、ファインダー倍率がかなり大きくなり、視認性が大きく向上。質感も上がっており、同社のフラッグシップ機らしい佇まいが感じられた。
-ブースでは、同社レンズがマウント毎にカウンターに用意されており、自分のボディーに装着することもできる。
-さらに、ブースには同社がスポンサーとしているポルシェのツーリングカー用車両が展示され、一日何回か、ブース内で舞踏会が行われるなど、なかなかオシャレな演出をしていた。

●キャンソン

●阿波和紙
アワガミファクトリーブランドのインクジェットプリンター用和紙を多数展示

●ベルボン



●ゼニット
3つのレンズを搭載したデジタル・パノラマカメラ「HORIZON D-L3」を出品


●ニッシン
主力のクリップオンストロボ2種とリングライトの新製品を発表

●カモ井加工紙
フォトキナ初参加の18%グレーのマスキングテープなどを出品
-日本国内で先行展開している、特徴のあるマスキングテープメーカー「カモ井加工紙」。
-今回、同社はフォトキナに初出店しており、欧州の写真市場へのテストマーケティング的な感じだ。
-注目は、18%グレーのマスキングテープ。完全なグレーチャートして使えるわけではないが、露出や色の目安として使うことができるレベルだ。

●CIPA
海外プレス向けに日本のフォトイベント「CP+2011」説明会を開催
-CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)は、海外プレス向けに「CP+」の説明会をフォトキナで開催。
-説明会では、日本で開催される「CP+」のコンセプトや概要、日本カメラショーから始まる日本でのフォトイベントの歴史などを英語で紹介。
-開催初日に実施されるワールドプレミアムなど、2011年の取り組みをアピール。

-海外のプレス関係者に「CP+2011」への来場取材を促すため、開催地である横浜の歴史や日本文化について紹介。
-近隣の観光地として、銀座や秋葉原、鎌倉、箱根、東京ディズニーリゾートなども紹介。
-「CP+2011」では、海外プレスの取材を円滑に進めるため、通訳などを含めたコンセルジュデスクを設置。
-さらに、海外プレス向けとして、スペシャルプレスツアーをCIPAが実施。鎌倉、箱根、横浜の3つのツアーコースから選べるという。
-ちなみに、フォトキナやPMAでは、海外プレス向けにそのような主催者イベントは実施されていない。






2010/09/27
(月)
[DigitalCamera.jp特報]
世界最大のカメラ・映像見本市「フォトキナ2010」現地レポート / 6日目・最終日
-9月21日開幕した「フォトキナ2010」もいよいよ6日目の最終日となった。
-6日間もの会期は日本や米国のカメラショーに比べると長いが、フォトキナは会場規模も出展者数も格段に大きく、じっくりと見るならこれくらいの会期は必要だ。
-私自身、取材をしながら細かく会場を回っていると、最終日になってもフォトアクセサリーやプロ機材関係で、まだ周り切れていないブースもあり、ちょっと焦ってしまう。
-また、通関などの関係で、会期初日に間に合わず、途中から実機が展示されることもあり、思わぬ製品に出会うこともある。

-来場者は昨日より減ったとはいえ、カメラ関係のメインブースは、一般来場者を中心に会場は賑わっていた。
-一方、プロ用フォトアクセサリー関係ブースは閑散としており、最終日の午後からは、展示品の格安での即売がはじまる。もちろん、基本的にはNGなのだが、中国系メーカーでは毎回恒例のこと。
-こちらも毎回恒例になる非公式のフォトキナグッズ。今年は飛行船型で、最終日超特価で3ユーロなので購入してしまった。
-会場通路では、サンプル品を来場者に配布するシーンもあるなど、フォトキナも最終日はどこはお祭り気分的な部分もある。

-6日目の天候は、雨時々晴れの不安定な状態。
-だが、そのおかけで会場からは、今回のフォトキナの成功を祝うように、大きなアーチ状の虹がみられた。
-私は今回で20年、11回目のフォトキナ取材になるが、今回の「Photokina 2010」は、なかなか実りのあるイベントに感じられた。
-なお、次回のフォトキナは2年後の、2012年9月19日〜23日に開催される。2年後、ミラーレス機やHD動画、3Dはどうなっているんだろう・・・と興味は尽きない。



●ケンコー
”Cマウント”を採用したレンズ交換式1/2.3型14メガCCD搭載機を開発発表。来春発売へ
-監視カメラなどに使われている、ねじ込み式のCマウントを採用した、レンズ交換式デジタルカメラを開発発表。
-見方によっては、「レンズ交換式ミラーレスカメラ」ともいえるが、コンパクトカメラと同じサイズのCCDを搭載しており、実質的にはレンズ交換可能なコンパクトカメラといったほうが正しいだろう。
-ボディーが比較的コンパクト。「ソニー・WX5」と比較すると二回りほど大きいが、十分持ち歩けるレベル。
-展示品はモックアップということだが、実際には単3型電池2本をいれると、そのまま撮影できるレベルのようだ。
-開催当初は展示されていなかったが、会期の終わり近くになり、ようやく日本から到着し、展示を開始したという。

-撮像素子は、1/2.3型の14メガCCDを搭載。
-レンズマウントは、監視用や工業用カメラなどで採用されている「Cマウント」を採用。
-Cマウントは、コンパクトなねじ込み式マウントで、各社から多数発売されている。
-ピントはマニュアルフォーカス専用。絞り優先AEでの撮影が可能。
-ボディー素材はマグネシウム合金を採用しているという。
-記録媒体はSDカード。SDHCカード対応。
-ストロボは外付け式で、ホットシューを装備している。
-6mmF1.4レンズ付きで、実売30,000円前後を予定。
-発売予定は来年2月のCP+前後という。

●ケンコー
分割式のカーボン鏡筒を採用した
EDガラス採用のマウント交換式MF専用超望遠レンズ「560mmF7」、開発発表

-手の届く価格帯で高画質で携帯性のいい超望遠レンズ「560mmF7」を開発発表。
-EDガラスを採用した口径80mmの光学系を採用。
-マウントはTマウントのため、アダプター経由で各社の一眼レフを装着することができる。
-鏡筒はカーボン素材を採用しており、前後に分割して持ち運びができる点が大きな特徴だ。レンズフードは引き出し式。
-ピントはマニュアルフォーカス専用。
-「BORG」や「KOWA」の対抗品として開発が進められているという。
-発売時期は未定。価格は10万円前後を予定しているという。
-残念ながら、取材時には試作機を日本に送付するため、会場になかったので、外観写真はないが、超望遠ユーザーにとって、とても楽しみな製品になりそうだ。

●レンズベビー
マイクロフォーサーズ機にニコンレンズを装着
ティルト撮影ができる「マイクロフォーサーズ Tilt Transformer」+「Composer Foucs FRONT」発表

-ショートフランジバックのマイクロフォーサーズ機に、ニコンマウントレンズを装着し、ティルト撮影が可能な、レンズマウントアダプター。
-ユニットはマウント変換とティルト機構のある「マイクロフォーサーズ Tilt Transformer」と、レンズベビー社のユニットの装着とピント合わせができる「Composer Foucs FRONT」の2つがあり、組み合わせての利用になる。
-「マイクロフォーサーズ Tilt Transformer」単体で、マイクロフォーサーズ機にニコン用レンズが装着でき、無限遠からの撮影が可能。ティルト機構を使わない場合には、単なるマウント変換アダプターとしても利用可能できる。
-マイクロフォーサーズ用のほかに、10月末にはソニーNEX用もラインナップに加わるという。
-米国価格は350ドル。日本国内での発売も検討しているという。



●ミノックス
裸眼での3D表示が可能な4眼方式の小型3Dデジタルカメラ「MINOX PX3D」発表
-ドイツのミノックスは、4つのレンズで同時に撮影する4眼方式の3Dカメラを参考出品。
-ブースでは写真にあるように、ケースのなかに飾られているだけで、説明も「4×5 メガピクセル」「2011年夏発売」以外にはない状態だ。
-展示にあるURLを見ると、同機について紹介されており、5メガのカメラユニット4つを使った、4眼方式による3D撮影が可能で、専用ソフトにより3D眼鏡ナシに3D画像が鑑賞できるという。
-デザインからわかるように、普通に構えると、レンズが上下方向に並んでいるため、垂直方向での視点移動による3D撮影になる点がユニーク。もちろん、横位置に構えれば、普通の3D撮影も可能だ。
-カメラの詳細は不明だが、2011年夏発売予定。価格は500ユーロ前後を予定しているという。

-同ブースでは、スパイカメラとして名を馳せた、往年のミノックススタイルの5メガ単焦点デジタルカメラ「MINOX Digitale Spionagekamera DSC Silbe」を展示。
-とてもコンパクトで金属ボディーで、往年のミノックスを彷彿とさせるデザインを採用。
-本体に液晶モニターはなく、ビューファインダーのみ。専用ストロボ側に1.5型カラー液晶があり、そちらで画像を確認することができる。
-撮像素子は5.1メガのCMOSセンサーを搭載。レンズは42mmレンズ相当となる9.0mmF2.0を搭載。最短撮影距離50cm。
-640×480ピクセルの動画撮影も可能。記録媒体はmicroSDカード(16GBまで対応)を採用。
-電源は充電式リチウムポリマー電池。
-大きさは86×30×21mm。重さ約80gと非常にコンパクトだ。
-229ユーロ。発売中。





※無事、帰国しました。フォトキナレポートは順次更新します。

2010/09/26
(日)
[DigitalCamera.jp特報]
世界最大のカメラ・映像見本市「フォトキナ2010」現地レポート / 5日目
-フォトキナ5日目は、昨日の雨模様から一転して晴天に恵まれた。だが、朝夕はかなり冷え込んでおり10度を割ることもしばしば。
-フォトキナはビジネスショーなのだが、近年はカメラや写真を趣味としているアマチュアの来場者もかなり増えている。
-とくに、5日目の土曜日は、一般来場者がピークで、家族づれでフォトキナを楽しんでいる風景も。
-ドイツには、日本のような大手カメラ量販店がなく、店頭で自由にさわれるような形で、一眼レフやレンズが置いてあることは極めて少ない。そのため、会場内は興味のあるカメラやレンズ、アクセサリーをその手で確かめようというユーザーでごった返していた。
-とはいえ、前回のフォトキナ2008に比べると、やはり来場者はやや少なめな印象をうけた。

-フォトキナでは、カメラやフォトアクセリー以外にも、望遠鏡やスポーティングスコープなども展示されている。
-ブース間の屋外通路では、スポーティングスコープの比較体験コーナーもあり、かなり離れた距離から鷹やフクロウなどを見ることができる。

-今回のフォトキナでは、大きな水中撮影関連エリアが設けられた。
-トレーラに積まれた移動式でガラス張りの水槽を会場内に設置さて、なかでは水中カメラマンによる、水中でのモデル撮影などが行われていた。



<賑わう各社ブース>


●ニコン
「D7000」や「D3100」など新ラインナップをアピール。「I AM 」一色だったニコン
-フォトキナ会場でもっとも混み合っているのが、ニコンブース。
-今回は、フォトキナ直前に「D7000」や「D3100」、新COOLPIXシリーズを一挙に発表。
-残念ながら、会場発表の新製品はなかったが、多くの来場者が訪れ、カメラをじっくりとチェックしていた。

-今回のキャッチフフレーズである「I AM」が各所に使われており、フォトキナ会場入り口には「I AM PHOTOKINA」の文字も。
-ブースでは「I AM NIKON」と書かれた、オリジナルの紙製バッグが配布されている。手さげ部分がニコンのストラップと同じデザインになっており、なかなかカッコイイ。もちろん、会場でも大人気で、一人で10枚以上持ってゆく強者もいた。
-また、カウンターには、ニコンオリジナルキャンディーもあり、こちらの人気も上々。

-ブース内には「I AM A FAN」と題されたカウンターがあり、ニコンのオリジナルグッズを一堂に展示。
-シャツからバッジ、時計やライター、水筒に至るまで、NIKONグッズが勢揃い。ニコンFANにはたまらないスペースだ。



●キヤノン
「EOS 60D」などこの秋の新製品を一堂に展示
「EOS 7D」のデザインモックやプロジェクターでの3D体験コーナーも

-キヤノンは会場発表製品こそなかったものの、フォトキナ前に新製品を大量に発表していることもあって、ブースは終始混み合っていた。

-一番人気はやはり「EOS 60D」。ドイツ人は一度、実機を手にすると、納得するまで離さないので、台数はそこそこ用意されているとはいえ、カウンターは結構混み合っている。
-EOS Kiss系は現地名が異なるのだが「EOS 60D」のネーミングはそのままだ。

-キヤノンは各要素技術やデザインについても、展示エリアを設けて細かく紹介する。
-今回はデザインプロセスの紹介として「EOS 7D」のモックアップを多数展示。
-最初のモックアップは発表スチロールで作った完全な手作りものだ。

-EOS MOVIE関係の特別エリアもあり、映画撮影用のBOXなどを装着した「EOS 5D MarkII」を展示。
-来場者の関心も高く、機材に近づくのが難しい場面も。説明員も質問攻めにあって、大変そうだった。

-いま注目の3D。キヤノンは今回、LcOS搭載のプロジェクターを2台使って、3D動画表示のモデルを展開。
-同社のプロジェクターは、いわゆるホームシアター向けよりも遙かに光量が明るいため、3Dメガネを使っても十分な明るさで見られる点が大きなメリット。
-来場者のなかには、「キヤノンが3Dムービー?」と感じる人もいたようだが、もともと同社は2000年9月にレンズ交換式ビデオカメラ「XL1」用に3Dズームレンズを開発発表しており、もともとノウハウのあるメーカー。
-今回、3Dのカメラ系の展示はなかったが、今後の市場動向次第では、3Dへの再参入の可能性もありえそうだ。

-キヤノンのコンパクトカメラ「DIGITAL IXUS」(日本名:IXY DIGITAL)が、欧州で発売されて10年。
-開幕前日に開催されたプレスイベントでは、「DIGITAL IXUS」の発売10周年イベントが開催され、特製ケーキが振る舞われた。
-日本での発売もほぼ同時期なのだが、定番の「IXY DIGITAL」が誕生して、わずか10年しか経っていないことにいまさらながら、驚いてしまった。



●オリンパス
カメラを持った若い女性来場者が多い、PENシリーズをメインにしたオリンパスブース
-オリンパスは、PENを中心にした明るいイメージのブース展開。
-フォトキナで初公開された高級コンパクト機(?)はブース内にもアクリルケース越しに飾られており、開幕後は今回のフォトキナトピックスとして「PHOTOKINA STAR」のたてが加わっていた。
-もちろん、オリンパス恒例の、氷づけのタフも健在。

-オリンパスブースの最大の特徴は、不思議なくらい、若い女性来場者がとにかく多いこと。
-女性来場者の多くが、数人のグループで来場しており、一眼レフを持っており、その半分くらいが「PEN」シリーズのユーザー。
-カメラの小ささをアピールするため、巨大なイスやサングラスなど配置し、スタッフが来場者を撮影するサービスも展開。
-だが、一眼ユーザーの彼女たちは自分の仲間内で順番にオブジェの前でポーズをとって、仲間同士で撮影しあっていたのが、とても印象的だった。
-日本でもオリンパスは女性ユーザー比率が高いが、ここドイツでは、より顕著な印象だ。



●Samyang
大口径広角レンズ「35mmF1.4 IF UMC Aspherical」を発表
-韓国のレンズメーカー「Samyang」が、あらたに35mmフルサイズをカバーする大口径広角レンズ「35mmF1.4 IF UMC Aspherical」を発表。
-同レンズは、85mmF1.4に続く、単焦点の大口径レンズ。
-レンズ名からわかるように、ガラス非球面レンズを採用し、大口径化を実現している。
-35mmF1.4だけに、結構大柄なレンズだが、ケース越しに見る限り、造りは比較的よさそう。
-レンズフードは切り欠きタイプで、効果も期待できる。
-最短撮影距離は0.3m。フィルター径77mm。
-大きさは最大径83mm、全長109mm(ニコン用)。重さ未定。
-マウントは、ニコン、キヤノン、ペンタックス、ソニーのほか、フォーサーズ用やSAMSUNG NX用の発売も予定しているという。



●コーワ
マニュアルフォーカス専用の超望遠単焦点レンズ「350mmF4.0」を参考出品
-日本のフィールドスコープメーカー「KOWA」は、今回のフォトキナで超望遠レンズを参考出品。
-「CP+2010」でも参考出品されたもので、3種あるように見えるが、実際には「350mmF4.0」をベースに、リアにテレコンバータを装着することで「500mmF5.6」や「850mmF9.6」としても使えるという。
-マニュアルフォーカス専用で、フォーカスリングが2つあり、先のリングでより精密なピント合わせができるなど、なかなか凝った造りをしている。
-フィールドスコープで培った技術をもとに、カメラ市場に参入したいので、その市場調査を兼ねての出展という。
-私自身、超望遠撮影にトミーテックの「BORG」を使っているため、日本からの説明員にBORGとの違いや棲み分けについて聞いたところ「BORGってなんですか?」という回答だった。
-参考展示のため、価格や発売時期は未定だが、低価格路線ではなく高級路線のため、想定している価格帯は3000ユーロ(約34万円)前後という。



●DataColor
一眼レフなどのピント精度をチェックできる「Spyder Lens Cal」発表
-キャリブレーションツールなどで有名なデータカラーは今回、カメラのピント精度や傾向をチェックできる新ツール「Spyder Lens Cal」を発表。
-このツールは、白と黒のチャートと、そこから斜めに伸びたメジャー状のスケールでできた、立体チャートだ。
-使い方はかんたん。このチャートを壁面や三脚などで固定して、カメラでピントを合わせて撮影するだけ。
-あとは、その画像をPhotoshopなどで開き、等倍などに拡大し、斜めのチャートで一番シャープなピント位置をチェックするというもの。
-つまり、斜めチャートの画像を見れば、自分のカメラやレンズのピント位置が正確かどうか、繰り返し精度が出ているかどうかが、自分でかんたんにチェックできるというわけだ。
-ただし、このチャートはチェックためのもので、ピントがずれているものを直すような機能はない。そのため、ピント位置をユーザーが微調整できる機能を備えたカメラボディーを持っている場合には、繰り返し撮影すれば、ピントを追い込むことができる。
-もっとも、微調整機能のないカメラの場合は、ずれているのを確認するだけなので、結果が芳しくない場合、むしろ、精神的に悪いかもしれない。
-価格は59ドル。簡単なチャートだが、自作すると結構大変なので、安価ではないが、比較的リーズナブルなレベルだ。



●NiK Software
HDR画像からアート的な作品を作れる「HDR EFEX PRO」発表
-Photoshop用プラグインソフトやUポイントテクノロジーで有名なNik Software。
-今回のフォトキナで同社は、HDR用に撮影したデータから、絵画的なアート風の作品を作ることができるソフトウエア「HDR Efex Pro」を発表。
-ブースでは、このソフトを使ったデモが行われており、単露光の写真からは想像もつかないような、ドラマチックな写真を作ることができる。
-もちろん、同社のUポイントテクノロジーが搭載されており、明確な範囲指定をすることなく、部分的な処理をすることもできる。
-HDRはその効果が魅力的でも、なかなか撮影するのが大変。だが、これほどの効果があれば、チャレンジしてみたい人もいるだろう。
-もちろん、手軽にドラマチックな効果を楽しむのなら、今回カシオが発表した「EX-ZR10」のほうが楽だが、自分に意図を反映したい人にとって、このソフトはかなり強い味方になってくれそうだ。
-価格は159.95ユーロ。欧州では10月より発売を開始するという。




2010/09/25
(土)
[DigitalCamera.jp特報]
世界最大のカメラ・映像見本市「フォトキナ2010」現地レポート / 4日目
-フォトキナ4日目は、あいにくの雨模様。気温も13度くらいで、やや肌寒い感じだ。
-フォトキナは国際見本市であり、基本がビジネスショーのため、天候で来場者数が左右されることはさほどない。
-4日目になり、大手メーカーブースは賑わいを見せているものに、それ以外のブースはやや閑散としており、4日間トータルで見て、来場者はやや減っている。全体に前回の2008年よりも空いている感じだ。

-今回、フォトキナ会場では、来場記念として、オリジナルのシャツが販売されている。
-デザインは7種あり、それを好きな色のTシャツやパーカーに、その場でプリントするもの。
-安いものは、15ユーロからあり、来場記念のちょっとしたおみやげものとして、なかなか好評だ。

●ジェネラルイメージング
DLPプロジェクター内蔵14メガ7倍ズーム機「PJ1」
5m防水と1.5m耐衝撃対応でフルHD撮影可能な5メガCMOS搭載マルチメディアカメラ「DV1」を発表

-GEブランドのデジタルカメラを展開するジェネラルイメージングは、DLPプロジェクター内蔵機「PJ1」とフルHD動画対応機「DV1」を、今回のフォトキナで発表した。

-14メガ7倍の屈曲式ズーム機に、DLPプロジェクターを内蔵した「PJ1」を発表。
-プロジェクター内蔵機としては、ニコンが反射型液晶のLCOS方式で先行しているが、このモデルはTIのDLP方式「ピコプロジェクター」を採用している点がポイント。
-明るさは15ルーメンと、COOLPIX S110pjは14ルーメンよりやや明るく、投影サイズは最大70インチまで対応する。コントラスト比は300:1。連続投影時間は60分。解像度は640×360ピクセル。
-カメラの画像はもちろん、パソコンからの外部入力しての投影も可能だ。
-さすがに、明るいブース内での投影では、至近距離でなければ明瞭に見えないが、ブース内の特設暗室でスクリーンに投影したところ、70インチクラスのサイズでも、写真のように結構明瞭で、色再現性も上々だった。
-カメラとしても、14.1メガCCD搭載7倍ズーム(28〜196mm)で、3型液晶搭載と実用十分。
-薄型で投影画像も実用レベルで、PC入力もできるため、カメラとしてはもちろん、ビジネスマンの常時携帯グッズとしても結構魅力的なモデルだ。
-価格や発売時期は未定だが、日本国内販売も予定しているようだ。

-防水・耐衝撃性を備えた、1080フルHD動画記録が可能な小型ビデオカメラ「DV1」。
-本格的な5m防水機能や1.5mからの自由落下に耐える耐衝撃性を実現。
-動画記録は1,920×1,080のフルHDに対応しており、秒7.3コマの高速静止画撮影もできる。
-本体にHDMI端子を備えており、HDMI経由でHDTVへの接続も可能。
-本体にUSBプラグを内蔵しており、ケーブルなしに直接PCにデータ転送可能。充電もUSBのバスパワーで可能なため、使い勝手もいい。
-ブースでは現地で撮影した動画を表示していたが、なかなかの画質を実現しており、結構楽しめそうだ。
-日本国内でも、今秋の発売を予定しているという。



●三洋電機
国内未発表のXactiブランドの10メガCMOS搭載
フルHD動画対応薄型3倍ズーム付きポケットカムコーダー「VPC-PD1」を出品

-Xactiシリーズで初めての、フルHD動画対応のポケットカムコーダー。
-1,920×1,080/30fpsのフルHD動画撮影が可能。記録フォーマットはMPEG4を採用。
-撮像素子は1/2.33型10.7メガCMOSセンサーを搭載。
-光学3倍ズームを搭載しており、 37〜111mm相当(ビデオ時)。レンズ周りは薄型デジタルカメラ風だ。
-ボディー両側にマイクがあり、音声はステレオ記録に対応。
-背面ディスプレイは2.0型とやや小さめだが、縦に構えるでの十分にリーズナブル。
-HDMI出力端子を装備しており、ボディー内のUSBプラグでPCへの直接データ転送ができる。
-カラーはレッドのほかブラックタイプも用意されている。
-大きさは63.1×22.0×110.8mm。重さ約105gと、3倍ズーム機としては十分に軽量コンパクト。
-実売価格は149ユーロ(約17,000円前後)と手頃なレベルだ。

-三洋ブースでは、このほかにも日本国内で未展開の、通常タイプのデジタルカメラも多数展示。
-14メガ4倍ズームで720P動画対応のタッチパネル機「E1500TP」(実売149ユーロ)や、14メガ4倍ズームの動画対応機で16:9比率のワイド液晶搭載機)129ユーロ)なども展示されていた。



●リコー
「GXR」専用カメラユニット「GR LENS A12 28mm F2.5」と
Bluetooth、無線LAN対応するデジタルカメラ「G700SE」を出品。GXR用各種ユニットも参考展示

-リコーは今回のフォトキナで、4種目となるGXR専用ユニット「GR LENS A12 28mm F2.5」を出品。
-撮像素子はAPS-Cサイズの1,230万画素CMOSを搭載。
-レンズは35mm判換算で28mm相当となる、18.3mmF2.5レンズを採用したユニットで、コンパクトで高感度なスナップ用ユニットとして魅力的だ。
-また、GXR用として、さまざまな交換ユニットを参考出品。ストレージユニットやカメラユニット延長ユニット、GPSやBluetoothユニット、プリンターユニットなど、あらゆる種類のものを展示。完全なモックアップなのか、検討レベルなのかわからないが、以前よりやや具体化したような印象もあった。

-ワイヤレス機器に対応した業務用の防塵防滴モデル「G700SE」も展示。
-側面にオプションのユニットを装着することで、Bluetoothと無線LANに対応可能。
-GPSやレーザーバーコードリーダーなどの機能も実現できる。



●SAMSUNG電子
レンズ側に操作部を備えた軽量なAPS14.6メガCMOS搭載ミラーレス機「NX100」を出品
-同社のミラーレス機「NX10」に続く、電子ビューファインダーなしのAPS機「NX100」を発表。
-あらたに、レンズ側でカメラの設定操作ができる新機能「i-Function」をしている点が大きな特徴。レンズ側のリングで、シャッター速度や絞り、露出補正、ホワイトバランスなどの設定が可能だ。
-撮像素子はAPS-Cサイズの14.6メガCMOSセンサーを搭載。
-背面ディスプレイには3.0型AMOLED(有機EL)を採用している。

-初代のEVF付きモデル「NX10」が、APSセンサー機ながらも、薄型でコンパクトな点が魅力。
-今回のEVFを省いた「NX100」は、「NX10」と比べると、さほどコンパクトになっておらず、むしろ幅広に見えるため、やや大きめな印象を受けた。
-同じAPSセンサー搭載機で比較すると、「ソニー・NEX-5」がサイズ面でのベンチマークになるので、本機は決して大きいわけではないのだが、そう感じてしまう面もある。
-今回の特徴である、レンズ側での設定操作方式の「i-Function」は、EVFのないモデルの場合、背面液晶を見ながらレンズのリング回転させることになるため、やや操作時のバランスが悪いのが気になるところ。ぜひ、「NX100」の「i-Function」対応機の登場を期待したいところだ。
-今回、レンズのロードマップも公開。今後登場するレンズは、基本的に「i-Function」対応タイプになるようだ。
-また、2011年にはムービー対応の標準ズーム「16-80mmF3.5-4.5OS」もラインナップされるという。



●ケンコー
国内未発表の35mmフルサイズ対応超広角ズーム「AT-X 17-35mmF4 PRO FX」を公開
新PCフィルターや濃度が可変できるNDフィルター、GPS搭載双眼鏡など多数の新製品を展示

-ケンコーブースでは、ケンコーブランドはもちろん、トキナーやスリックブランドの製品を多数展示。
-今回、トキナーは35mmフルサイズに対応した「AT-X 17-35mmF4.0 PRO FX」を参考出品。外観上は同社のAPS用超広角ズーム12-24mmにそっくりだ。
-比較的コンパクトでフルサイズ対応。しかも、F値固定と使い勝手もよく、なかなか期待できそうな製品だ。もちろん、価格や発売時期は未定だが、展示品の完成度をみると、そう遠くない時期に正式発表される可能性もありそうだ。
-CP+などで参考出品されていた、露出倍数が従来より少ない”明るい”PLフィルターとして期待される「ZETA EX サーキュラーPLフィルター」も展示。こちらは近いタイミングで市場に投入されるという。
-世界初の濃度が連続可変できるNDフィルター「バリアブルNDX」も出品。このフィルターはレンズ枠を回転させることで、ND2.5〜ND1000まで光量を可変できる、きわめて便利なもの。仕組みとしては2枚の偏光フィルターを組み合わせたようなものだが、きちんと偏光効果がでないように作られているところが大きなポイントだ。
-このほか、今後発売予定の動画対応のスリック三脚や、カメラ系ではないが、GPSを搭載した双眼鏡も2種展示されていた。




[ソフトウエアUPDATE]
●市川ソフトラボラトリー
SILKYPIX Developer Studio Pro 製品版/試用版 Ver.4.1.38 公開
SILKYPIX Developer Studio 4.0 製品版/試用版 Ver.4.0.38 公開
-高機能RAW現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio Pro」「同 4.0」の最新製品版/試用版を公開。
-今回の最新版では、あらたに「ニコン・D3100」のRAWデータに対応。



2010/09/24
(金)
[DigitalCamera.jp特報]
世界最大のカメラ・映像見本市「フォトキナ2010」現地レポート / 3日目
-26日まで開催される「フォトキナ2010」もそろそろ中盤。
-3日目も比較的来場者は多かったが、2日目ほど混み合っているという印象はない。
-フォトキナは商談中心のビジネスイベント。そのため、初日や2日目の来場者は、いわゆる業界関係者が中心だが、今日3日目は、やや来場者層が変わり、一般来場者がかなり増えている。
-なかでも目立つのが学生。おそらく地元の高校のカリキュラムの一環として来場しているようだ。
-今回、メインエントランス上には、巨大なディスプレイがある。これはニコンの「I AM」キャンペーンの一環なのだが、来場した人をケルンドームをバックに撮影。「I AM PHOTOKINA」のロゴを入れて、順次表示するもので、なかなかオシャレな演出だ。

-会場は前回(2年前)より狭くなったとはいえ、日本のイベント会場に比べると、かなり広大。取材で会場内を歩き回ると、一日で約2万歩前後。あらためて、会場のその広さを実感する。
-会場のメインエントランス近くでは、疲れた人向けのマッサージサービスもあり、安価に10分間のマッサージをうけることができる。日本のイベントでも実施して欲しいサービスだ。



●カールツァイス
大口径広角レンズ「ディスタゴン 35mmF1.4」や
映画用レンズ「Compact Prime CP.2」を展示。フォーサーズ用とα Aマウントも近日発売へ
-ドイツを代表する光学メーカー「カールツァイス」。
-ブースは、同じく地元ドイツの「ライカ」ブースに隣接した場所にあり、多くの来場が訪れている。

-今回は、先だって発表されたばかりの大口径広角レンズ「Distagon T* 1,4/35」をブースで展示。
-35mmフルサイズ対応でF1.4と大口径なため、サイズは結構大きく、ずっしりとした重量感がある。
-マニュアルフォーカス専用だが、リングも幅広く、動きも適度なトルクがあり滑らかで、安心感がある。
-マウントはZF.2(ニコン用)とZE(キヤノンEF用)が用意されている(写真はZF.2)。
-価格は1385.71ユーロ(約15万円)。2011年春に発売を予定している。

-映画用レンズの世界でも、きわめて高い評価を得ているツァイス。
-今回のフォトキナでは、近年のデジタル一眼レフを使ったHD動画撮影に対応する新シリーズ「Compact Prime CP.2」をアピール。
-今回はあらたに、「Compact Prime CP.2 50 mm/T2.1 Makro」と「CP.2 100 mm/T2.1 CF」をラインナップに加えている。
-このシリーズは、現行の35mm一眼レフ用交換レンズの光学系をベースにした、映画用レンズ。
-このシリーズは、映画撮影用レンズとして、明るさ表記をFナンバーではなく、レンズの透過率などを考慮した実際の明るさとなる「Tナンバー」で表記。そのため、写真の「35mmF2レンズ」も「T2.1」と表記されている。
-さらに、きわめて微妙なピント送りができるよう、ピントリングの回転角がきわめて広くなっており、撮影距離をメジャーで実測してセットできるように、正確な撮影距離表示をしている。
-形状も映画用アクセサリーがそのまま使えるように設計されている。
-現在、映画用でメインとなる「PLマウント」を始め、キヤノンEFマウント用とニコンFマウント用をラインナップ。
-さらに、近いタイミングで「フォーサーズマウント用」と「ソニー・α Aマウント用」を追加するという。
-価格については、特殊なレンズだけにかなり高価だが、従来の映画用レンズに比べると破格。ブースでは「ハッセル用レンズと同じくらいの価格帯に抑えたいと思っているのだが・・・」ということだった。

-また、ツァイスブランド製品として、T*コーティングを施した狭枠タイプのPLフィルターも発表。
-さらに、レンジファインダー機向けの外部ビューファインダーも公開した。
-ブースでは、毎回恒例のZEISSロゴの入ったエコバッグ(?)があり、自由に持ち帰ることができる。ZEISSファンにとって、ちょっとしたお宝になりそうだ。




●カシオ
日本国内未発表の自立測位型GPS搭載機「EXILIM EX-H20G」
高速CMOSによるArt HDR機能を搭載した「EXILIM EX-ZR10」をブースで公開
-カシオは今回、開催前日のフォトキナ会場での発表会で、GPS搭載機とArt HDR機能搭載機を発表。
-ブースでは、これらのモデルの実機を展示しており「EXILIM EX-H20G」は自由に触れることができる。
-本機は同社が技術発表し、試作機をPMAなどで参考展示していたものを製品に搭載したもの。
-外観は「H15」をベースにした感じで、24mmからの10倍ズーム機としては、結構コンパクト。
-上面にGPS部があり、GPSでの位置測定はここで行う。ユニット(アンテナ部?)は十分にコンパクトだ。
-本機の特徴である自立測位方式は、GPS測位ができない場所(屋内や地下、ビルの中など)の届かない場所では、最後にGPSで測位した場所からの移動を、モーションセンサーを使って測定する点。
-さらに、GPSが再び届く場所に来たときに、もう一度測位してズレを判定し、それまでのデータについてもズレを修正して記録するという、実に巧みな方式を採用している。
-測位されたデータは、Exifのジオタグに記録される。本機では、世界主要地の地図が予めインストールされているため、撮影したデータをネット環境なしに、地図上にマッピングして確認することができる。
-さらに、近隣の観光地情報なども網羅されているので、簡単な旅行ガイドブック代わりにも使える。
-本機に近い機能を備えた機種は過去他社にもあったが、自立測位方式は初めてだ。
-残念ながら、ブースで見たものは、最初のGPS測位ができておらず、撮影画像を再生しても位置データが常時されなかったのが残念。
-かなりの省エネ化が図られており、電池の消耗も、普通のカメラと同じレベルに抑えられているという。どれくらい正確で役に立つのか、できれば、ケルンで体感したかったところだ。

-超高速CMOS搭載一眼レフ搭載シリーズの最新モデル「ZR10」もフォトキナで発表。
-最近は超高速CMOSを使ったHDR機能を備えたモデルがかなり増えた。だが、カシオは単なる超ワイドダイナミックレンジでの撮影に留まらず、それを使って、「Art HDR」という機能を提案した。
-もともと、HDR画像は、ハイライトやシャドーの階調が整っており、写真としてやや違和感があることもあり、絵画的と言われることが多い。それを逆手にとって、積極的にアートしちゃおう!というのが、この「Art HDR」だ。
-ブースにはこの機能で撮影したものが多数展示されており、ちょっとした美術館的な感じもある。
-説明によると、高速CMOSの特徴を活かして、露出の微妙に異なる画像を秒40枚の高速連写で撮影し、カメラ内でそれをもとにHDR画像を作成するという。
-その効果はけっこうユニークで、うまいシーンに当たると、まさにアート。だが、ちょっとやり過ぎかな?と思ってしまうカットもあった。
-Art HDR機能には、とくにユーザーが設定できるパラメータがないので、完全にカメラ任せになってしまうので、ユーザーの意図を反映しにくいのと、HDRの合成に使われた元画像が記録されないため、撮影時にそのモードでの一発勝負になるのが、実に残念。
-市場でどう評価されるのか、楽しみなところもあるが、高速CMOSによるHDRを積極的に活用し、いままでにない体験を提供するあたりは、カシオの面目悠々といったところ。

-同ブースには、1995年の世界初の液晶付きデジタルカメラ「QV-10」から始まった、同社のデジタルカメラの歴史が展示されている。
-その流れを見ると、カードサイズ、大型液晶、バッテリの長寿命化、超高速連写など、カシオが各時代のトレンドとなるべきものを、いち早く製品化してきたことが、とてもよく理解できる。
-できれば、フォトキナのようなイベントに限らず、このようなわかりやすいコンテンツを同社Webでも積極的展開して欲しいところだ。



●セイコーエプソン
ロール紙対応の大判フォトプリンターに
顔料系インク採用のキャリブレーター対応インクジェットプリンター「Epson Stylus Pro」3種を公開

-セイコーエプソンは、ロール紙対応の大判フォトプリンター「Epson Stylus Pro」(MAXART)シリーズの新製品3種を発表。
-今回のモデルでは、プリント用紙にあわせたプロファイルを作成するキャリブレーション機能に対応。
-17インチ対応(A2)の「Epson Stylus Pro 4900」、24インチ対応の「Epson Stylus Pro 7890」と44インチ対応の「Epson Stylus Pro 9890」をラインナップ。
-キャリブレーター部分はオプションで用意されるようで、取り外しも可能。
-17インチ対応の「Epson Stylus Pro 4900」は、ロール紙のほか、A2以下のカット紙も上部からセットできるうえ、手前したには給紙トレーがあり、カット紙での大量にも対応できるなど、なかなかに魅力的だ。
-今回は欧州向け発表だが、今後、日本国内に導入されるようだ。




2010/09/23
(木)
[DigitalCamera.jp特報]
世界最大のカメラ・映像見本市「フォトキナ2010」現地レポート / 2日目
-昨日開幕した「フォトキナ2010」。今回は新製品が続々登場し、そのニュースが流れたこともあって、二日目は初日よりも遙かに来場者が多く、会場は終始混み合っていた。
-会場発表の新製品がない、ニコンやキヤノンブースは、例年通りの混み具合だが、パナソニックや富士フイルムブースなどはかなり混雑していた。



●ライカ
フォルクスワーゲンのデザイナーの手でリデザインされた
238万円の500台限定モデル「ライカ M9 Titan」や「ライカ X1 ブラック」「D-LUX5」「V-LUX2」を発表

-ライカは今回のフォトキナで、「M9」の限定モデル「M9 Titan」や、APSセンサー搭載コンパクト機「X1 ブラック」、高級コンパクト機「D-LUX5」、高倍率機「V-LUX2」などを発表。
-ライカはドイツの誇りであり、現地でも熱狂的なファンが多いこともあって、ブースはなかなかの賑わいを見せていた。
-ブース入り口には、今回のトピックスである「M9 Titan」が展示されており、VWのデザイナーとのコラボレーションによる500台限定モデルであり、価格もきわめて高価なこともって、多くの人がじっくりとその姿を見つめていた。
-現在、12月の発売を予定しており、日本国内価格は238万円。
-全世界で500台限定で、日本市場向けに何台割り当てられるかも、現時点では決定していないという。

-このモデルは、フォルクスワーゲングループのチーフデザイナーであるWalter de'Silva氏とのコラボレーションで誕生した限定モデル。アウディは同氏のカーデザインチームのデザインコンセプトを採用。
-コラボレーションにより、M9をベースに同氏のイメージでリデザイン。
-その過程は、同機に付属する読本で詳しく紹介されており、5種のデザインコンセプトの写真などを掲載されている。解説文にはきちんと日本語があるのも親切。

-238万円で、全世界限定500台というプレミアモデルだけに、外箱も実に高級感があり、両側に開くと、先の読本があり、その下に写真のような形で「M9 Titan」が登場する。
-カメラとしての基本部分は「M9」だが、かなり大胆にリデザインされている。
-ボディー外装にチタン素材を採用しており、それにあわせて、付属の「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」もチタン鏡胴を採用。きわめて高品位な仕上がりだ。

-外観上に違いは数多く、シャッターボタンのケーブルレリーズ用ネジがなくなり、ストラップも専用形状の片吊り式を採用。取り付け方法も実に凝ったもの。ホットシューの接点をカバーされている。
-レンズフードは4つの切り欠きのある新デザインのもの。ねじ込み式だがきちんと位置決めでき、ファインダー視野を邪魔しない。
-レンズの距離目盛りがメーター表記だけになり、被写界深度表示もシンプルなものになっている。

-さらに、ブライトフレーム用の採光窓がなく、フレームは内部のLEDで浮かび上がる方式を採用。
-上記はファインダーを実際に覗いたところ。シャッターを半押しすると、赤いフレームが浮かび上がるのは実に新鮮。やや目立ちすぎる感もあるが、暗所での視認性もいい。

APSセンサー搭載機「ライカ X1」にブラックモデルを追加
-これまでシルバーのみだった、APSセンサー搭載高級機「ライカ X1」に、ブラックタイプを追加。
-基本デザインは「X1」と全く同じだが、ブラックになったことで、より高級感のある雰囲気を醸し出している。
-日本国内は11月より出荷開始予定。

24-90mmレンズ搭載高級コンパクト機「ライカ D-LUX5」
ライカ初のフルHD対応24倍ズーム機「ライカ V-LUX 2」発表、
-ライカの高級コンパクト機「D-LUX5」、24倍ズーム搭載フルHD対応機「V-LUX2」も現地発表。
-いずれも、パナソニック・LUMIXシリーズの姉妹機だが、ボディー細部の変更や画質関係のチューニングが異なり、ライカらしいモデルに仕上がっているという。
-両機とも、日本国内発売は10月を予定しており、もうすぐ日本へも上陸する予定だ。
-ライカ生粋の「X1」に比べると、さすがにライカっぽさは薄れるが、趣味性と実用性のバランスはなかなかに絶妙だ。



●HOYA
1,628万画素APSサイズCMOSセンサーを新搭載した
秒7コマ連写やフルHD動画対応中堅デジタル一眼レフ「PENTAX K-5」や新Optioシリーズを展示
 UPDATE
-HOYAは今回、先だって発表された「K-r」やOptioシリーズに加え、デジタル一眼レフのフラッグシップ機となる「K-5」を展示。
-話題のカラーバリエーションや多彩なデザインシートは、ここドイツでも健在。ただ、「K-r」の120色のカラバリは日本だけの展開なので、ブースには展示されていない。

-今回のフォトキナ前日に、「K-7」をベースに基本機能を大幅に向上させた、中堅一眼レフ「K-5」を発表。
-あらたにAPS-Cサイズの1,628万画素高速CMOSセンサーを搭載。秒間約7コマの高速連写や1080/25fpsのHD動画撮影に対応したモデルだ。
-ブースではかなりの台数が用意されており、自由に触れられる状態。
-外観上は「K-7」とほぼ同等なので、正直なところ、ネーミング以外で、その差はわかりにくい。
-今回、AFやライブビュー関係の機能が大幅に強化されていることもあって、 実機を手にすると、「K-7」を使っている人であれば、よりも軽快なモデルへと進化したことにすぐ気付く。
-また、従来のHDRは位置合わせ機能がなかったので、実質三脚専用モードだったが、今回は位置を補正して合成するため、手持ちでもHDR機能が使えるようになったのは大きな進化といえる。
-同時発表された簡易防滴構造の27.5〜207mm相当の高倍率ズーム「smc PENTAX-DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」」も魅力。適度にコンパクトで重さも比較的軽く、携帯性もいい。このレンズの登場で雨天などでもレンズ交換をせずに、「K-5」の防塵防滴性をフルに活かした撮影ができメリットはかなり大きいだろう。



●ソニー
日本人プレス向けにNEXやαの新展開の説明会を実施。Eマウントの仕様公開についても言及

<プレス説明会語録概要>

●パーソナルイメージング&サウンド事業本部 イメージング第3事業部長 勝本徹氏
・まず、Aマウントシステムでは、先だって、α55とα33を発売した。
・今回のフォトキナで参考展示したアドバンスモデルは、α700あたりを使っている方に向けたもの。
・α55を超えた性能を実現したものとして開発を進めている。
・500mmF4や新スタンダードズーム、ストロボについても参考展示しており開発を進めている。

・Eマウント用も今回、ファームアップを実施する。
・NEX発売後、要望としては、「もっとレンズを」「AマウントレンズでのAF」「DSLRを使っている人から、各操作のダイレクト操作をしたい」「動画で絞りをコントロールしたい」という4つをいただいた。
・レンズについては、今回7本を追加して、(現行の3本を含め)10本を用意したい。18−200とは違う、テレフォトレンズやワイドアングルズーム、固定焦点、ツァイスレンズが欲しいという要望に応える。この7本で計10本、これに16mm用のフロントコンバーターを含めて12本になる。
・2011年に要望が特に高かった4本。2012年にさらに3本を追加する。

・Eマウントについては、スペックを他社にオープンにする。ソニー製ではなく、他社でEマウントレンズを作りたい場合は、スペックを公開する。
・交換レンズだけでなく、マウントアダプターについても対応。
・他社からもEマウントレンズが登場してくれば、さらに充実したシステムになる。
・ソニーのAマウントアダプターで、ファームアップにより、SAMやSSMなどレンズ内モーター駆動レンズについて、オートフォーカスに対応。「NEX-VG10」についても、ファームアップで対応可能。10月公開予定。
・背面の中央のキーと十字キーの下を使って、各メニューをカスタマイズできる。メニューもトグル表示にすることで操作性を向上させる。
・NEXでも、動画撮影時にボケコントロールが可能に。Aマウントは卒去時に絞りを開くので、α55などでは実現できなかったが、NEXのEマウントでは対応可能。
・NEXはボディーも毎年いろいろなものを容易してゆきた。Aマウント、Eマウント、どちらから入っていってもいいシステムに。

・今後、「Eシステム」は小型軽量さを生かして、気軽にいい写真が撮れるものに。「Aマウント」はトランスルーセントミラーを使った速写性のあるものに育ててゆきたい。

●ソニーヨーロッパ 野上氏
・もともとソニーはテレビを中心に展開してきたが、今後はもう一つの柱としてデジタルイメージングを育ててゆきたい。
・リーマンショックがあり、数量、金額ともに減ったが、09年の11−12月あたりから増加している。
・ミラーレス VS 一眼レフでは、ミラーレス機のシェアが広がっている。欧州では現在、8%くらいまで広がっている。
・台数は右肩上がりで伸びている。ミラーレスの約50%がソニーに。
・トラディッショナルな一眼も堅実に伸びている。
・ヨーロッパではIESAで賞も受賞している。
・NEXは、初めての一眼レフやレンズ交換機という「初めて一眼レフ」が多い。このマーケットを広げたい。
・フィナンシャルタイムズでもNEXは高い評価を獲得。

-参考展示がわかりにくいという声に応えて、参考出品の展示を一部アップデート。
-EマウントレンズやAシリーズのモックアップについて、各レンズに製品カテゴリーを表記。
-Webなどのニュースで情報が掲載されたこともあって、2日目からはEシリーズやAシリーズのモックアップを探して、見に来る人が大幅に増えている。
-昨日は、「欧州はNEXに関心がないのかな?」と心配になるほど、2日目からはモックアップレンズやファームアップ情報を見ている人が大幅に増えた感じだ。





2010/09/22
(水)
[DigitalCamera.jp特報]
世界最大のカメラ・映像見本市「フォトキナ2010」現地レポート/開幕初日編
-「フォトキナ2010」が、現地時間の21日に、いよいよ開幕した。
-今回は例年になく、新製品が多く、話題に事欠かないイベントになった。
-ニコン、キヤノンは、フォトキナ前に新製品を発表しているため、現地や会場発表や新製品などはなかったが、それ以外の多くのメーカーは、開幕直前や会場でのプレスコンファレンスで新製品を発表した。
-数多くの新製品が登場したにも関わらず、会場はさほど混み合っておらず、まあ、例年並みか、前回よりやや少なく感じることもあるほど。
-近年はインターネットを見てから来場する人も多いため、会期後半はかなり混み合う可能性もありそうだ。



●ソニー
NEXシリーズの交換レンズロードマップを公開
2012年までの7本を投入。中型ストロボも参考出品。モックアップをブース内に展示

-ソニーは、初日夕方のプレスコンファレンスで、NEXや一眼α系の新展開を表明。
-NEXシリーズでは、Eマウントレンズのロードマップを公開。2012年までに、7本の新レンズを順次投入。
-NEXシリーズ向けに、現在より大光量のNEX用ストロボも追加予定。
-NEXシリーズのカラーバリエーション展開を表明。8色の新ボディーカラーを追加。

カールツァイス 広角単焦点レンズ 2011年発売予定
望遠ズームレンズ 2011年発売予定
マクロレンズ 2011年発売予定
ポートレートレンズ 2011年発売予定
Gシリーズ標準ズームレンズ 2012年発売予定
広角ズームレンズ 2012年発売予定
中望遠レンズ 2012年発売予定

-会場にはこれらのレンズのモックアップが、ひっそりと展示されている。あまりに目立たない状態での展示であり、私自身も最初は見逃したほど。おそらく、ブースを訪れた来場者の大半は気がつかないだろう。

NEXシリーズ用の新ファームウエアを告知
Aマウントアダプター時のAF動作が可能。背面ボタンへの機能割り当て、絞り設定動画撮影にも対応

-NEXシリーズで発表当初から課題とされていた部分を、近日公開予定の新ファームウエアで解消。
-現在、マニュアルフォーカス専用である、Aレンズが装着できるマウントアダプター「LA-EA1」使用時、レンズ内モーター駆動のAレンズで、AF撮影が可能に。
-背面のソフトキーに、使う機会の多い機能の割り当てが可能に。現在、一度メニューに入ってからしか操作できない機能も、ソフトキー割り当てにより、即座に呼び出し可能に。
-NEX-5/3での動画撮影時に、現在の専用プログラムAE撮影に加え、絞り値の設定が可能に。より自分の意図を反映したHD動画撮影が容易に。
-ブース内には、新ファームウエアの説明があるものの、説明スペース上部にあるブラビアの画面内だけでの告知のため、気がつく人はごく希な状態なのが、実に残念。

開発中の「α Aシリーズ中級機」のキースペックを公開
トランスルーセントテクノロジーやAPS-Cサイズセンサーを搭載
中級機用の縦位置グリップや超望遠レンズ「500mmF4G」も参考展示

-PMAやCP+で参考展示された、α Aシリーズの中級機のモックアップをフォトキナブースでも展示。
-新情報として、中級機にも、α55/33で搭載した、トランスルーセントテクノロジーを搭載することを表明。
-撮像素子は、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載。AVCHDでのフルHD撮影も可能に。
-標準ズームレンズも本機にあわせて新製品が用意される。
-Aマウントの超望遠レンズ「500mmF4G」の”動作品”を参考展示。
-バウンス撮影に対応した、大光量のクリップオンストロボも参考出品。
-中級機のモックアップは、おそらく、PMAやCP+と同じものだが、今回は縦位置グリップが装着された状態での展示になっているのが目新しいところ。

プレスコンファレンスでEマウントのオープン化検討などについて言及
-プレス向けのコンファレンスでは、Eマウントについても言及。
-サードパーティーから数多く登場しつつある「Eマウント」用アクセサリーの現状についてブースでも紹介。
-現在、ユーザーメリットを考慮し、Eマウントのサードパーティーへの仕様公開を含めて検討中。
-詳細は不明だが、Eマウントの形状はもちろん、信号通信の内容公開についても検討。
-ユーザーがより安心してNEXを楽しめる環境構築へ。



●パナソニック
0.1秒の超高速コントラストAF機能や60fpsのフルHD動画
秒40枚の超高速連写や3D対応など新機能満載のマイクロフォーサーズ機「LUMIX GH2」を現地発表

-パナソニックは、フォトキナ初日の朝一番で、プレスコンファレンスを開催。
-日本でも同時発表された、マイクロフォーサーズ機のフラッグシップモデル「LUMIX GH2」を現地発表した。
-フルHD動画対応機「GH1」の基本機能を大幅に進化。なかでも、0.1秒の超高速AFや秒40枚の超高速連写機能、60fpsの本格的なAVCHD動画機能、高精細な電子ビューファインダーなどは要注目。
-さらに、3Dを強力に推進するパナソニックならではの展開として、「GH2」用として、3D用レンズをラインナップ。手頃な価格でコンパクトな2眼式の3Dレンズだが、静止画専用だ。

-ブースにはきわめて多くの「GH2」が用意されており、自由に触れることができる。
-基本デザインやサイズは「GH1」とほぼ同等。外観上は、操作ダイアルが背面側になり、動画ボタンが上面に移動したのが大きな違い。
-実際に手にしてみて、まずビックリするのが、そのAFの速さ。到底、コントラストAFとは思えないレベル。0.1秒という数値は伊達じゃなく、これならコントラストAFでも十分という印象。
-この超高速AFは14-140mmはもちろん、初代の14-45mmレンズなどでも十分に体感することができるので、現行のLUMIX Gシリーズユーザーにとっても魅力的だ。
-ファインダーも大きく進化しており、視野が大きくなり、より高精細になった。さらに、表示レスポンスもよく、カラーブレイキングが大幅に軽減されているため、これまで苦手だった動体撮影でも安心。
-秒40枚の超高速連写は圧巻。電子シャッターになるので、流し撮りなどでは多少歪みが発生するが、この超高速さはそれに勝る魅力がある。
-また、超高感度性能は初代に比べて向上しており、ブースで撮影し、背面液晶で拡大再生した範囲では、画質的は感度換算で1段分以上、改善されたような印象だ。
-実は、今回のフォトキナ取材を含め、普段の取材用カメラは「GH1」がメインなのだが、「GH2」の高速AFと高感度性能はきわめて大きな魅力だ。ただし、今回、バッテリーが新規になっているので、バッテリー資産が使えない点には要注意だ。



●富士フイルム
ハイブリッドビューファインダー搭載APS機「FinePix X100」をブースで公開
-世界初のハイブリッド・ビューファインダーを搭載した、話題のAPS機「FinePix X100」を公開。
-フォトキナ開幕初日朝に、富士フイルムはプレスコンファレンスを開催。「FinePix X100」についての概要説明があり、今回のフォトキナでのカメラ系新製品のメインとして紹介された。
-独特なポジションと機構のモデルのためか、コンファレンスでの現地プレスの反応は、もう一息という印象。
-発売は2011年春を予定。価格帯は1000ユーロ前後。日本円では13万円前後になるようだ。

-ブースでは「X100」の詳細な説明がパネルなどで丁寧に紹介されている。
-撮像素子は、自社開発のハニカムEXRではなく、カスタムのAPS-Cサイズ12メガCMOSセンサー。
-レンズは専用設計の23mmF2.0のフジノンレンズを採用。MTFも十分に良好だ。

-ブースでは、実機が展示されており、その品格のあるクラシカルな姿を見られるばかりでなく、実際に手に触れることももできる。
-ブースでは、黒山の人だかり・・・というほどではなく、初日午後でも、ほぼ待たずに実機に触れられる感じだ。
-実機を見ると、”クラッセ”というよりも、かなり”M型ライカ”っぽい雰囲気のモデル。金属外装で仕上げも上々。
-かなり高級感が漂うモデルだが、ややクラシカルでノスタルジック過ぎる雰囲気で、好みが分かれるところ。
-スペック的にはとても魅力的なモデルだが、外観にもう少し、富士フイルムのオリジナリティーが感じられれば・・・と思った。

光学ビューファインダー時
(フレーム表示OFF)
光学ビューファインダー+
液晶によるフレームと数値表示
EVFモード時 切り替えは前面レバー(赤)で
-注目のファインダーの見え味は、なかなか良好。背面液晶と違って、ファインダーに集中できるうえ、手持ち撮影時の安定感を高めることもできる。
-光学ビューファインダー時は普通の透過式ファインダーで、それに液晶画像を合成することで、ブライトフレームを表示できる。
-ブライトフレームは144万画素液晶で表示されたものが、光学ファインダーにオン表示される。当然のことながら、実際に写る範囲はこのフレームの内部だ。
-そのため、このモードでは、普通のレンジファインダー機と同じように、写野外にあるものも確認できるため、動きの激しい被写体にも対応しやすい。
-EVFモードに切り替えると、ビューファインダーの窓が隠されて、144万画素液晶でのEVF表示になる。ただし、EVF映像の表示範囲は、光学式ファインダーと同じ大きさになるので、EVF付きライブビュー一眼ほど倍率は高くなく、目の前いっぱいにEVF像が広がるわけではない。
-ファインダーモードの切り替えは、カメラ前面にある赤い印のついたレバーで行う。ファインダーを覗いたままでも操作できるので安心だ。



●シグマ
有効46メガセンサー搭載機「SD1」や新レンズをブースで展示
-今回のフォトキナの注目製品の筆頭ともいえる、シグマの新フラッグシップ一眼レフ「SD1」。
-ブースではアクリルケースに収まった状態で同機が展示されており、すでにカタログも用意されている。

-話題の「SD1」はブース内の比較的目立つ場所に、アクリルケース越しに展示されている。
-もちろん、まだ、一般来場者が実機を手にすることはできない状態だが、展示機を見る限り、製品にかなり近いレベルのものであり、あとはファームウエアでのチューニング中といった雰囲気。
-発売時期は未定だが、きわめて遠いことではないような感じだ。
-ボディーは「SD15」とは別の新規のもの。サイズもAPSセンサーになったせいか、若干だが大きめになっている。
-操作系は「SD15」とは結構違っており、シャッター周りの操作ダイアルがなくなり、一般的な前後ダイアルによる操作がメインになっている。
-新らたに手ぶれ補正機能を搭載したマクロレンズ「150mmF2.8 OS」も展示。OS機能を搭載したにも関わらず、サイズはほぼ現行品と同等に収まっており、さらに魅力的なレンズになった感じだ。



2010/09/21
(火)
●パナソニック
0.1秒の超高速コントラストAFや秒40枚の超高速連写を実現。3D静止画撮影対応の
1080/60fps動画対応4/3型1,605万画素LiveMOSセンサー搭載機「LUMIX GH2」発表

-「GH1」の後継機となる、マイクロフォーサーズ機「LUMIX G」のハイエンド機「LUMIX GH2」発表。
-AF機能をさらに高速化。位相差AFを凌ぐ約0.1秒のコントラストAF機能を実現。
-連写速度は、メカシャッター時に秒5コマ。電子シャッター時には秒間約40枚(4M時)の超高速連写が可能。
-新開発の4/3型1,605万画素マルチフォーマット対応LiveMOSセンサーを搭載。
-画像処理エンジンに「Venusエンジン FHD」を搭載。
-最高感度ISO 12,800。インテリジェントDレンジコントロール機能や「新・超解像技術」を搭載。
-電子ビューファインダーには新開発の153万画素タイプを採用。視野率100%、倍率1.42倍に。
-動画撮影はセンサー出力で秒60フレームのAVCHDフルHD動画撮影が可能。
-別売の専用レンズによる3D静止画撮影が可能に。
-ボディーカラーはブラックとシルバーを用意。
-オープンプライス。10月29日発売。

●パナソニック
世界最軽量のパンケーキレンズ「LUMIX G 14mmF2.5 (H-HD14)」、
世界初の3D撮影対応交換レンズ「LUMIX G 12.5mmF12 (H-FT012)」
小型軽量な超望遠ズーム「LUMIX G VARIO 100-300mmF4.0-5.6 MEGA O.I.S(H-FS100300)」発表

-マイクロフォーサーズ用レンズのラインナップを拡充。
-クラス最軽量となる28mmワイド相当で、薄さ20.5mmのパンケーキレンズ「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH」。
-35mm判換算で200〜600mm相当をカバーする超望遠ズーム「LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S」。
-「GH2」に装着することで3Dの静止画撮影ができる「LUMIX G 12.5mm/F12」。
-価格・発売日は、「14mm」が49,875円・10月8日発売。「100-300mm」は80,850円・10月29日発売。3Dレンズの「12.5mmF12」は26,250円・10月29日発売。

●シグマ
有効画素数約4,600万画素相当の
APS-Cサイズ X3 ダイレクトセンサー搭載デジタル一眼レフ「SD1」発表

-同社のデジタル一眼レフのフラッグシップ機となるAPSセンサー搭載機「SD1」発表。
-世界初の有効画素数4,608万画素(4,800×3,200×3層(RGB))の、新開発X3 フルカラーダイレクトイメージセンサーを搭載。
-各画素からRGB各色の信号が得られる独自形式センサーを搭載。4,800×3,200の約1,536万画素の3層(RGB)になるため、通常のイメージセンサー換算で約4,600万画素相当の有効画素数に。
-センサーの特性上、モアレや擬色が発生しないため、ローパスフィルターが必要なく、卓越した解像感を実現。
-センサーサイズは24×16mmのAPS-Cサイズは採用。従来より大きなセンサーに。
-処理エンジンに、大容量データの高速処理が可能な「デュアルTRUE II」を搭載。2つの「TRUE II」搭載と、同社独自のアルゴリズムにより、高画質で高速な処理を実現。
-記録媒体はCFカードを採用。UDMA対応。
-AFセンサーは11点ツインクロスセンサー採用。各ライン位相をずらした千鳥配置により、AF 精度を飛躍的に向上。
-外装カバーにマグネシウムボディ採用。Oリングなどによるリーリング処理により、高い防塵防滴性を実現。
-背面ディスプレイに3.0 型約46万画素TFT液晶モニターを採用。
-ファインダーはペンタプリズム式。視野率98%。ファインダー倍率 0.95倍。アイポイント18mm。
-内蔵フラッシュは手動ポップアップ式、ガイドナンバー11。
-大きさは145.5×112.5×80.0mm。重さ未定。
-フォトキナ2010に参考出品。
-価格、発売時期未定。

●シグマ
手ぶれ補正機能を搭載。さらなる高画質化と防塵防滴性を高めた
大口径望遠レンズ「APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」発表

-クラス唯一の大口径望遠ズームレンズ「APO 120-300mm F2.8 EX DG HSM」(2005年7月発売)の後継機となる、手ぶれ補正機能を新搭載した「APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」を発表。
-光学性能もさらに向上し、超高画質化を実現。FLDガラス2枚とSLDガラス1枚を採用。
-プロの過酷な撮影条件に応えるよう防塵・防滴性の高い構造を採用。
-スーパーマルチレイヤーコートにより、フレア・ゴーストの発生を軽減。
-インナーズーム方式とインターフォーカスを採用し、ズーム全域で高画質に。
-サジタル方向のコマフレアをさらに補正。周辺部での点光源のにじみを軽減し、単焦点レンズに匹敵する高画質を実現。
-手ブレ補正のOS機構は、約4段分の手ブレ補正効果を発揮。
-9枚羽根の円形絞りを採用し、開放付近でも自然なボケ味に。
-別売のテレコンバーター「APO TELE CONVERTER」の併用が可能。マスターレンズが大口径なため、AFでの超望遠ズームと撮影が可能に。
-最短撮影距離は150〜250cm。ズーム位置により変動。
-大きさは最大径114.4mm、全長289.2mm。重さ未定。
-フォトキナ2010に参考出品。
-価格・発売時期未定。

●シグマ
同社マクロレンズ初の手ぶれ補正機構内蔵
等倍撮影対応望遠系大口径マクロレンズ「「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」発表
-同社の大口径中望遠マクロレンズ「150mmF2.8 macro」に手ぶれ補正機能を新搭載した「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」を発表。
-最新光学設計技術によりさらなる高画質化を実現。
-過酷な撮影条件でも安心して使える高い防塵・防滴構造を採用。
-2つのレンズ群を最適制御し、距離が変化しても非点収差や歪曲収差の変動を最小に補正。
-SLD ガラス3枚を採用。スーパーマルチレイヤーコートにより、フレア・ゴーストを軽減。
-手ブレ補正機構は、約4段分補正効果を発揮。
-レンズ駆動源に超音波モーターを採用。高速で静粛性なAFを実現。フルタイムMFも可能。
-最短撮影距離38cm。アダプターなしに等倍撮影が可能。
-大きさは、最大径79.6mm、全長約150mm。重さ未定。
-フォトキナ2010に参考出品。
-価格・発売日未定。

DigitalCamera.jp特報]
「フォトキナ2010」現地レポート/前日 プレスディ編 (その2)UPDATE
-「フォトキナ2010」が、現地時間の21日から、いよいよ開幕する。
-今日、前日はプレスディとして、数多くのプレス向けイベントが開催されている。

●オリンパス
ZUIKOブランドレンズを搭載した高級コンパクトカメラ、フォトキナでプレス向けに公開
-オリンパスブースでは、開催前日のプレスディに、プレス関係者に向けて、開発中の高級コンパクト機(と思われる)機種のモックアップを公開。
-前日午前ということで、まだ各社ブースともに設営中だったが、同社ブースはプレスイベントが開催されるためか、すでに完成形。
-入り口には、PENの文字が大きく掲げられ、PENが小さく見えるように、巨大な椅子やサングラスが飾られていた。

-プレスコンファレンスのスピーチ中は、商談エリアの中央に黒い幕が掛けられた状態。もちろん、ここが世界初のお披露目になり、事前情報もないため、まさにベールに包まれた感じだった。
-アクリル越しに展示された本機。詳細はなんら明かされておらず、情報的にも「ZUIKOレンズ搭載」と「2011年第一四半期発売」「開発発表」という程度。
-外観は高品位な高級コンパクトカメラ的。レンズが外れる様子はなく、レンズ周囲に「ZOOM」の文字があり、単焦点レンズでないようだ。
-背面には動画記録専用ボタンがあり、側面にはHDMIの文字があるため、HDMI出力対応のよう。
-Eシリーズと共用となるアクセサリーポートを装備している。

-会場のブース内や商談ルームでは、基本的にアクリルケースに収まった状態での展示になるのだが、プレスの写真撮影用に、プレスイベント中のみ、ケース越しではなく、直接撮影することができた。
-こちらは、ケースのものとちがい、ボディーカラーがかなりブラックに近い感じの仕上げ。
-レンズなどをみてもわかるように、まだモックアップの段階。
-手に触れることができないので、指をかざしてサイズ感をみると、感覚的には「パナソニック・LX5」などに近いサイズ。
-レンズがズームであることを考えると、同社久々の大口径ズーム付きコンパクト機の可能性もありそうだ。
-現地での同社広報のかたは、「詳細は不明で、発表された以上の情報はありません」と前置きをしたうえで、下記のような内容の説明を受けた。
-「このカメラは、コンパクトカメラのフラッグシップ機」。
-「(前回フォトキナの「マイクロフォーサーズ機と違って)このデザインは最終に近いもの」。
-「背面液晶は3.0型で縦横比は3:2」。
-「アクセサリーポートにはPENシリーズ用のEVFユニット「VF2」やマイクが装着できる」。
-「コンセプト的にはマイクロフォーサーズと同じく、いい写真を小さく・軽く・手頃な機材で撮影して欲しいという意図で開発された」。
-「今回は開発発表での参考出品という扱いになっている」。
-「レンズならオリンパスと思っていただけるカメラになる」
-「手ぶれ補正は方式はいえないが入っている」。
-「ストロボは内蔵式」「外装は金属を採用」。
-「このカメラはPENシリーズよりも男性比率が高くなると考えている」。
-以上のことから推測すると、センサーサイズは4/3型よりも小さく、明るいズームレンズを搭載した、HD動画記録対応の、カメラの品格や質感にこだわるユーザー向けの、フラッグシップコンパクト機といえそうだ。





●オリンパス
ZUIKOブランドレンズを搭載した高級コンパクトカメラ、開発発表。フォトキナで展示
-オリンパスがフォトキナ2010会場で、開発中の「ZUIKO」ブランドレンズ搭載コンパクト機を開発発表。
-同社のデジタルコンパクト機で初めて「ZUIKO」ブランドレンズを搭載。
-マイクロフォーサーズの「PENシリーズ」と共通の「アクセサリーポート」を搭載。EVFやステレオマイクを装着可能。
-2011年第一四半期発売予定。
-開発発表。詳細、価格とも未定。

●富士フイルム
世界初のEVFとレンジファインダー共用のハイブリッドビューファインダー搭載
APS-C 1,230万画素CMOSセンサー搭載フジノンレンズ搭載モデル「FinePix X100」、開発発表

-独自形式のファインダーを搭載したAPS-Xサイズの1,230万画素CMOS搭載レンズ一体型モデルを、フォトキナ向けに開発発表。
-レンジファインダーと電子ビューファインダーを融合した、世界初のハイブリッドビューファインダーを搭載。従来のレンジファインダーと144万画素液晶を組み合わせる新構造を採用。
-144万画素のEVFとして利用可能。さらに、光学ファインダー像にフレームや各設定表示などを重ねて表示することも可能な新方式を採用。
-光学ファインダー時は逆ガリレオ方式。倍率約0.5倍。
-撮像素子は、APS-Cサイズの1,230万画素CMOSセンサーを搭載。マイクロレンズなどを最適化することで、画面周辺部での画質を向上。
-レンズは23mmF2.0のフジノンブランドレンズを採用。6群6枚構成。最短撮影距離10cm。
-画像処理エンジンに新開発の「EXRプロセッサー」を搭載。
-往年のレンジファインダー機的な品格のあるデザインを採用。
-軍艦部(上部)と底面にマグネシウム合金を採用。
-シャッター速度と露出補正に各専用の金属製ダイアルを採用。電源OFF時にも設定確認可能。
-開発発表。2012年春発売予定。

●HOYA
1,628万画素APSサイズCMOSセンサーを新搭載した
秒7コマ連写やフルHD動画対応中堅デジタル一眼レフ「PENTAX K-5」発表

-「K-7」をベースに基本機能を大幅に向上させた、中堅一眼レフ「K-5」をフォトキナ発表。
-撮像素子に、APS-Cサイズの1,628万画素高速CMOSセンサーを搭載。
-画像処理エンジンに最新の「PRIMEII」を搭載。
-感度は、通常時ISO100〜12,800。拡張設定時はISO80〜51,200まで設定可能。
-秒間約7コマの高速連写を実現。JPEG時30枚、RAW時8枚の連続撮影が可能。
-あらたに1080/25fps(1,920×1,080ピクセル・秒25フレーム)のHD動画撮影に対応。
-画像のズレをカメラ内で補正し合成する、手持ち撮影対応のHDR機能を搭載。
-AF測距光学系を一新。11点ワイド(中央9点クロス)の「SAFOX IX+」を搭載。光源情報を加味し、さらに高精度なAF測距が可能に。
-ファインダーは視野率100%・倍率0.92倍。スクリーンにはMFが容易な「ナチュラルブライトマットIII」を搭載。
-ライブビュー機能搭載。ライブビュー中のコントラストAFを高速化。
-ボディー外装にマグネシウム合金、シャシーにはステンレス合金を採用。
-77ヶ所のシーリング処理による防塵防滴性を実現。
-マイナス10度の動作保証や10万回耐久で最高速1/8,000秒のシャッターユニットを搭載。
-センサーシフト式手ぶれ補正機能搭載。約2.5〜4段分の補正効果を発揮。「K-7」に搭載された自動水平補正や構図微調整機能も搭載。
-カメラ内画像処理機能のカスタムイメージやデジタルフィルター、クロスプロセスモードも搭載。
-背面ディスプレイは3.0型約92.1万画素液晶を搭載。
-バッテリーはリチウムイオン電池。約980枚の撮影が可能に。
-別売バッテリーグリップ「D-BG4」により、単三電池6本での駆動も可能。
-付属ソフトに、SILKYPIXベースの「PENTAX Digital Camera Utility」を採用。
-大きさは約131×97×73mm。重さ約740g。
-オープンプライス。10月下旬発売。

●HOYA
簡易防滴構造を採用した27.5〜207mm相当となる
7.5倍ズームレンズ「smc PENTAX-DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」発表

-簡易防滴構造を採用した、レンズ内モーター駆動の7.5倍高倍率ズーム。
-27.5〜207mm相当(35mm判換算)の常用焦点域を広くカバー可能。
-「K-5」などをの組み合わせにより、雨天などでも安心して撮影できる簡易防滴構造を採用。
-AF駆動はレンズ内モーター方式。駆動源はDCモーターを採用。フルタイムマニュアル可能。
-光学系のEDガラス1枚、ハイブリッドとガラスモールドの各非球面レンズを搭載し、高画質化と小型化を両立。
-最短撮影距離はズーム全域で0.4mを達成。最大0.24倍のクローズアップ撮影が可能。
-大きさは、最大径73.0mm、全長76.0mm。重さ約405g。
-オープンプライス。11月中旬発売。レンズフード付属。

●リコー
「GXR」専用カメラユニット「GR LENS A12 28mm F2.5」と
Bluetooth、無線LAN対応するデジタルカメラ「G700SE」、フォトキナ2010に出品

-リコーはフォトキナ2010で、GXR専用ユニットと無線転送ユニット対応防塵防滴モデルを出展。
-GXR専用となるAPS-Cサイズの1,230万画素CMOS搭載18.3mmF2.5レンズ採用ユニット「GR LENS A12 28mm F2.5」を出品。
-非球面レンズ2枚と特殊低分散ガラス1枚などの採用で高画質化を実現。
-APSの新CMOSセンサーを採用。最高感度ISO3,200。720pのHD動画記録が可能。
-ワイヤレス機器に対応した業務用の防塵防滴モデル「G700SE」。オプションユニット装着によりBluetoothと無線LANに対応。GPSやレーザーバーコードリーダー機能にも対応。
-「A12」はオープンプライス。10月29日発売。
-「G700SE」は126,000円。11月12日発売。


DigitalCamera.jp特報]
「フォトキナ2010」現地レポート/前日 プレスディ編 (その1)UPDATE
-「フォトキナ2010」が、現地時間の21日から、いよいよ開幕する。
-今日、前日はプレスディとして、数多くのプレス向けイベントが開催されている。

●HOYA
APS-Cサイズ16.3メガCMOSセンサーを搭載
最高感度ISO51,200や新測距センサー、手持ちHDR機能を搭載した「PENTAX K-5」、会場発表

-「K-7」の後継機となる、16.3メガCMOS搭載中堅デジタル一眼レフ「PENTAX K-5」を、欧州向けにフォトキナ会場で発表。
-撮像素子は、同社初のAPS-Cサイズとなる16.3メガCMOSセンサーを搭載。
-感度設定はISO80から51,200を実現。
-連写速度は秒間7コマを達成。
-画像のズレを自動補正する新・HDR撮影機能を新搭載。
-動画記録は1,920×1,080/25fosを実現。
-防塵防滴機能を備えたフルHD機能に。
-簡易防塵防滴性を備えた高倍率ズーム
-標準系高倍率ズーム「PENTAX smc DA 18-135 mm / 3,5~5,6 ED AL (IF) DC WR」も同時発表。
-欧州向け発表。



2010/09/20
(月・祝)
[DigitalCamera.jp特報]
「フォトキナ2010」現地レポート/前日 プレスディ編
-「フォトキナ2010」が、現地時間の21日から、いよいよ開幕する。
-今日、前日はプレスディとして、数多くのプレス向けイベントが開催されている。

●カシオ [発表会会場速報]
世界初の自律測位式ハイブリッドGPSシステムを搭載
内蔵の地図で撮影時や移動位置情報を表示できる”旅カメラ”「EXILIM EX-H20G」、フォトキナ発表

-世界で初めて、自立測位式のハイブリッドGPS機能を搭載した、究極の”旅カメラ”となる、10倍ズーム機「EXILIM EX-H20G」を、フォトキナ会場で欧州向けに発表。
-本機は、GPSによる位置情報と、モーションセンサーの両方を組み合わせたハイブリッドGPS機能を搭載。GPSが使えない場所での位置情報測位を実現。
-撮影していない場合でも、カメラの移動を自動的に測位し、記録するため、撮影場所の記録はもちろん、自分の移動した道も記録可能。
-記録された位置情報は、カメラ内蔵の世界地図(主要都市を網羅)で、地図上で参照可能。
-徹底した省電力設計により、GPSのないモデルと同等の撮影枚数を実現。
-カメラ部は14.1メガCCDを搭載。レンズは24mmからの15倍ズームを搭載。
-欧州向け発表。現地価格は300ユーロ前後。

●カシオ [発表会会場速報]
高速CMOSによる連写機能を活用した
HDR機能によるアート的な作品が撮れる12メガCMOS搭載機「EXILIM EX-ZR10」、欧州発表

-「創る、魅せる」楽しさをテーマに開発された、HDR Art機能を搭載した新世代ハイスピードEXILIM「EX-H20G」をフォトキナ会場で発表。
-HDR機能を活用したアート感覚の作品が撮影可能。
-超高速連写機能での段階露出機能によるHDR撮影が可能。
-輝度比の高いシーンでも、白飛びや黒つぶれのしない、芸術的なHDR画像の撮影が可能。
-撮像素子に12メガの裏面照射型CMOSセンサーを搭載。
-レンズが28mmからの光学7倍ズームを採用。
-新開発の「EXILIM ENGINE HS」を搭載。
-動画は1,920×1,080のフルHD記録が可能。
-秒40枚の超高速連写や最高480fpsの動画撮影、360度のパノラマ撮影など多彩な機能を搭載。
-欧州向け発表。現地価格は270ユーロ前後。



<発表会会場語録概要> UPDATE
・「Digital Imaging revolution!」
・EXILIMシリーズは、これまでもすばらしい新製品を開発。写真の世界で世界をリードするフォトキナで発表する。

●カシオ・中村氏
・自分のカメラをご覧ください。デジタルカメラでない人、モニターが付いていない人は手を挙げてください・撮ったその場で確認する。これが常識になったのは十数年前。カシオ・QV10が作った。
・これをなぜカシオが作れたか? デジタル技術で新しい文化を創造するのがカシオ。
・QV-10に始まったカシオのデジタルカメラは、その後も宇偉ぶるカメラというジャンルを確立した。
・ハイスピードカメラによる目に見えない世界を提供するという世界を実現した。
・カシオはデジタルカメラを進化させるのはカシオである。
・2010年、カシオは新しい概念のカメラを発表する。テーマはデジタル革命。
・見る、撮る、記録するに加え、楽しみを与えるという世界を作る。それがアート。

●カシオ・中山仁氏
通常撮影 HDR Art HDR
・写真革命をテーマに2モデルを発表。
・ハイスピードイメージテクノロジー「ZR10」を提供。
・ZR10では」白飛びや黒つぶれを軽減。HDR機能を駆使することで、さらに芸術的な写真が撮れる。
・ワンシャッターで感動的なアートが撮れる。
・秒間40枚で少しずつ露出の異なる画像を撮影し、画像を合成する。
・写真撮影の目的が大きく変わる。これからは創る、魅せるという新しい楽しみが始まる。

・トラベルエンターテイメント「H20G」。ハイブリッドGPSシステムを搭載。世界中の地図や景勝地の情報がカメラに内蔵。
・旅行前にカメラだけで旅行のプランを立てることができる。
・位置情報により、地図情報や撮影場所の地名を表示でき、近くの景勝地も知ることができる・
・電源OFFでも自動的に移動した場所を記録できる。
・PicasaやGoogleアースなどを使い、旅を記録できる。
・GPSシステムは衛星からの電波が届かない場所では位置を検出できない。
・GPSシステムとモーションセンサーにより、室内で使われることの多いデジタルカメラに最適な位置情報システムを実現。
・撮影、再生、消去など各使用時にクロックを制御し、徹底的な省電力化。ローパワーGPSシステムを搭載することで、カメラがOFFの時などでも電力を制御し、従来からのGPSカメラのイメージを一新した。
・画像に位置情報付きがあたりまえの時代になる。
・トラベルカメラ・カシオというネーミングでデジタルカメラをリードする。
・カシオはコンパクトカメラにこだわり、カメラ業界の常識にとらわれない世界を今後も展開してゆきたい。

・将来、デジタルカメラにGPSによる位置情報が入ることは常識になる。そして、これからはインターネットとのコネクティビリティーが重要になるので、早く出してゆきたい。
・ZR10はHDRを一つのパラメータで撮影するが、この機能が受け入れられれば、調整できる機能も加えてゆきたい。
・GPSシステムについては、カシオがたくさんの特許を持っているので、そう簡単に真似できない。HDRは他社も搭載している。特許というよりも、ノウハウの違いといえる。
・カシオは今後も、デジタルでしかできない画像を今後も提供してゆきたい。






[DigitalCamera.jp特報]
「フォトキナ2010」現地レポート(前々日編)
-ドイツのケルン市で現地時間9月21日より、世界最大のカメラ・映像見本市「フォトキナ2010」が開幕する。
-当サイトでは、フォトキナからのレポートを適時お送りする。

-フォトキナが開催されるのは、大聖堂でも有名なドイツのケルン市にある「ケルンメッセ」。
-広大な会場に世界約50ヵ国から約1,300社あまりが出展を予定。
-開幕前日となる20日がプレスデイになっており、数多くのプレス向けイベントが開催され、新製品が続々発表される模様。
-ケルン市内でも、すでにフォトキナ開幕に向けたディスプレイが始まっている。
-駅の構内では、「FinePix REAL 3D」の垂れ幕や、地元販売店のフォトキナ記念セールのシールが通路に貼られるなど、フォトキナへの雰囲気を盛り上げている。

HOYA、新デジタル一眼レフ「PENTAX K-5」発表か?
-フォトキナの会期中は、市内のタクシー側面には、出展メーカーが新製品をアピールしている。
-なかでも今回は、「PENTAX」と「FUJIFILM」が力を入れており、多くのタクシーがそのディスプレイをボディーに貼り、市内を走っている。
-そのなかで気になったのは「PENTAX」。側面には、先日日本国内発表された「Optio RS1000」に並んで、「K-5」とネーミングされたデジタル一眼レフの写真が掲載されている。
-もちろん、現地でも「K-5」は発表されておらず、スペックも不明だが、ネーミングとデザインからみて、「K-7」の後継機のようだ。

-ケルン中心部のカメラ店のディスプレイには、フォトキナセールの製品とともに、今回のフォトキナに向けて発表された新製品も並んでいる。
-ショーウインドーには、先だって国内発売された「キヤノン・EOS 60D」
-店頭には、日本国内未発表の、SAMSUNGの新ミラーレス機「NX100」も展示されていたが、プライスがないので、まだ販売されていないようだ。




●DigitalCamera.jp
デジタルカメラ売れ筋ランキング、2010年08月分公開
-マップカメラ様のご協力による、2010年8月のデジタルカメラ売れ筋ランキング。
-新品・中古カメラともに、新製品投入や価格変動でランキングが変動。
-新品カメラのトップは「パナソニック・LUMIX LX3」が約1年ぶりの首位に。2位には「EOS 7D」がランクアップ。3位は「ニコン・D300S」が5位からランクアップ。「E-PL1」「Optio H90」も初ランクイン。
-中古カメラのトップは新品で2位の「キヤノン・EOS 7D」が6位からランクアップ。2位は10位から大幅アップした「ニコン・D300」。3位は「キヤノン・EOS 5D MarkII」に。「D300S」は7位、「NEX-5」は10位に初ランクイン。
-新品、中古ともにトップ10圏内にニコンが3機種ランクイン。




※無事、フォトキナが開催されるケルンに到着しました。



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